SSH活動情報
【SS探究Ⅱ】課題研究中間発表会
11月12日(水)に課題研究中間発表会を実施しました。
2年生61班(233名)が取り組んだ課題研究について、仮説とその検証方法および現時点で得られたデータ等を含む進捗状況を発表すること、校内職員や外部審査員からの指導助言を得ることによって、今後の課題研究の充実を図ることを目的に実施しました。
2年生は1学期にピア発表会を実施していたこともあり、堂々とした発表を行えていました。恥ずかしいからか声が小さな生徒もいましたが、多くの生徒はこれまでの成果を発表するとともに質疑応答まで個々人ができていました。1年生にとっては3年生の課題研究成果発表会に続いて2回目の先輩方の発表会でしたが、いつも部活動で頑張っている先輩の部活以外の姿を見る良い機会となりました。中には先輩たちの研究を引き継いで、「よりよい成果を出したい」や「発表を聞いて、どうしてそうなるのか疑問に感じたから、やってみたい」など意欲的なコメントもありました。来月から1年生も課題研究を進めていくことになります。これまで・この発表会が良い刺激になっていれば幸いです。
2年生のみなさん、発表お疲れ様でした。これからも頑張ってください。
R7未来デザインスクール
10月21日(火)に「未来デザインスクール」を開催しました。
今年度は36ブース(大学22、企業5、研究機関3、官公庁6)、40名を超える講師の方々による、生徒との対話を重視した会でした。1年生は進路選択や来年度の課題研究テーマ設定の参考に、2年生は現在取り組んでいる研究をより深めるためのヒントを得ることができました。
生徒の感想の中には、「身近な道具を科学の視点で見ると、今まで見ていた世界とは異なると知って驚いた」など、未来デザインスクールの経験が新しい世界との出会いにつながったようでした。生徒の中には積極的に講師の先生方に自分が取り組んでいる課題研究の内容を説明し、新しい知見を得たり、ほかの実験方法に気づくなど課題研究の深化につながる場であったようです。
ご協力いただいた講師の皆様、誠にありがとうございました。
【SSH科学部】長崎学生ビジネスプランコンテスト2025
10月18日(土)に出島メッセで「長崎学生ビジネスプランコンテスト2025」が開催されました。
本コンテストは長崎県の地域経済活性化を目的とし、県内の学生を対象に大学発ベンチャー企業の発掘、育成支援、チャレンジ精神を要請する場として開催するものです。高校、高専、大学の計65団体の募集があり、予選を通過した10チームが発表を行いました。高校生として予選を通過したのは本校生徒を含む1チームのみでした(昨年に引き続き2連続)。
本校3年、池田光毅は五島南高校3年生の宇都宮さんと協働で進めてきたビジネスプランを、多くの起業家や大学生を前に堂々と、わかりやすくプレゼンしました。結果としては本コンテスト最多の4つの企業賞受賞(安達賞、大阪鋼管賞、長崎自動車賞、メモリード賞)でした。グランプリを受賞できなかったため悔しさが残ったようでしたが、専門的に活動している大学生たちの中で活躍している姿に、多くの審査員が評価をしてくれました。本校は2年連続で参加、受賞しています。SSH等で身につけた課題設定力やプレゼン力が活かされていると感じられます。
昨年度、参加・受賞した本校OBも参観して、プレゼンレベルの高さ、積極的な行動力、実現可能性にびっくりしていました。
【科学部・SSH科学部】38班 竹魚礁第3弾作成のために竹の間伐に行きました!
10月13日(日)に、森林ボランティア団体TAKENOENさんに所属されている円福寺の住職さんの許可を得て、円福寺私有地の山で竹の間伐を行いました。今回は若い竹を中心に間伐し、前回同様同じ長さに切りそろえて持ち帰りました。
現在、第2弾まではペンギン水族館の水槽内に設置していただいていますが、次はいよいよ海に設置します。潮流に耐えうる魚礁になるよう工夫しながら作成を行いたいと思います。TAKENOENのみなさん、円福寺さん、いつもご協力ありがとうございます。
【科学部】アカダイコン班 長崎伝統野菜育成保存会会長を訪ねました!
10月12日(土)に、アカダイコンの組織培養に挑戦している科学部生徒が長崎伝統野菜育成保存会会長様のお宅を訪ね、伝統野菜についてお話をお聞きしました。
長崎には数種類の伝統野菜がありますが、農家の高齢化や栽培方法、種を存続させることのご苦労、若者の取組などについて直接お話をお聞きする中で、品種改良が進んだ誰でも簡単に作ることのできる野菜との違いに驚くとともに、種の保存のためにわずかな人たちが尽力されていることを知り、多くのことを考えさせられました。また、貴重なアカダイコンの種を分けていただき、大切な種を次世代に繋げるために大切に活用しようと強く感じました。研究への意欲はもちろんアカダイコンの種の保存に貢献したいという思いも強まった貴重な機会となりました。組織培養は失敗も多いですが、成功できるようこれからも頑張っていきたいです。
Sクラス サイエンス・ダイアログ
10月1日に2年6組(Sクラス)がサイエンス・ダイアログの講義を受講しました。このサイエンス・ダイアログでは、九州大学大学院農学研究院のJahidul HASSAN博士(ハッサン先生)に英語で講義をしていただきました。ハッサン先生は農学が専門のため、農学が社会のいろいろなところで関係していて重要であることや、どのようにして現在の研究テーマであるポトルの単為結果に興味を持つようになったのかをお話ししてくださり、単為結果の仕組みを紹介してくださりました。また、糖度計やノギスなどの道具や、研究における考え方なども教えていただき、生徒は講義内容に興味を示していました。生徒による感想を一部紹介したいと思います。
「実際に種なしとありを区別できたので分かりやすかったです。」
「研究内容で聞いたことがない言葉がありその意味を知れたりして楽しかったです。」
「英語で研究のことを聞くのは難しかったけど面白い内容でよかった。」
「ぶどうの実験楽しかったです。」
「身の回りの疑問から発展していくことによって、新しいものや研究ができることがよくわかった。」
英語で長い時間、講義を聞くのは集中力が必要だったと思いますが、しっかりと聞いていたのでさすがだと思いました。今回の講義は、勉強や研究、大学選びなどに対するモチベーションにもつながったかと思います。今後の生活に今回の学びを生かしていってほしいと思います。
SS探究I サイエンス講座
9月30日(火)、1年生を対象にサイエンス講座を実施しました。
企業や研究機関の専門家から先進的な科学技術や科学と生活の関わりを学び、2年生から取り組む課題研究における課題対応力(自然や社会の課題に気づく力、研究テーマを自ら設定・計画する力)の向上を図ることを目的としています。
生徒たちは興味・関心の高い講座を選択し、講師の先生の話を熱心に聞きながら、ワークや実験・実習に取り組みました。
[ 講座・講師 ]
1「感染症とたたかう~最高レベルの感染症実験施設とともに~」
長崎大学高度感染症研究センター教授 好井健太朗
2「蚊の生態・飼育と誘引実験」
アース製薬株式会社 啓発プロモーション部 逢坂亮祐
【オンライン】有吉立(マイスター)・浅井一秀(係長)・瀬島愛
3「AI×統計×高校生の政策立案プロジェクト」
長﨑県庁統計課係長 山口雄介
4「質的研究と質的データ分析の演習」
活水女子大学看護学部教授 岩瀬貴子
5「生成AIって何なの?そんなにすごいの?AIの裏側を知りつつ画像認識AIを簡単に作ってみようハンズオン講座」
有限会社白洋社本部長 神﨑健輔
6「柔らかさで尖ろう!〜矛盾の中からの課題解決〜」
有限会社津野田ゴム加工所代表取締役 津野田幹太
7「ジャパネットグループの地域創生事業の取り組み~長崎スタジアムシティ~」
株式会社ジャパネットホールディングス スポーツ・地域創生広報課 赤峰蘭
株式会社リージョナルクリエーションズ長崎 企画宣伝課 岡積優希
8「食品の加工技術について ~フルーツゼリーの製法を参考に~」
株式会社たらみ 開発部リーダー 池田真吾
生徒感想
①講座3 県庁統計課
AIを活用したアンケートの作問や統計・分析をすることで課題の解決を手早くできるのではないかと思いました。アンケートの立案や課題研究をする中で目的を明確にし、仮説を立てることが大切だと知りました。講座を受けてみて、AIを活用することで、データの分析がしやすくなると同時に、真偽を見極めることが重要になると思いました。
②講座6 有限会社津野田ゴム
ゴム加工はいろいろなところに使われていると実感した。例えば、船、原子力、新幹線やドローンなど身近な所に使われていて驚きました。そして、時代によって変わる問題点を対処している姿に感動しました。また会社の歴史について知れて良かった。
③講座7 ジャパネットホールディングス
今日の講座を聞いて長崎スタジアムシティがどのように誕生し、どのような目的で作られたのかを、理解することができた。長崎では人口減少という大きな課題がある中、ジャパネットホールディングスが中心で、大きなスタジアムが作られていてとてもすごいなと思った。
④講座8 株式会社たらみ
何かを作るうえで、たくさん試行錯誤しており、ある果物ではゼリーを作れないことなど、色々考えられ私たちのもとまでゼリーが届いてるんだなと思いました。最後の方には、食品加工について、クイズ方式で楽しく学べてよかったです。将来わたしはこのような仕事に就くかはわかりませんが、今日習ったことが少しでもか活かせればいいなと思いました。食品関係でも、他の分野に関しても同じようなことだったりするので、もっと詳しく知りたいと思いました。
講座中の様子
【科学部】化学まつり2025で錬金術体験を担当しました!
9月27日(土)に、長崎大学工学部で「化学まつり2025」が開催されました。南高科学部は、この体験イベントの担当依頼を受け、今回は錬金術体験を行いました。
科学部の錬金術コーナーには、小学生とその保護者を中心とする370人が訪れ、終日大盛況となりました。子どもたち自身が実験しながら、一枚の銅板が銅色から銀色、金色へと変化する様子を目の当たりにし、驚きの声をあげたり笑顔になる姿を見て、体験の大切さを改めて感じました。また、子どもたちに安全に体験させるための声かけや支援スキルなどの必要性も、企画側として動く中でたくさん学ぶことができました。この経験を、今後の文化祭企画やジュニアサイエンスラボなどに活かしていきたいです。
化学まつりの最後には開催団体から表彰状もいただきました。本当にありがとうございました。
【科学部・SSH科学部】38班 竹魚礁第2弾を作りました!
9月21日(日)の午後から、長崎ペンギン水族館敷地内で竹魚礁の第2弾(1基)を完成させました。第1弾の3基中2基が約1ヶ月で紐がほどけるなどして壊れてしまったため、「壊れない魚礁」を目指して作成しました。近日中に、水族館の方に第2弾を水槽に入れていただきます。第2弾にも魚が寄り付いてくれることを期待して、今後も観察を続けたいと思います。水族館のみなさん、いつもご協力ありがとうございます。
【科学部・SSH科学部】日本植物学会第89回大会に参加してきました!
9月20日(土)に、福岡国際会議場で開催された日本植物学会第89回大会に、科学部・SSH科学部サクラ班の計5名が参加してきました。
高校生は全国各地から約40班の参加がありました。自分たちのポスター発表に加え、他校のポスターや研究内容を知ることで、新しい発見や工夫点を考えることができました。また、全国の植物学研究者のポスターも拝見し、そのレベルの高さに驚きつつも自分たちの研究分野に向けたヒントを得ることができました。ポスター発表後は、一般公開講演会にも参加し、植物の最先端研修や植物の不思議さに触れ、興味関心が高まるととともに植物分野の学びを深めることができました。今回得られた知見を、自分たちの課題研究のさらなる充実に向けて活かしていきたいです。
科学の最前線に触れる講演会(9月10日)講師:米国 ブラウン大学 廣井孝弘 博士
9月10日(水)、ブラウン大学 地球・環境・惑星科学科の廣井孝弘 博士をお招きした「科学の最前線に触れる講演会」を実施しました。廣井博士の専門は隕石と小惑星の鉱物分光学であり、NASAジョンソン宇宙センターで研究員を務めたり、日本の惑星探査ミッションはやぶさ・かぐや・はやぶさ2に共同研究者として参加したりと宇宙科学の最前線で活躍されている科学者です。今日の講演会では、本校生徒に対して興味深い宇宙全般に関する話や廣井博士がかかわった小惑星についての研究内容についてわかりやすく講話をしていただきました。
生徒から「はやぶさはもちろん聞いたことがあったが自分が生まれる前の話で感動した」や「宇宙という先の見えないような規模の広い話だが、科学の力で私たちが宇宙の謎を解いていっているのが面白いと思った」など振り返っていました。本日はお忙しいなか、本校生徒のためにご講演ありがとうございました。本日の講演で研究の面白さや奥深さを生徒は十分に体験できたました。先生のますますのご活躍を期待しています。
Sクラス 第3回 校外サイエンス研修
9月10日に2年6組(Sクラス)が校外学習に行ってきました。長崎総合科学大学で体験学習をしてきました。今回は生徒の希望に合わせて4つの種類の講座に分かれ、異なる研究室の研究の様子や勉強内容について、体験的に学びました。生徒による感想の一部を以下に取り上げたいと思います。
「あまり見ることのない水槽試験の実験や水中ロボットの操縦など、めったにない良い機会になったと思う。水槽試験の実験では速度によってどのように波の長さや形が変化するのかを実際に見て知ることができてよかった。」
「建築について全く知らなかったので、いろいろ知れてよかったです。また、家の模型作りをしてみて、作るのが思っていたより大変だと分かりました。」
「建築家のすごさが分かった。」
「印象に残ったことはフリスビーや課題提出ロボットを自分で動かしたことです。フリスビーロボットは1個か7個ぐらいを飛ばすことができてすごかったです。」
「船の先端の形の一つで波が変わり、水の抵抗が変わる、という難しい条件の中で工夫を凝らしてより良いものにしようという研究者の方々の底なしの探求心に驚き感銘を受けた。」
大学での研究に触れながら新しい視点や興味をもつようになった生徒も多いと思います。今後の研究活動や学習に今回の学びを生かしていってほしいと思います。
【SSH科学部】長崎県高校生アントレプレナーシップゼミ2025SUMMER
8月31日(日)に開催された高校生アントレプレナーシップゼミ2025SUMMERにおいて、本校3年生池田光毅(3-3)さんと、五島南高等学校3年生の協働チームが見事『最優秀賞』に輝きました!(昨年度に引き続き2度目の最優秀賞!)
2人はFLOATELとして「海に浮かぶホテル~日常を忘れて非日常を冒険しよう~」のビジネスプランを具体的に考え、実際に行動をしています。社会問題である放置漁船を有効活用しながら非日常を体験できるプランもさながら、高いプレゼン力と実際にビジネスプランが実現可能なのか漁船に泊まってみるなどの行動力も評価されています。今後もこのビジネスプランを深化させていきます。応援お願いします!
【科学部】校外研修(北九州研修)に行ってきました!
8月20日(水)、21日(木)の2日間、科学部で北九州市へ校外研修に行ってきました。
1日目の目玉は、北九州市立大学国際環境工学部環境化学工学科での体験授業でした。宮脇准教授による「カップラーメンの残り汁のCOD(化学的酸素要求量)を測ってみよう」という内容で、COD(化学的酸素要求量)から環境への影響を考える学習でした。高校生にも大変分かりやすい説明と実験をしていただき、楽しみながら化学の重要性を改めて感じる貴重な学びの機会となりました。キャンパスツアーでは、素晴らしい学習環境と充実した最新設備に圧倒されました。その後、響灘緑地(グリーンパーク)の熱帯生態園見学では、さまざまな植物と昆虫の様子を間近で見ながら生物分野への興味関心を高めることができました。
2日目は、北九州市立いのちのたび博物館、スペースLABO、タカミヤ環境ミュージアムに行きました。これらはすべて隣接しており、生物・地学・物理・地球惑星・歴史・環境など幅広い学びが可能で、それぞれの興味関心に合わせて各施設での体験や見学を行いました。
2日間を通して普段出会うことのできない経験ができ、今後の活動へのモチベーションも向上しました。「課題研究」や「ジュニアサイエンスラボ」などの充実に向けて、みんなで頑張っていきたいと思います。
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【Sクラス】38班 竹魚礁のための竹間伐に行ってきました!
8月19日、課題研究38班は、7月に行われた竹魚礁に関する学習会を受けて、独自の竹魚礁作成のため、竹の間伐に行ってきました。
竹林ボランティアでお世話になっている円福寺さんの私有地で、ボランティア団体TAKENOENさんの道具をお借りして、班員全員で竹を切り、同じ長さに揃え、約40本の竹パーツと笹の葉を学校に持ち帰りました。
たくさんの方々のご協力を得ながら研究が進められることに感謝し、今後も研究を続けていきたいと思います。
【Sクラス】38班が長崎ペンギン水族館の「竹魚礁の展示に関する学習会」に参加しました!
7月26日(土)、Sクラスの生徒で構成される課題研究班の38班の3名の生徒が、長崎ペンギン水族館で行われた「竹魚礁の展示に関する学習会」に参加しました。この学習会は、長崎総合科学大学環境ゼミの学生の授業の一環として行われたもので、3名の生徒も学生さんたちと一緒に学ばせていただきました。
長崎ペンギン水族館の近藤さんとTAKENOENの内藤さんの講義で山と海の繋がりやそこに広がるさまざまな問題について学びを深めました。その後、実際に間伐された竹を用いて竹魚礁を作成する活動では、大学生の3グループに入れていただき、作成を体験しました。今回は、そのうちの一つを水族館の水槽に実際に沈めるところまで見せていただき、今後もこの様子を観察できるようになっています。
今回の学びを受けて、38班では夏休み中に竹の間伐から研究班による竹魚礁の作成を行う予定です。多くの方々の協力をいただきながら、未来につながる研究の第一歩を踏み出せるよう頑張ります。
《再掲》【Sクラス】パサージュ琴海のビワで課題研究頑張ります!
6月4日(水・代休日)に、Sクラスに所属する課題研究40班の生徒3名が琴海町にあるパサージュ琴海を訪問し、課題研究に利用するビワを採取させていただきました。
パサージュ琴海には広大な果樹園があり、長崎県の特産品であるビワの木もあります。無農薬なのに豊かに実っていました。このビワを用いて、社会に役立つものを作りたい、というのが40班の思いです。うまくいくように頑張ります!
Sクラス 第2回 校外サイエンス研修
7月23日に2年6組(Sクラス)が校外学習に行ってきました。ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 長崎テクノロジーセンターと、長崎ペンギン水族館の見学に行ってきました。
長崎テクノロジーセンターでは、ソニーの会社が音楽や金融などを含めて様々な領域を手掛けている中で、イメージング&センシングソリューションの領域でどのようなことをしているのか詳しくお話を聞くことができました。イメージセンサーは、カラーフィルタを通った光に半導体が反応する仕組みで、デジタルカメラなど、身近なものに多く使われていることを知りました。長崎南高校のOBの方の講義では、生徒たちは大変興味を示していて、講義が終わった後も、仕事のやりがいや企業についてなどたくさんの質問をしていました。また、イメージセンサーには、いろいろな種類の半導体が作られていて、自動運転において暗闇から炎天下にも対応できるように、改良がなされているそうで、トンネルの向こうの見え方の違いや、短波長赤外光を使った見え方のデモンストレーションを見せてもらいました。施設内見学も、実際に働く社員の姿を見ながら良い刺激を受けている様子でした。
ペンギン水族館では、バックヤードの見学をしました。館内にいるペンギンの生態について教えてもらうとともに、バックヤードにいるアカウミガメやアオウミガメ、タイマイなども紹介してもらいました。また、例えば、館内に入れる前には、薬剤で魚類の体表から物質を落として調べ、病気だったら事前に治療を行うこと、飼育以外にも機械のメンテナンスなどを業務としていることなど、水族館での飼育の裏側を知ることができました。陸地で竹林の面積が増えすぎると、土壌の質が低下して水中の栄養素も少なくなるため、竹林を伐採して水槽内に活用する取り組みについても知りました。生徒も、いろいろな話を聞くことができて有意義な時間だったと話していました。
今回の校外学習では、本校のOBの方の話も聞けて、普段の学習への意欲にもつながるとともに、半導体技術に関するお仕事の様子や、水族館での飼育に関することなどを知り、視野が広がったと思います。
【科学部】佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」へ行ってきました!
7月20日(日)は、科学部校外学習の一環として、佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」へ行ってきました。夏休みということもありお客さんも大勢いましたが、地球発見ゾーン・佐賀発見ゾーン・宇宙発見ゾーンのそれぞれで体験を交えながら宇宙や地球、環境について学びを深めました。重力の違いや地震を体験するマシーンは特に印象に残りました!
【科学部】「ジュニアサイエンスラボ」を開催しました!
7月19日(土) 13:30~15:00 に、中学生を対象とした科学教室「ジュニアサイエンスラボ」を開催しました。
今回のテーマは「食と科学」で、①酸と塩基、②液体比重、③コロイド、④カルメ焼き の4つの内容をついて、クイズや実験を通して中学生と南高科学部が一緒になって科学の面白さを体験しました。参加してくれた中学生のみなさん、ありがとうございました!
南高では、オープンスクールや文化祭でもミニバージョンの「ジュニアサイエンスラボ」を開催していますが、年1回は科学部単独イベントとして夏休みに開催しています。中学生の自由研究にも役立つイベントになっていますので、よかったらぜひ参加してください!
【Sクラス】ホーチミン青少年交流
7月10日(木) 本校 Sクラスの生徒が、ベトナムホーチミン市の生徒と交流会を行いました。
お互いの言語を教えあって自己紹介をしたり、グループに分かれ、なぞとき校内散策をしたりして交流を深めました。
その後、弓道部の部活動体験にも参加してもらいました。
最初は緊張気味だった生徒たちも、活動を通して言葉の壁をすぐに乗り越え、お互いの心が通じ合えた、笑顔溢れる
異文化交流の時間となりました。
Sクラス校外研修①(長崎大学情報データ科学部・シーエーシー)
6月11日に2年6組(Sクラス)が校外学習に行ってきました。昨年新しくできた長崎スタジアムシティのオフィス内の株式会社シーエーシーと長崎大学情報データ科学部NUTICキャンパスの見学に行ってきました。
株式会社シーエーシーでは、様々な需要を元請けすることで多くのプロジェクトに挑戦していることを知りました。仕事内容はシステム開発ですが、文系出身者もお仕事をされているようです。
また、実際に成果物を見させていただきました。AIを使って画像の中に含まれる釘の数を数えることができたり、設定した仕切りをまたいで移動した人の数を数えることができたりするのを見せてもらって、どのような利用方法があるか考えるなどしました。生徒たちはとても興味を示していて、熱心に話を聞いていました。中でも一番盛り上がったのはAIを使った、表情からの感情識別です。
生徒たちは、ゴリラの感情も学習させられるか、マスクや眼帯を付けていても識別が可能かなど、気になることをたくさん質問していました。
長崎大学情報データ科学部NUTICキャンパスでは、情報データ科学部における学習の様子を体験しました。講師の先生が、教育工学の専門であり、教育において情報技術を取り入れることの実践例を知ることができました。例えば、原爆の投下前の街並みを立体模型で再現してVR(バーチャルリアリティー)の世界で実際にその街並みを体験することができるものがありました。また、原爆投下後の様子も見ることができるよ
うになっていて、原爆を実際に起こったこととして感じることができるというものでした。他にも、長崎大水害の水流の様子を体験して水害対策について考えることに活用したり、メタバースをつなげたVR空間であるマルチバースを活用した学習的な交流を可能にしたりするなど、いろいろな研究を紹介していただきました。実際にそれらの技術に触れる機会があり、どれもクオリティーがとても高かったため、生徒たちは感心している様子でした。
今回の校外学習では、AIやVRなど、最新の技術について知るとともに、システム開発の企業での活動や、大学での情報データに関する研究の様子について考えるきっかけとなりました。
S探①:海外研修報告会
6月17日(火)のSS探究Ⅰ(1年生)で「熱帯探究!」と題し、海外研修報告会を実施しました。
昨年度の12月にSSH海外研修に参加した3年生4名が、訪問国であるタイでの体験を通して学んだことを、「探究クイズ」を交えながら、パワーポイントを使って4名が交代で報告しました。
「動物編」と「植物編」に分け、絶滅危惧種のトラや万能植物のココヤシなどについての質問に対して、1年生が周囲と意見を交わしながら、積極的に答を選んだり、考えたりしていました。
今回の報告会を通して1年生は、先輩達の意欲的な活動を知り、他国の科学事情への興味を深め、科学の視点からの「国際性」への意識を高めることができました。
これからの探究活動に活かしていくことを望みます。
SS探究II ピア発表会
6月18日(水)SS探究Ⅱの時間に、2年生の課題研究全61班がピア発表会を行いました。1教室当たり7班~8班が順に発表と質疑応答を行う形で進め、その後、各発表に対するコメントを記入してお互いに交換しました。
研究を始めてまだ数ヶ月のため、未熟な点もありましたが、生徒や職員からの質問や感想から研究内容や方法などの課題点や工夫すべき点などが明らかになるとともに、プレゼンテーション力向上の学びも同時に得ることができました。
また、本校のSSH事業の一つである「探究の蕾レッスン」で課題研究補助に携わる長崎大学の学生ボランティアさんも積極的に具体的な質問をしてくださり、研究を進めるうえで必要になる視点や具体的なアドバイスをいただくことができました。
今後は、各班とも内容の深化や外部連携に力を入れながら研究を進めていきます。
SS探究Ⅰ「協働的学習者育成プログラム」
令和7年6月10日(火)、1年生のSS探究において、「協働的学習者になるためのプログラム」を行いました。
長崎の具体的な地域課題を題材とし、チームで協働して、個々人が持つ情報や考えを共有したり、チーム全員が納得することを目指し、ケーススタディに取り組みました。題材にはさまざまな情報があり、情報共有の難しさを体感したチームがありました。また、皆の納得を得る話をすることは、日頃の学校生活にも通じることがあり、今回の授業が日常生活とつながった生徒たちが多くいました。
SS探究Ⅰ 主体的学習者育成プログラム 問題発見編
令和7年5月27日(火)、1年生のSS探究において、「主体性を高めるプログラム」を行いました。
自ら社会の課題を発見できる能力を身につけ、自ら考え行動できる人となることを目指し、ケーススタディに取り組みました。
SS探究Ⅰ タブレットPC活用講座
1年生は、5月20日(火)にタブレットPC活用講座を実施しました。
ファイル管理やTeamsの基本機能など、日常的にタブレットを活用するための基本技術を身に着けるための説明・実習がありました。
SS探究Ⅰ ガイダンス
1年生のSSH活動がスタートします。
5月13日(火)は、スタートにあたってガイダンスを行いました。
これから、科学への興味関心を高め、科学的思考力・判断力を持って社会で活躍できる人になるための授業を行っていきます。
校外サイエンス研修
2月14日(金)に理系Sクラス(2年6組)が大村市の「長崎県環境保健研究センター」を
訪問しました。この研修は、「地元の科学関連施設を訪問し、実体験を通して先進的な科学技
術や研究方法を学ぶことより、科学への関心と探究活動への意欲を高め、SSH課題研究を進
める上での一助とする」ことを目的に実施し、今回が今年度3回目となります。この訪問で
は、地域における環境・保健衛生に関する公的な調査研究という重要な役割を果たしている
現場を見学し、続いて「放射性物質測定」「溶存酸素濃度測定」「遺伝子増幅産物電気泳動」
「酵素結合免疫吸着測定」の4班に分かれ、所員の方々のご指導のもと、最先端の実験を体験
しました。生徒達にとっては、知的好奇心が高まり、科学実験の楽しさを知る貴重な機会とな
りました。
SSH海外研修
12月18日(水)~25日(水)、科学部4名(2年生)がタイを訪問しました。中心となった活動は、タイ王国から招待を受けて参加した「タイ・日本学生ICTフェア(TJSIF)」です。マレーシアとの国境に近いタイ南部サトゥン県にある「プリンセスチュラポーン科学高校」のサトゥン校を会場として開催され、多くのタイの高校生と交流しました。
〔Sクラス〕沖縄科学技術大学院大学訪問(修学旅行)
12月11日(水)に理系Sクラス(2年6組)が、修学旅行〔12月10日(火)~13日(金)〕の中で「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」を訪問しました。OISTは2011年に設立された、5年一貫制博士課程の大学院大学で、50以上の国から研究者が集まり、先駆的かつ学際的な研究が行われており、SSH向けの「SEEDプログラム」も設けられています。この訪問・研修での実体験を通して、生徒達は探究活動への意欲を一段と高めることができました。
課題研究中間発表(2年生)
11月15日(木)に課題研究の中間発表会を行いました。
2年生(63回生)は、1年生の後半からテーマ設定や班編成を行い、4月から本格的に課題研究を開始しました。これまでの研究で得られた成果や今後の方針についてポスター発表を行い、外部審査員の先生や本校職員、在校生からの質問に答えたり助言をもらったりすることで、さらなる研究の深化につなげます。
初めてのポスター発表に戸惑う姿も見られましたが、回数を重ねるごとに発表も上達していました。発表3分、質疑・助言2分という限られた時間の中で、様々な視点からたくさんの助言を得ることができ、とても有意義な時間となりました。
また、参観者として参加した1年生は、先輩方の発表から今後の課題研究のテーマ設定のヒントを得ることができました。今週から「探究力向上講座」が始まり、テーマ設定やリサーチクエスチョンの立案について学んでいきます。
〔SSH〕キャリア・サイエンス講座Ⅱ(キャリア特進コース)
10月31日(木)2年生のキャリア特進クラスを対象にキャリア・サイエンス講座を実施しました。
地元長崎の大学の先生方やそれぞれの現場で活躍されている方々から、今の学びと将来の学びとの繋がりや科学と実生活との関わりを学び、体験することを通して、キャリアプランニング(自己実現と社会貢献意識)や課題対応力(自然や社会の課題に気づく力)の向上を目的とし、進路希望に合わせて、看護系と地域貢献系に分かれて校外研修を行いました。
(1) 「 体位変換 」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 三重野 愛子 准教授 他
(2) 「自己のキャリア形成と地域貢献活動を両立させる一考察」
「チエノワ」共同経営者 寺澤 祥 氏
【生徒の感想】
・OODAループ:観察→判断→意思決定→実行 これからの人生で様々なことを判断する場面がある中で、自分には何ができるか。周りにはどのような影響が出るかなどを考えて生きていきたいです。
・固定化された生活だけでなく、いろんなことに挑戦していきたいと思いました。
・小さなことでも行動することで、地域の方との関わり、貢献することができるという考え方が良いなと思いました。
・高校や大学の看護科のオープンスクールなどで実習を見たりしたことはあったけど、あんなに近くで長い時間見ることは初めてだったので、すごく貴重な体験でした。たくさんのわからない医療用語を話していて学生のみなさんはとてもかっこよかったです。体位変換では実際にグループの人たちが取り組んでいる時、説明で見た時よりもすごく苦戦していて、本当に難しいんだなと感じました。1回の説明でたくさんのメモをして実践する力やたくさんの用語を覚え、しかも根拠も書かなくてはならない、本当にたくさんのことを勉強しなければならないと改めて実感しました。このようなことが直接体験できたことが財産になりました。ありがとうございました。
・講義で学んだ看護の基本で特に印象に残ったのは「看護とは回復するまでの心理的なケアをすること、患者の声に耳を傾けることが大切」「誰でもできることではなく、看護師にしかできないことをする」といった言葉でした。また、実習では1回のデモンストレーションで即座にメモを取り学んでいました。今回のテーマは「体位変換」でしたが、一つ一つの変換を説明するスピードが速く、難しいので、理解するのがとても大変そうに見えました。学生さんは自分のメモを見ながら班の人と協力して笑顔で実習に取り組んでいました。
R6未来デザインスクール
10月22日(火)産官学より講師約47名(大学33、研究機関2、企業6、官公庁6)を迎えて未来デザインスクールを開催しました。先駆的や研究や取組を講師とのポスターセッションや研究に関わる対話から学び、社会への科学の貢献について理解を深めました。
1年生は進路選択や来年取り組む課題研究のテーマ設定に関する視野を広げることができ、2年生は現在取り組んでいる課題研究をより深化させるための具体的なアドバイスやヒントをもらうことができました。
【 生徒の感想(1年生) 】
◇非常に有意義な時間になった。積極的に質問することによって、それに応じた回答を得ることができ、自分の興味を深く追及するきっかけとなった。
◇様々な分野の講師の方からお話を聞くことができました。自分の興味のある研究や将来的にかかわってきそうな研究のお話を聞くことができていい経験ができたと思っています。
◇一人一人が研究やその仕事に対しての熱意が伝わり尊敬しようと思ったし、いろんな事に興味が出て今後の進路も選択肢が広がったので良かったです。
◇学びになった部分が多く新しい視点の向け方や考え方なども学ぶことができてとても楽しく、いろいろと参考になりました。今後の課題研究などにも生かしていきたいです。
◇今まで研究というと難しいものばかりというイメージがあったが、今回この体験をしてみて以外に身近なことに関連するものが多くどれも面白いものばかりでより関心深まった。
◇研究を聞いてその研究の詳細を知るだけでなく問いの立て方や実験する上での工夫、実験の進め方など多く学ぶことができて本当に貴重な体験になったなと感じた。
【校外サイエンス研修】
10月18日(金)に理系Sクラス(2年6組)が諫早市の「ソニーセミコンダクタマニュファク
チャリング株式会社長崎テクノロジーセンター」を訪問しました。この研修は、「地元の科学
関連施設を訪問し、実体験を通して先進的な科学技術や研究方法を学ぶことより、科学への関
心と探究活動への意欲を高め、SSH課題研究を進める上での一助とする」ことを目的に実施
し、今回が今年度2回目となります。この訪問は「NEXT長崎人材育成事業」として県高校
教育課からの協力のもと、半導体(CMOSイメージセンサー)の開発や製造の実際の現場を
見学し、また、本校卒業生(32回生)から講話をいただきました。生徒達にとっては、最先端
技術の開発というキャリアについて具体的に知ることができ、科学人材を目指す意欲を向上さ
せる絶好の機会となりました。
SS探究Ⅰ サイエンス講座
9月24日(火)、1年生を対象にサイエンス講座を実施しました。
企業や研究機関の専門家から先進的な科学技術や科学と生活の関わりを学び、2年生から取り組む課題研究における課題対応力(自然や社会の課題に気づく力、研究テーマを自ら設定・計画する力)の向上を図ることを目的としています。
生徒たちは興味・関心の高い講座を選択し、講師の先生の話を熱心に聞きながら、ワークや実験・実習に取り組みました。
[ 講座・講師 ]
1「感染症とたたかう~最高レベルの感染症実験施設とともに~」
長崎大学高度感染症研究センター教授 好井健太朗
2「蚊の生態・飼育と誘引実験」
アース製薬株式会社課長補佐・管理薬剤師 山本美由紀
【オンライン】有吉立(マイスター)・浅井一秀(係長)・萩原北斗(主任)
3「インタビューやアンケート調査をもとにしたデータ分析について」
活水女子大学看護学部教授 岩瀬貴子
4「ヴェルカのキャッチコピーを考えよう!」
株式会社長崎ヴェルカ役員 田河毅宜
5「オープンイノベーションのプラットフォーム」
株式会社アドミン代表取締役 山口知宏
6「建築とまちの文化」
株式会社HAG環境デザイン代表 橋口剛(活水女子大学健康生活学部生活デザイン学科特任准教授)
7「国語・英語・社会へのデータ利活用~どんな科目でもデータ分析できるんです~」
長崎県庁統計課利活用支援班主任主事 山口雄介
8「情報リテラシーを高めよう!正しい情報を見抜くためのコツとは…」
フリーアナウンサー 大村咲子
〔SSH〕校外サイエンス研修
7月24日(水)、2年生Sクラスの生徒を対象に校外サイエンス研修を行いました。
SSHトレーニングⅢ 課題研究発表
7月10日(水)、3年生が1年次から約1年半かけて取り組んできた課題研究について、集大成となる成果発表を行いました。
第1部のポスター発表では、1・2年生や外部の方に向けて課題研究の成果を発表し、質疑応答を受けました。
第2部の口頭発表では、以下の代表3班がステージ発表を行いました。
①「長崎県の海ごみの状況と海岸漂着特徴」
山口夏輝・菅智哉・山崎環大・古谷颯乃介・村田葵昊
②「社会から児童虐待をなくすための一考察~高校生の虐待に対する理解度調査から~」
沢水千春・大角絆葵・梅本栞奈
③「条件を変えた簡易傾斜モデル」
吉川陽向・金子陽菜・吉武みちる・牧野聖武・原田賢
〔SSH〕キャリア・サイエンス講座Ⅳ(3年生)、キャリア・サイエンス講座Ⅰ(2年生)
6月14日(金)、2・3年生のキャリア特進コースを対象に長崎シビックホールにてキャリアサイエンス講座を実施しました。3年生は昨年度に続き4回目、2年生は初めての講座です。
データサイエンスとキャリアの関連性についての講義を受けたあと、4名の講師の方のこれまでの経験から、
◇キャリア形成で大切にしていること
◇現在の仕事とサイエンスとの関わりについて
◇社会人になってからの継続的な学びについて
などをパネルディスカッション形式で学びました。
最後にグループに分かれて討議を行い、今日の学びで感じたとこやそれぞれの将来についての思いを出し合いました。
【講師】
野口美砂子 NPO法人インフィニティ代表、国家資格キャリアコンサルタント
瀧 信彦 エンゲージメントパートナーズCEO、前メットライフ生命保険会社(株)執行役員長崎本社担当
小橋川直美 長崎大学病院看護師長、アドバンス助産師、国家資格キャリアコンサルタント
下田真太郎 理学療法士LionK代表、百合野病院勤務、認定理学療法士
【生徒の感想】
◇私は今回の講座を聞いて、もっと色々なことにチャレンジしていきたいと思えるようになりました。先生方と今の私の考え方の一番の違いは、リスクを恐れるか恐れていないかでした。私は怒られたり失望されたりすることが怖くて現状維持のことばかり考えていて、失敗するようなチャレンジはしたくないという思いでした。「出来なかったときは出来なかったというデータが取れただけ」という意見にハッとしました。そのことをリスクだと思わないと断言されたことに驚いたのと同時に私もそういう考え方に変えていこうと思いました。
◇初めてあんなに心に残る講座を受けました。私達よりもたくさんの様々な経験をされている方からの話はとても勉強になりました。みなさん生き生きと話しをされていてかっこいいなと思いました。リスクを考えないで行動するという話はこれから色々な場面に出くわす私たちにとってとても学びになりました。
◇知識と経験は人生を豊かにするという言葉がとても印象に残っています。いろいろなことに挑戦し、失敗を恐れずにやることが大切なんだなと気づきました。
◇今回の講座からキャリアとサイエンスの関係性について知ることができました。また4人の方のパネルディスカッションがすごく印象に残りました。特に、精神的な面の話をしていた時に、「しんどい時は成長しているとき」という言葉がありすごく印象に残りました。私は何でも自分ひとりで抱え込んでしまい、精神的に辛い思いをすることがよくあり悩んでいました。この言葉を聞いて「しんどい時は成長している!」というように前向きに捉えることができました。
◇今回の講座を聞いて、将来の夢について改めて考えることができました。特に、辛い道と楽な道があったら辛くて難しい道を選んだほうが良いという言葉が印象に残りました。また、どんな事でも内向きに考えるのではなく、視点を外向きに考えていくことで、今まで気づかなかったことや、新しいことに出会えることを学びました。
◇今回の講座を受けて思ったことは、ありのままを受け止めるということです。人とよく比べてしまうけど、今の自分自身を受け入れて、自分の行動を変えていくことが大切だということが分かりました。やってみないと分からないし、悪い方に向かっても悪いと思わず、失敗しても落ち込む必要もないし、むしろ「成長している」ということを聞いたことによって、物事に対する考え方も柔軟になって安心しました。
SS探究Ⅰ(ガイダンス)
1年生のSSH活動が始まります。
5月14日(火)、スタートにあたってガイダンスを行いました。
・SSHとは
・これから始まるSS探究について
・2~3年生で行う課題研究活動につて
探究・SSH推進課の先生から説明がありました。
これから、科学への興味関心を高め、科学的思考力・判断力を持って社会で活躍できる人になるための授業を行っていきます。広い視野で物事を見る・考えることができ、多角的・総合的に「科学的」な視点で「知る」「気づく」「考える」力をつける、「 南高STEAM 」が本校SSH活動のキーワードです。
生徒が楽しみながら主体的・協働的に取り組むことができる活動を通して多様な力を育て、夢を実現できる南高生へと成長していきます。
〔SSH〕キャリアサイエンス講座Ⅲ(キャリア特進コース)
1月23日(火)、2年生のキャリア特進クラスを対象に『実社会でのものの見方や考え方を体験する』をテーマにキャリアサイエンス講座の3回目を実施しました。講師の平先生が現在実践されている「ボディートーク療法」という治療のツールから、自己分析や医療現場、実生活でのものの見方や考え方を深めていただきました。
「量子物理学からみたメンタルケア」~職業人に必要な視点・視野・視座~
講師 平貴天 氏
元長崎大学医学部第一外科研究班において「免疫とストレス」などの研究に従事。
現在は、量子物理学(理論物理学)や振動医学などを通して、心(精神)と身体のつながりを研究し、ボディートークを実践しながらクライアントのQOL(クオリティー・オブ・ライフ:生活の質)を高めていくことに邁進されている。
[ 生徒の感想 ]
◇病気などに自律神経が関わっていたことや大脳皮質のテクニックなど知らないことが多かった。「実は意識は10%で残りの90%は無意識」というところに一番驚いた。やはり看護師を目指すので、体の機能や体と感情などの関係性を調べて、知ることが大事だと思った。
◇講座を聞いて看護だけでなくいろいろな職業で使えるので私が将来どんな職についても活用していきたい。また、平さんのプロフィールを見ると大人になっても常に学んでいて、それが終わっても気になったことを長い時間がかかっても研究をしていたりしているのを聞いて、私もたくさんの勉強をしないとなと思った。特に、興味のあることから調べて行って知識などを増やしていきたい。
◇今まで知らなかったことや考えてなかったことを聞くことができて少し視野が広がった気がした。今回の講座で考え方や物事のとらえ方をいい方向に持っていけるように日常生活の中で取り入れていきたい。
◇体のつくりなどと同時に心のケアについても少し興味を持ったので、深めていけたらいいなと思う。
◇人生の中で沢山挑戦して、失敗から学ぶことが大切だと思った。視座を高めて自分自身の可能性を広げたい。
SSH海外研修(タイ)
4年ぶりに海外研修を再開し、科学部4名がタイを訪問しました。
今回のメインの活動は、タイ・日本学生サイエンスフェア(TJFS)への参加です。英語で研究発表をしたり、現地の高校生との交流やフィールドワークを通して、科学英語を海外で発信するという貴重な体験ができました。
また、市場や果樹園、ゾウの飼育保護施設、養蜂園などを訪問し、現地の自然や文化に触れることで、タイ独自の伝統文化や熱帯の植生などたくさんの研修成果を得ることができました。
研修の詳細や活動中の様子はこちらをご覧ください。
〔SSH〕キャリア・サイエンス講座Ⅱ(キャリア特進コース)
11月16日(木)、2年生のキャリア特進クラスを対象にキャリア・サイエンス講座の2回目を実施しました。
『自分の進路先の学びを体験する』ために、看護・スポーツ・芸術の3コースに分かれて専門分野の先生から講義を受けました。次回は1月に『実社会でのものの見方や考え方を体験する』ための講演を予定しています。
【看護コース】
「人生の最終段階を自分らしく過ごすために~人生会議の模擬体験~」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 馬場保子先生
*生徒の感想*
〇今まで自分事として死というものを考えたことがなかったのですが、今回の講座を受けて誰でもいつでもいつその死が来るかはわからないし、いつもの当たり前が当たり前でなくなることがとても怖いなと思いました。また、日頃から小さなことにも感謝することが大切だなと思いました。
〇看護は分野で分けるとたくさんの種類がありますが、「終末期ケア」は今まで視野に入れたことがない分野だったので、いい経験になりました。カードゲームをして実際にいろんな人のいろんな価値観があることを改めて感じました。
〇今回の講座を受けて、人生の最期のことについて考えたことは今まであまりなかったからいい機会だったと思いました。普段あまり考えないことだったから面白かったです。人によって価値観が全然違うと感じました。
【スポーツコース】
「競技動作の科学的分析の活用と強固な組織(チーム)創りの考え方」
長崎県スポーツ協会 小柳勝彦先生
*生徒の感想*
〇目指している職業はまだ決まってませんが理学療法士に興味があり今回の講座を選択しました。スポーツ科学についてのお話を聞いて、そもそも理学療法士を目指して自分がどうなりたいかと考えた時に、すぐに答えが出てきませんでした。誰でも何かの素質を持っていることを聞き、それが自分は何なのか未だに分かっておらず、見つけるには自分探しが大切だということを学んだので、自分探しをしていく中で本当になりたい自分を見つけて行けたらいいなと思いました。
〇スポーツに関する仕事は、幅が広いことがわかりました。島にスポーツを広める仕事があることを知り、スポーツをやる側だけでなく、応援するなどをすることでスポーツに関われるので、いろいろな方法があると思いました。
〇講座を受けて自分の考えに間違えている部分、合っている部分が明白になり改善すべき点が何個もあったのでその課題を1つずつ改善していって春にはそのすべてをクリアしたいと思います。
【芸術コース】
「アート思考で既成概念を乗り越える Vol.2 ~アートが科学に示唆する思考法~」
長崎大学教育学部 西田治先生
*生徒の感想*
〇音楽系の進学希望でも、それ以外でも、共通して言えることを学ぶことが出来ました。自由は子供の時ならではのものだと思っていたが、大人は自由のみを与えられることを難しく感じる(実際に私も思う)ので、枠を決めて自由にすることが必要な事なんだと気付かされました。
SSHトレーニングⅡ課題研究中間発表会(2年生)
11月14日(火)、2年生が4月から取り組んでいる課題研究の中間発表を行いました。
ポスターセッション形式で、仮説とその検証方法、およびこれまで得られたデータなどを含む進捗状況を発表し、質問に答えました。参観者は1年生全員と2年生(2年生は半分に分かれて相互で参観しあいました)、審査員は長崎大学の先生と学生、本校教員です。質問に答えることで理解が深まったり、説明の方法についての改善点が見つかったりと多くの気づきがありました。また、審査員の先生方からたくさんの助言をいただくことができました。
今回の発表で得られた気づきやアドバイスを今後の研究活動に生かしていきます。最終発表まであと8か月。試行錯誤しながら班員で協力して頑張ります。
未来デザインスクール
10月27日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。大学や企業、官公庁から41名の方にご参加いただき、生徒に向けてポスターセッションやプレゼンテーションをしていただきました。
生徒たちはそれぞれの興味関心や進路希望に合わせて各ブースを回り、大学の研究内容や企業の取組について詳しく話を聞きました。1年生は2時間、2年生は1時間と限られた時間でしたが、積極的に質問をして講師とやり取りすることができ、とても実りの多い時間になりました。
今回学んだことを踏まえて、これから1年生は来年度取り組む課題研究のテーマ決めを行います。2年生は現在進めている課題研究に軌道修正を加えながら、よりよい研究になるように努力していきます。
ご参加いただいた講師の先生方、本当にありがとうございました。
≪生徒の感想≫
〇課題研究で何を研究しようかなと漠然としていたけど、未来デザインスクールを受けて、自分のやってみたいことがある程度固まりました。
〇私は未来デザインスクールを受けて自分のなりたい職業が明確になりました。今回勇気を出して悩んでいることを伝えてみると、自分の心にとても刺さることを教えてもらい、本当にやりたいことを見つけることができました。これからはその夢に向かって一生懸命頑張っていきたいです。
〇今回未来デザインスクールを受けて将来についてもっと具体的に考えないといけないという危機感と将来が楽しみといったワクワクがあり、もっと多くのことに目を向けるべきだなと思いました。
〇実験をする際は、結果を見るだけでなく、なぜ失敗したのかの原因を探り、逆に何ができるかを考えることが大切だと学びました。課題研究について前向きな気持ちになりました。
〇専門的なことだけではなく、人生の生き方や考え方など色々なことを教えて頂きとてもいい時間になりました。この時間のおかげでこれからの未来の視野を広げることができました。
〇大学の先生たちは僕たち高校生とは違う広い視野で物事を見ていて、話を聞いていてとても興味がわきました。物事を見る視点を変えることで今まで発見できなかったことや新しいアイデアなどが生まれるのだと思いました。
〇たくさんの分野の講座を聞いて、いろいろな見方で物事を考えることができて2時間がとても短く感じられました。一見全く違う分野でも話を聞いていくうちに共通するところが出てきたり、興味を持てるところがたくさんあって面白かったです。
〇もともと工学系の事にしか興味や関心がなかった。しかし、未来デザインスクールを受けて、工学でも建築や農業など様々な所に応用できることを知った。今までは理系を選ぶと将来の選択肢が少なくなると思っていたものが、逆に広くなったように感じている。工学の可能性は無限大なのだということを改めて実感することができた。
〔SSH〕キャリア・サイエンス講座(キャリア特進コース)
2年生のキャリア特進クラスを対象に、キャリア・サイエンス講座を実施しました。
看護・スポーツ・芸術の3コースに分かれ、地元長崎で専門性の高い現場で活躍されている先生方に講義をしていただきました。
【看護コース】
「看護技術初学者におけるベッドメーキング技術の段階的教育の実際」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 三重野愛子先生
⇒大学を訪問し、看護学の基礎とベッドメーキングについての講義を受けました。看護技術を習得するまでの段階的な教育スケジュールを学び、実際に技術演習を見学・体験しました。
*生徒の感想*
〇看護師さんは技術と技能どちらも大切ということを初めて知りました。習ったことがすべての患者さんに同じように通用するわけではなく、その時その時で自分自身で考えなければいけないなと思いました。また、大学の授業は進むスピードが速かったので、すぐに理解する能力も必須だなと思いました。
〇夏休みに県立大学のオープンキャンパスに行って色々な話を聞いたけど、今回は実際の授業風景などを体験出来て良かった。大学は高校と違ってどんどん授業も進んでいくので、重要だと思ったことはメモを取ったり自主的に取り組むことが大切だと感じた。
〇オープンキャンパスなど行ったことがなくて県立大学がどんなところかわからなかったけど、行ってみて、看護師の資格を取りたいという気持ちがもっと強くなって、今自分たちが県立大学に受かるためにできることは何か考えて実行していきたいなと思った。
【スポーツコース】
「動作分析からみるスポーツ障害の予防とパフォーマンス向上~東京オリンピックの現場から~」
こころ医療福祉専門学校 大石勝規先生
⇒ケガといっても人それぞれの要因があり、実際に痛めている所とは別の部位に原因があるなど、動作の分析を通して学びました。
*生徒の感想*
〇自分は将来スポーツにかかわる仕事に就きたいと思っているので、今日の講座はすごくためになりました。しっかり考えて動くことと原因を見つけるだけじゃなくて、しっかり分析をして自分自身も最高のパフォーマンスができるようにしたい。
〇動作と分析、原因と要因、その動作によって起こりうること、それが起こってしまう前の対策など、今私たちが運動している中での体の使い方やケアの仕方までわかりやすく講義してくださって、話を聞いていて興味深いことが多く、2時間とてもいい時間を過ごすことができました。
〇講座を受けて一番印象的なのは自分たちが考えていることの中には分析をしていることが多くあるということです。決してAIなどだけが分析をするということではないことを考えさせられました。そして今後は、けがなどをしたときに「なぜけがをしたのか?負傷部分にどのようなストレスがかかっていたのか?」など人の構造やけがの原因などを詳しく調べていくことが課題だと思います。
【芸術コース】
「アート思考で既成概念を乗り越える~アートが科学に示唆する思考法~」
長崎大学教育学部 西田治先生
⇒サウンドスケープやサウンドデザインによって「音楽」を捉えなおす体感をし、アート思考にふれることで芸術の概念について考える機会となりました。しなやかな思考から新しい芸術が生まれてきており、これは科学技術の発展においても必要な視点であることを学びました。
*生徒の感想*
〇鑑賞をするというのは昔から苦手だったので、今回の講座を受けるにあたって少し不安を感じていたが、実際サウンドスケープ、リスニングウォーク、サウンドデザインを体験してみると、今までの自分では感じることがなかったであろう気づきがたくさんあって、不思議な感覚になりました。また、ほかの人の意見を聞いてると、自分には感じ取れなかったことにも気づくことができて、面白いと感じました。これからは、日常での気づきを大切にして、自分なりの最適解を見出せるようになりたいと思いました。
〇今日の講座の中で"音楽とは何か"など様々な議題について考えるときに、既成概念にとらわれずに考えてみることが大切だと学びました。また、実際に外に出たりしてサウンドスケープをやってみて、とても心が落ち着きました。普段あんなに日常の音や自然の音に耳を傾けることがないので、音楽作品を聴くだけでなく、そういう音を聴く時間を作ることも大切だなと思いました。
〇私は吹奏楽部に所属していて普段から楽器に関わっているので、自分が吹く音と自然の音が融合したときどんな情景が思い浮かぶのかとか、音楽を色んな視点で聞くということを意識的にやっていきながら、それを普段の学校生活から色んな視点で物事をみるということに繋げていきたいと思います。
SS探究Ⅰ(MS講座②)
1年生のSS探究Ⅰでは、10月6日と13日の2週に渡り、M‐S(Minami STEAM)講座②『探究のプロセスを理解する~データ分析編~』を行いました。
経済産業省と内閣官房から提供されているRESAS(地域経済分析システム)を使って、地域の人の動きに注目したグループワークを行いました。
①データを活用して分析する
②課題を発見する
③データを根拠に論理的に思考する
④結論を導くために客観的に判断する
探究活動を進めていく上で必要になる上記のプロセスを踏まえ、気づきや意見を出し合いました。最後に数学と地歴公民の先生からの解説を受け、理解を深めるとともにテーマと教科とのつながりを確認しました。
今回は、地域の課題発見とデータ分析をテーマに地歴公民・数学・情報に関する教科横断的な内容に取り組みました。次回、MS講座③では自然科学評論系(国語・英語・理科)に関する教科横断型講座を予定しています。
多彩な講師を迎え、令和5年度未来デザインスクールを10月27日(金)開催!
SSH事業の一環として「令和5年度未来デザインスクール」を10月27日(金)13:05より本校体育館にて開催します。「新たな出会いをきっかけに、あなたの未来のデザインが始まる」をテーマに、41名(39ブース)の産学官の講師をお招きしてポスターセッション形式で交流を行います。課題研究に取り組む2年生には研究方法などのアドバイスを、1年生にはこれから取り組む課題研究のテーマ設定のヒントをそれぞれつかんでほしいと願っています。
※詳しくは下に掲載しているPDFをご覧ください。↓
サイエンス講座(SS探究Ⅰ)
9月15日(金)、1年生を対象にサイエンス講座を実施しました。2・3年生で行う課題研究における課題対応力(自然や社会の課題に気づく力、研究テーマを自ら設定・計画する力)の向上を図ることを目的としています。
8つの企業や研究機関の専門講師から、講義やワークショップを通して、先進的な科学技術や科学と生活の関わりを学びました。
【講座と講師】
1 「感染症とたたかう~最高レベルの感染症実験施設とともに~」
長崎大学高度感染症研究センター 好井健太朗
2 「情報:考える仕組みを考える学問」
長崎大学情報データ科学部 酒井智弥
3 「インタビューやアンケートをもとにした質的データ分析の在り方、医療と研究活動」
活水女子大学看護学部 井口悦子
4 「大学生で起業。地方創生という仕事」
株式会社PAL FLAGs 富永雄伍
5 「長崎県の人口の統計分析」
県統計課利活用支援班 山口雄介
6 「デジタル社会のゲームチェンジ~”デジタル時代の長崎のこれから”につなげて~」
株式会社CAC Holdings 島田俊夫、齊藤学
7 「スポーツビジネスにおける"集客”を知る」
株式会社長崎ヴェルカ 田河毅宜
8 「蚊の生態・飼育と誘引実験」
アース製薬株式会社 山本美由紀、加藤伝、(オンライン)有吉立、浅井一秀
SSH生徒研究発表会、神戸サイエンス研修
神戸市でSSH生徒研究発表会が開催され、3年生の課題研究班4名が参加しました。またその機会を利用して、科学部1・2年生4名も同行し同市内でサイエンス研修を実施しました。
8月7日(月) 神戸大学大学院理学研究科で研究室訪問を行いました。生物学の研究室で、ミツバチの行動と神経生理学の先端研究を教えていただきました。ミツバチのコミュニケーションである8の字ダンスとそれに伴う神経生理研究の紹介を受け、科学部生徒が取り組んでいるミツバチの採餌行動についても質疑応答を行いました。その他にも植物の形態形成、動物の神経行動の各研究室も案内していただき、最新の研究設備やそれぞれの専門の研究について学びと驚きの連続でした。
【生徒の感想より】 どの研究も難しく、理解することがとても困難でしたが研究の意図がわかると面白く、自分の知識が深くなっていくのを感じました。特に面白いと感じたのはミツバチの生態や学習行動についてです。1つの疑問点に焦点を当てて研究することは、わかっていくことが1つずつ増えていくようで面白く、困難であると感じました。
8月8日(火) 理研BDR(理化学研究所生命機能科学研究センター)を訪問し、ライフサイエンスの先端研究の説明を受けました。iPS細胞が、立体的な組織への分化を目標に、先端ロボットを用いて次の段階に研究が進んでいること、またGFP(緑色蛍光タンパク質)を用いた遺伝子操作や、臓器の透明化技術など、「見る」ための実験手法はとても興味深い話でした。
【生徒の感想より】 ヒトの一生についての研究を、細胞やDNAレベルの細部、ほかの生物の生態や遺伝子のヒトとの共通点などの多角的な視点から調べていて、多くの知識が得られました。また、自分たちの研究は進まなくなってしまっているので、もっと多くの視点からアプローチする必要があると思いました。
8月9日(水)、10日(木) SSH生徒研究発表会に参加しました。230のSSH指定校がそれぞれ1つずつ研究作品を持ち寄り、ポスター形式で互いに研究を紹介しました。3年生のアカダイコン組織培養班は、様々な指摘や助言、質疑応答を重ねることで、研究の改善点や不備に多く気づくことができました。レベルの高い研究がとても多く、研究の手法や、着眼点など参考になることがとても多くありました。
【生徒の感想より】第一に思ったことは自分の考えを相手に伝えることの難しさです。正しく伝えるためには、それだけの話す工夫や準備が必要だということがわかりました。そしてもう一つは科学の面白さです。科学という言葉で一括りにはできないほどの分野、考え方、未解明な点があり、その1つ1つについて同じ高校生と議論をすることは改めて素晴らしいと感じました。