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ひらめき 〔SSH〕キャリア・サイエンス講座(キャリア特進コース)

2年生のキャリア特進クラスを対象に、キャリア・サイエンス講座を実施しました。
看護・スポーツ・芸術の3コースに分かれ、地元長崎で専門性の高い現場で活躍されている先生方に講義をしていただきました。

【看護コース】
「看護技術初学者におけるベッドメーキング技術の段階的教育の実際」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 三重野愛子先生

⇒大学を訪問し、看護学の基礎とベッドメーキングについての講義を受けました。看護技術を習得するまでの段階的な教育スケジュールを学び、実際に技術演習を見学・体験しました。

  

*生徒の感想*
〇看護師さんは技術と技能どちらも大切ということを初めて知りました。習ったことがすべての患者さんに同じように通用するわけではなく、その時その時で自分自身で考えなければいけないなと思いました。また、大学の授業は進むスピードが速かったので、すぐに理解する能力も必須だなと思いました。
〇夏休みに県立大学のオープンキャンパスに行って色々な話を聞いたけど、今回は実際の授業風景などを体験出来て良かった。大学は高校と違ってどんどん授業も進んでいくので、重要だと思ったことはメモを取ったり自主的に取り組むことが大切だと感じた。
〇オープンキャンパスなど行ったことがなくて県立大学がどんなところかわからなかったけど、行ってみて、看護師の資格を取りたいという気持ちがもっと強くなって、今自分たちが県立大学に受かるためにできることは何か考えて実行していきたいなと思った。

【スポーツコース】
「動作分析からみるスポーツ障害の予防とパフォーマンス向上~東京オリンピックの現場から~」
こころ医療福祉専門学校 大石勝規先生

⇒ケガといっても人それぞれの要因があり、実際に痛めている所とは別の部位に原因があるなど、動作の分析を通して学びました。

 

*生徒の感想*
〇自分は将来スポーツにかかわる仕事に就きたいと思っているので、今日の講座はすごくためになりました。しっかり考えて動くことと原因を見つけるだけじゃなくて、しっかり分析をして自分自身も最高のパフォーマンスができるようにしたい。
〇動作と分析、原因と要因、その動作によって起こりうること、それが起こってしまう前の対策など、今私たちが運動している中での体の使い方やケアの仕方までわかりやすく講義してくださって、話を聞いていて興味深いことが多く、2時間とてもいい時間を過ごすことができました。
〇講座を受けて一番印象的なのは自分たちが考えていることの中には分析をしていることが多くあるということです。決してAIなどだけが分析をするということではないことを考えさせられました。そして今後は、けがなどをしたときに「なぜけがをしたのか?負傷部分にどのようなストレスがかかっていたのか?」など人の構造やけがの原因などを詳しく調べていくことが課題だと思います。

【芸術コース】
「アート思考で既成概念を乗り越える~アートが科学に示唆する思考法~」
長崎大学教育学部 西田治先生

⇒サウンドスケープやサウンドデザインによって「音楽」を捉えなおす体感をし、アート思考にふれることで芸術の概念について考える機会となりました。しなやかな思考から新しい芸術が生まれてきており、これは科学技術の発展においても必要な視点であることを学びました。

 

*生徒の感想*
〇鑑賞をするというのは昔から苦手だったので、今回の講座を受けるにあたって少し不安を感じていたが、実際サウンドスケープ、リスニングウォーク、サウンドデザインを体験してみると、今までの自分では感じることがなかったであろう気づきがたくさんあって、不思議な感覚になりました。また、ほかの人の意見を聞いてると、自分には感じ取れなかったことにも気づくことができて、面白いと感じました。これからは、日常での気づきを大切にして、自分なりの最適解を見出せるようになりたいと思いました。
〇今日の講座の中で"音楽とは何か"など様々な議題について考えるときに、既成概念にとらわれずに考えてみることが大切だと学びました。また、実際に外に出たりしてサウンドスケープをやってみて、とても心が落ち着きました。普段あんなに日常の音や自然の音に耳を傾けることがないので、音楽作品を聴くだけでなく、そういう音を聴く時間を作ることも大切だなと思いました。
〇私は吹奏楽部に所属していて普段から楽器に関わっているので、自分が吹く音と自然の音が融合したときどんな情景が思い浮かぶのかとか、音楽を色んな視点で聞くということを意識的にやっていきながら、それを普段の学校生活から色んな視点で物事をみるということに繋げていきたいと思います。