SSH活動情報
SSHトレーニングⅢ 課題研究成果発表会
7月12日(水)、3年生が課題研究成果発表会を行いました。第1部では以下の4班がステージ発表を行い、第2部では全班がポスターセッションを行いました。
【口頭発表】
「快適な住まいと窓の関係~光の入り方と室内温度の変化~」
発表者:榎屋結・早田彩恋
「高校生は読書から得る力をどのように捉えているか
~インタビューとアンケート調査にみる高校生の読書観~」
発表者:小野咲良・松下笑子・角井寧々
「組織培養によるアカダイコン胚を用いたカルス形成
~組織培養で伝統野菜の絶滅を防ぐ~」
発表者:三浦和之・竹山惣一朗・上田翔太・松井喬祐
「一人一台端末の自主学習への活用
~スケジューリングと個別最適化の学習効果について~」
発表者:栗山真幸・猪村美結・堺あゆみ・森田陽菜実
自らの興味関心にあわせてテーマを設定し、2年生の4月から1年4ヵ月かけて取り組んできた課題研究の集大成です。思うよういかず悩んだ経験や失敗から学んだことも多くあると思います。計画的に研究を進める必要性や時間を有効に活用すること、メンバーとの情報共有や協力体制の構築など、自分たちの反省を1・2年生にアドバイスとして伝えている班もありました。
これから3年生は、論文の作成に取りかかり、課題研究の総仕上げを行います。
SS探究Ⅰ~主体的学習者プログラム~
7月7日(金)、1年生のSS探究Ⅰでは「主体的学習者プログラム(産業能率大学提供)」を行いました。
今回は問題発見編です。
[社会で求められる資質]
①主体性~自ら考え行動することができる
②協働力~仕事におけるコミュニケーション能力に長けている
③やりぬく力~失敗や困難があってもやり遂げようとする意志が強い
の中の①主体性を身に着けるために、家庭の食卓を題材にしたグループワークを行いました。
主体的学習者になるためのは、問題意識をもって世の中の事象を観察することが出発点になります。学生時代に主体的学習を積み重ねることで、社会に出た時に自ら考え行動することができる力が身に付きます。これからSSHでも主体性を養うための活動を行っていきますが、日常生活でも今日学習したことを意識して過ごして欲しいと思います。
SS探究Ⅰ(M‐S講座①)
1年生のSS探究Ⅰでは、6月16日と23日の2週に渡り、
M‐S(Minami STEAM)講座①『探究のプロセスを理解する~自然科学編~』を行いました。
” 物体の落下を考える " をテーマに、
「質量が異なる物体が同じ高さの所から同時に落下したら、地面に到達するタイミングはどうなのか?」
について、グループで仮説を立てて実験計画を立案し、クラスで協議しました。
さらに、代案として提示された実験方法に基づいて実験を行い、得られた実験結果をエクセルで処理し、検証・考察までの一連の探究のプロセスを学びました。最後に、数学と理科の先生から数学的分析法と物理現象の解説を受けて理解を深めました。
今回は、理科(物理)・数学・情報に関する教科横断的な内容に取り組みました。MS講座②ではデータ分析(地歴公民・数学・情報)、MS講座③では自然科学評論系(国語・英語・理科)に関する教科横断型講座を予定しています。
SSHトレーニングⅡ ピア発表会
2年生が現在行っている課題研究について、グループ内での発表会を行いました。
研究テーマに関する仮説をもとに、どのような研究計画・内容で進めていくか、現在までの進捗状況を踏まえて発表をし合いました。質問に答えたり、アドバイスをもらったりすることで、新たな気づきが生まれた班もあったようです。また、発表の仕方や資料の見せ方について指摘を受けた班もありました。研究内容だけではなく、成果を分かりやすく伝える力も必要です。これからの課題研究を通して、様々なスキルを磨いていきます。
SS探究Ⅰ~ガイダンス~
1年生がSSHの活動をスタートしました。
初回の5月12日のSS探究Ⅰの時間は、これから3年間の取組の説明と活動を通してどのような力を養うかのガイダンスを行いました。また、学ぶことの意味を考えるための講座を行いました。
1年生では、それぞれの興味・関心・好奇心を育て、身の回りの課題に気づく「眼」を養うための活動を用意しています。毎回のSS探究に主体的・協働的に取り組むことで、広い視野で物事をとらえ、” 科学的 ”な視点で多角的・総合的に「知る」「気づく」「考える」力を身につけることを目指しています。
2年生で行う課題研究、3年生で行う研究成果のまとめ・発表に向けて、基礎を養う大切な1年です。
SSH課題研究「デジタル教育」班がCIEC春季カンファレンスで奨励賞を受賞しました
3月に行われたCIEC春季カンファレンス(コンピュータ利用教育学会主催)のU18部門で3年生の栗山真幸さん・猪村美結さん・堺あゆみさん・森田陽菜実さんの「デジタル教育」班が奨励賞を受賞しました。
同班は「高校生は1人1台端末を学習にどう活用し、どのような効果を感じているのか」をテーマに、量的・質的の両面から研究を重ねてきました。
班員の猪村さんは「この度はすばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。今回の大会への出場は、私たちにとって大きな成長の機会となりました。今後はいただいたご意見を踏まえ、高校生の学びやすさや学力の向上に繋がる研究をしていきたいと考えています。」というコメントを寄せてくれました。
自分たちの身の回りから課題を発見し、地道に調査を重ねることが研究に繫がると示してくれた4人。下級生の皆さんも自分の気づきを大切に、自身をもって課題探究を進めてほしいと思います。
SSHトレーニングⅡ 課題研究中間発表会
11月15日(火)、2年生全員が取り組んでいる課題研究の中間発表会を行いました。
それぞれの研究テーマに対する仮説とその検証方法、現時点で得られているデータを含む進捗状況などを、審査員と1年生に向けてポスターセッションしました。質疑応答を通してたくさんの気づきを得ることができました。また、審査員の先生方からは新しい視点や専門的なアドバイスをいただくことができました。今回の発表会で得られたことを活かして、これからの研究がさらに充実したものになるように努力していきます。
1年生は、先輩たちの発表を真剣な表情で聞いていました。難しい内容もありましたが、自分たちが2年生で取り組む課題研究に向けて良い刺激になったようです。
未来デザインスクール
10月28日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。大学や企業の先駆的な研究・取組を講師とのポスターセッションと対話を通して学び、社会への科学の貢献について理解を深めることを目的としています。
今年度は、大学から28ブース・企業から11ブース・官公庁から11ブースを出していただき、合計50個のブースを設けることができました。生徒たちは、それぞれの興味関心のあるブースへ行き、講師の先生の話を聞きました。専門的な内容で難しい部分もありましたが、先生に丁寧に説明していただいたり、質問をしたりして理解を深めました。
各分野の研究や社会問題解決への取組を知ることで、生徒たちの視野が広がったことと思います。また、1年生はこれからの課題研究のテーマ設定に向けて、2年生は現在進めている課題研究について、新たな気づきを得ることができました。
ご参加いただいた講師の先生方、貴重な機会をありがとうございました。
SSHトレーニングⅠ 企業・研究センター訪問研修
10月14日(金)、SSHトレーニングⅠで企業・研究センター訪問を行いました。
1年生は、10か所の企業・研究所から希望の研修先を選んで訪問し、講義や施設見学、実習を受けました。生徒たちはメモを取ったり、タブレットで写真を撮ったりしながら、興味深そうに熱心に研修に参加していました。
[生徒の感想]
◆今回、環境保健センターに行ってみて、研究を成功させるためには、1つ1つの道すじを丁寧に立てて研究を行うことが大切だと思いました。私は、放射線に関する体験をさせていただいた中で、内容が難しかったことろがあっても、進路に関わる内容だったので、意欲的に参加し、学ぶことができました。興味のあるテーマを見つけて、SSHの活動に取り組んでいきたいと思います。(環境保健研究センター:Kさん)
◆現代の農業は私の想像をはるかに超えるハイテクさだった。果物をはさむと大きさや重さが分かる機械や、ドローンを使った農薬の散布など、農家や研究者の方々の工夫や努力の結晶を見ることができた。ただ、継承者不足という大きな壁に立ち向かっていて深刻さを身にしみて感じた。(農林技術開発センター:Hさん)
◆長崎新聞社では、記者60人、総勢約100人の方が働いていました。デジタル部や運動部など13の支局で構成されていて、たくさんの人が自身の特色を活かして一枚の新聞を作り上げていました。現代社会の課題である「若者の新聞離れ」を改善すべくLINEでのアンケートやwebニュースなど様々な場面で工夫されていることを知り、1889年以来、県内シェアNo1の理由に迫ることができました。(長崎新聞社:Dさん)
◆島原の火山を初めて見て、とても大きいと思ったし、自然は怖いなと思いました。地層を見てどの時期に噴火したのか、どの方向から火山灰が降ってきたのかが分かることを知り驚きました。「デイサイト」という石は、他の石と違い、ゴツゴツしていて中にキラキラとしたものがたくさん入っていました。また、砂防ダムの堤防がとも特徴的で、水害を防ぐための技術が素晴らしいなと感じました。(島原半島ジオパーク:Mさん)
[訪問研修先一覧]
・長崎県窯業技術センター
(新材料や廃棄物の再資源化などの研究開発、陶磁器産業支援の基盤技術などを紹介)
・島原半島ジオパーク
(雲仙普賢岳噴火災害の脅威を学ぶとともに、災害から復興を遂げた経験や教訓を学ぶ)
・長崎県工業技術センター
(地域産業の技術開発支援機関として、技術相談や研究・試験等を実施)
・長崎県環境保健研究センター
(研究ゾーンの施設見学に加え、気候変動適応に関する講義やマイクロプラスチックの検査体験等)
・長崎県農林技術開発センター
(果樹栽培におけるスマート農業の取り組みについて紹介・実演・体験)
・長崎市恐竜博物館
(館内を回りながら博物館の学芸員の仕事を紹介)
・扇精光ソリューションズ株式会社
(車両位置情報システムをはじめ、ICTの商品開発を行い、地域経済や防災に寄与)
・長崎ペンギン水族館
(ペンギンや魚類等の生態の研究と公開を行っている。バックヤードでの見学・説明を受ける)
・株式会社ウラノ
(航空機やロケットの部品など金属加工製品の提供をはじめ、食用コオロギへの挑戦を行っている)
・株式会社長崎新聞社
(新聞記事を作成するところから相手に伝わりやすい記事をつくるためにどうするか講演)
SSH全国生徒研究発表会
8月3、4日、神戸市の国際展示場で開催された、SSH全国生徒研究発表会に参加してきました。この発表会は、全国200以上のSSH指定校から、代表生徒が集まり互いの研究を披露し合う大会です。本校からは、細菌の「フリッキング」というベン毛運動の研究を行った班から3名が参加しました。課題研究に取り組む全国の高校生と、互いに対話や質疑を通して交流を深めるとともに、科学の各分野様々な研究内容に触れ、研究の手法や考察の進め方等について多くの刺激を得るとともに、自分たちの研究の不十分なところにもたくさん気付くことができました。
SSH成果発表会
スーパーサイエンスハイスクール成果発表会を開催しました。
日時 令和4年7月13日(水)10:15~15:50
会場 長崎ブリックホール 長崎市茂里町2-38
日程 1.開会行事 10:15~10:25
2.生徒課題研究口頭発表 10:30~11:05
3.SSH特別講演 11:15~12:30
講演者 森内浩幸 氏
長崎大学病院小児科医師
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授
演 題 『心と生命(いのち)の科学、科学する心』
4.生徒課題研究ポスターセッション 13:25~15:20
3年生による課題研究発表
SSH科学部による研究発表
5.閉会行事 15:30~15:50
〔※SSH事業報告会(外部教職員対象) 9:30~10:00〕
生徒課題研究口頭発表では、
「食用コオロギへの挑戦」
浦川颯史・三浦功太郎・貞松大介・千々岩源紀
「LGBTQ+への理解向上に向けた挑戦」
川中萌花・山田彩響・相浦凪彩
「細菌の遊泳運動におけるフリッキング現象とフックの関係性」
吉澤恒太・浦里珠羅・狩野遥斗・濵松篤洋
の3班が3年生を代表してステージ発表を行いました。
特別講演では、長崎大学病院の森内浩幸先生から、小児科医としての経験やこれまでの研究活動について分かりやすく説明していただきました。森内先生は本校の卒業生です。世界で活躍されているOBの方の貴重なお話を聞くことができ、生徒にとって大きな刺激となりました。
生徒課題研究ポスターセッションでは、3年生65班、2年生科学部2班、計67班がポスター発表を行いました。1・2年生や大学の先生、他校の先生方に向けて、これまでの研究成果をプレゼンテーションしました。3年生は今回の発表を踏まえ、これから報告書の作成など課題研究の総仕上げに入っていきます。
発表した生徒のみなさん、お疲れ様でした。
SSHトレーニングⅡ 課題研究
2年生は、SSHトレーニングⅡ(週2時間)で課題研究に取り組んでいます。
1年次に班編成・テーマ決めを行い、それぞれの課題に対して様々なアプローチで研究を行っています。まずは11月に予定されている中間発表会に向けて、データ収集に取り組んでいるところです。
SSHトレーニングⅠ 協働的学習者育成プログラム~合意形成編~
先週に引き続き6月1日(水)に「協働的学習者育成プログラム」の合意形成編を実施しました。
社会で求められている「仕事におけるコミュニケーション能力」育成のため、協働して学習に臨むことを目的に、合意形成する力の育成をはかりました。各グループが合意形成のポイントである意見の根拠を引き出すことや条件に優先順位をつけることを意識しながら活動を行うことができました。その後、メンバーと協働して意思決定の理由を発表できました。
今後の生徒の学習や活動等に、主体的学習者・協働的学習者育成プログラムで培った力が発揮されるようにSSHの取組を進めていきます。
SSHトレーニングⅠ 協働的学習者育成プログラム~情報共有編~
産業能率大学による「探究学習加速プログラム」にもとづいた協働的学習者育成プログラム①を実施しました。
仕事におけるコミュニケーション能力を身につけるために、グループで情報や考えを共有してもらいました。各グループ、付箋に書いた情報を正確に伝えあいながら、適切なタイミングで発信できていました。
次回、6月1日(水)はプログラム②を実施予定です。今回まとめた内容をもとに「合意形成」をしていきます。
SSHトレーニングⅠ 主体的学習者育成プログラム~問題解決編~
5月20日(金)、1年生のSトレにおいて、主体的学習者育成プログラム(問題解決編)を行いました。
今回は、問題に対して「解釈」し、「発想」することを目的としたものになります。
最初に問題解決のアイデアを考えるウォーミングアップを2問行いましたが、各グループ積極的に意見を出していました。
そして、2問の解決策の共通点として、「人々の困りごと」を発見し、解決案を提示するという流れを学びました。
その後、ワーキングマザーの動画を視聴し、その中で積極的に問題点を考えていき、解決案まで考えました。
今回はお互いに発表を行いましたが、各班積極的に発言を行っている姿が印象的でした。
今後も生徒が主体的に動けるような活動を進めていきたいと思います。
SSHトレーニングⅠ 主体的学習者育成プログラム~問題発見編~
令和4年5月13日、1年生のSトレにおいて、主体的学習者育成プログラム(問題発見編)を行った。
今回のテーマは、食生活に関する問題点。各グループで積極的に意見を出し合いながら話し合いができた。
手法としてはジグソー法。それぞれが各専門家となり、その専門分野の視点で意見を出し合った。
そして同じ目線の専門家どうしで意見を出し合った後、もとのグループで共有するという形をとった。
全体として活発な意見が出し合えており、積極的に発表する生徒も多くいたことから、例年と比べても積極的な活動が行えたと思う。
今後も生徒が主体的に動けるような活動をしていきたい。
未来デザインフェア
12月19日(日)、県内SSH校生徒による合同研究発表会「未来デザインイノベーションフェア」が、長崎南高校で開催されました。県内のSSH校、WWL校から生徒46名、全17グループが、それぞれの研究成果をもちより、相互発表と質疑応答による交流を深めました。本校からは2年生15名、5グループの課題研究班が参加しました。
新型コロナの影響により、なかなか他校の生徒と交流する機会も少ない現在、様々な分野の研究発表を観たり、質問を受けたりすることで、自らの研究内容を見直したり、新しい観点を得る良い機会となりました。
会の最後には長崎総合科学大学大学院基礎科学部門の大山健先生、長崎大学大学院工学研究科兵頭健生先生による研究紹介もあり、先端分野の研究について理解を深めました。
【生徒の感想から】
〇面白い研究ばかりですごいと思いました。どの研究も社会の役に立とうという目的がしっかりあって興味深かったです。
〇他の高校の研究などをたくさん見ることができました。また、大きな大会に出場するような研究を聴けたこともとても良い機会でした。今回聞いたたくさんの研究から参考になることも多く、今後の研究に活かしたいと思います。
〇自分たちが思いつかないような、研究についてのアドバイスをもらえました。法律に触れることで、もっと内容が深まると指摘されたので、次はそこに手を付けてみようと思います。
課題研究中間発表会(SSHトレーニングⅡ)
11月16日(火)に「課題研究中間発表会」を実施しました。2年生全員が65班に分かれ、4月からずっと続けてきた課題研究の進捗状況や途中経過について、パワーポイントで8枚のスライドを作成し、2枚のポスターに印刷し、外部の先生方(審査員)や本校教員・生徒(1年生)に向けてプレゼンテーションを行いました。閲覧者側からは、様々な質疑や今後に向けての貴重な助言をいただき、研究の仕上げという次の段階へ向けて、有意義な機会が得られました。また、どの生徒も、7月に渡された一人一台端末のタブレットPCを積極的に活用しながら、準備・発表に取り組み、ICTリテラシーも高められました。
長崎県科学研究発表大会
11月6日(土)、平戸文化センターで「令和3年度長崎県高等学校総合文化祭 第27回科学研究発表大会」が行われました。本校からは科学部の3班が総合部門に出場し、2班が優秀賞を受賞しました。
※ コオロギはデリシャス!? ~食用コオロギ養殖への挑戦~
※ 廃油から作るecoロウソク ~色と形状の燃え方の比較~ 総合部門 優秀賞
※ フリッキングの再現実験 ~単一極べん毛細菌の運動メカニズム解明に向けて~ 総合部門 優秀賞
未来デザインスクール~対話による主体的な学びの構築~
10月29日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。
産学官の先駆的な研究・取組を、ポスターセッションの視聴や講師との対話を通して学び、社会への科学の貢献について理解を深めること、各分野の社会問題解決への取組を知り、課題研究の参考とすることを目的としています。
昨年度はオンラインでの開催でしたが、今年は27大学、5企業、9官公庁 (全42ブース)にご協力いただき、感染症対策に注意しながら対面で開催することができました。
生徒は、各ブースを回って話を聞き、積極的に質問するなど講師の先生とのやり取りを楽しんでいました。1年生はこれからの課題研究のテーマ設定や進路選択に、2年生は現在進めている課題研究の参考になったようです。
『夢開発セミナー』 企業・研究センター訪問研修
10月8日(金)、1年生を対象に『夢開発セミナー』を実施しました。生徒は、希望の研修先に分かれて研究施設を訪問し、講義や実習、見学を行いました。メモをとりながら真剣に説明を聞き、質問をすることで、先進的な研究や技術について理解を深めることができました。これから進路選択や、課題研究のテーマ設定をする上での貴重な経験となりました。
【目的】
・地元企業や研究所を訪問して先進的な化学技術を学び、SSHの課題研究テーマ設定の一助とすること
・文理協働の社会活動を学び、将来のイノベーターやグローカルリーダーとして社会貢献する志を育成すること
【研修先】
・島原半島ジオパーク協議会(島原市)
・長崎県農林技術開発センター(諫早市)
・国立研究開発法人水産研究・教育機構(長崎市)
・長崎県工業技術センター(大村市)
・SONYセミコンダクタマニュファクチャリング(オンライン研修)
CIEC 2021PCカンファレンスU-18部門 奨励賞受賞!
2021年8月20日(金)~23日(月)にZOOMによるオンラインで開催されたCIEC(コンピュータ利用教育学会、会長:若林靖永 京都大学経営管理大学院経営研究センター長)の2021PCカンファレンスにおいて、SSHトレーニングⅢの研究班(穐山颯河・大津輝渡・岡本進平・松本虹輝)が「Arduinoを用いた視覚障害者支援装置の製作」の研究でU-18部門で奨励賞を受賞いたしました。
昨年の同大会のPCカンファレンス2020でSSHレーニングⅢ 29班の「学生論文賞」受賞、今年の春季PCカンファレンスでSSHトレーニングⅡの「U-18最優秀賞」に続き、全校生徒が取り組んでいるSSHトレーニングでの課題研究で連続受賞となりました。
【科学部】R3年度科学研究体験ワークショップ
8月7~8日の二日間、R3年度科学研究体験ワークショップにオンラインで参加しました。
「Raspberry Pi」というコンピュータを使用して温湿度計を接続し、そのデータの統計処理を学びました。
SSH全国生徒研究発表会
8月5日神戸市において、全国のSSH指定校が集まり、研究発表会を行いました。昨年は、新型コロナの影響でオンライン開催でしたが、今年は感染防止の対策を十分に行いながら2日間に分けて現地参集で開催されました。本校からは、魚肉細胞培養班から3名が代表で参加しました。発表内容に関して、他校生や大学の先生から様々な質問や助言を受け、新たな気づきを多く得ることができました。他校の素晴らしい研究発表も参考になることが多く、科学を探究する楽しさを改めて感じることができました。
夏休みも課題研究
課題研究に取り組んでいる2年生は、夏休みもがんばっています!
SSH課題研究発表会
7月9日(金)SSH課題研究発表会を行いました。これは、3年生全員が1年次より取り組んできた課題研究の成果を発表することで互いの研究成果を評価し会う機会とし、SSHトレーニングⅠ・Ⅱ・Ⅲへの取組の集大成とすることを目的として、本校体育館で行いました。
第1部は口頭発表を3班が行い、生徒はライブ配信を教室で視聴しました。第2部は3年生全68班(環境科学23、生活科学23、産業科学22)がポスター発表を行い、1,2年生は各班から説明を受け質疑応答を行いました。
長崎大学熱研夏塾2021
7月11日(日)長崎大学熱帯医学研究所主催の「熱研夏塾2021」を、16名の生徒が受講しました。全国4大学の感染症研究者の話と質疑で、感染症に関する知識や研究者の取組を学びました。
生徒の感想より
〇デングウィルスとマラリアはどちらも蚊が媒介しているにも関わらず、種類によって運ぶ対象が異なるという話に興味が湧きました。
〇貧困や平等といったところも感染症をなくしていくためにとても重要なのだと実感しました。
〇ワクチンなど身近になってきているもののはなしを多く聞けてとても興味が湧きました。
〇生物の授業で習ったことが、研究の話の中で登場し、また興味深い話や普段聞けない話が聴けて有意義な時間でした。
SSHトレーニングⅡ(2年生)は課題研究に取り組んでいます
SSHトレーニングⅡ(2年生)は毎週火曜日の6・7時間目に行っています。2~6人の67班に分かれて、それぞれが設定したテーマに関する課題研究に取り組んでいます。本日6月15日は理科の初任者研修で来校された先生方が見学し、いくつかの班には、取り組んでいる内容を説明してもらいました。11月9日には課題研究中間発表会を行う予定です。
SSHトレーニングⅠ(1年生)「協働的学習者育成プログラム②合意形成編」に取り組みました
本日5月28日(金)の6、7校時、SSHトレーニングⅠ(1年生)で、「協働的学習者育成プログラム」二回目の「合意形成編」に取り組みました。目的は、地域課題を題材とし、協働的学習者として、チームで共有した個々人の情報や考えをもとに、課題解決に向け、合意形成を図り、一つの結論に導くことを目指すことです。
まず映像(移住希望者の夫婦の会話)を視聴し、夫婦の期待・懸念と前回の共有情報から総合的に判断して、班内で合意形成を図りました。発表では解決策の根拠も明確にすることができました。
二回のプログラムを通して、生徒たちは「協働して数多くの情報を収集すること」「協働して多様な視点から解決策を検討すること」が、2年次での「SSH課題研究」に求められる大切な姿勢であることを学びました。
(産業能率大学による『探求学習加速プログラム実施ガイド』の基づいて実施しました)
SSHトレーニングⅠ(1年生)「協働的学習者育成プログラム①情報共有編」に取り組みました
SSHトレーニングⅠ(1年生)の一環として、一昨年から、産業能率大学開発による「協働的学習者育成プログラム」を取り入れています。
自ら社会の課題を発見できる能力を身につけ、協働的学習者となることを目指すことを目的としています。5~6人から成る活動班を編制し、「コミュニケーション能力」を意識しながら、「Y市への移住を希望する夫婦」へ「住まいのアドバイザー」としてどう対応するかという設定のケーススタディに臨みます。
今日は、「協働的学習者育成プログラム」一回目の「情報共有編」に取り組みました。
まず「協働力」についての説明を受け、情報カードを使ったウォーミングアップエクササイズを行いました。次に班内で分担して8つの映像を視聴し、そこから得られた情報を持ち寄り、共有・整理する活動を行いました。最後に発表をし、持ち寄ったたくさんの情報を共有・整理し、利点や改善点などをあげていました。
次回は5月28日(金)に「協働的学習者育成プログラム②合意形成編」に取り組みます。
SSHトレーニングⅠ(1年生)「主体的学習者育成プログラム②」(後編)に取り組みました
5月7日(金)6・7校時のSSHトレーニングⅠ(1年生)で、「主体的学習者育成プログラム②」(後編)に取り組みました。これは、4月30日(金)に実施した問題発見編の続きで、「問題解決編」という設定です。
世の中の事象について問題意識をもって観察し、観察によって得られた事実を多様な視点から解釈し、解釈を踏まえて問題解決のアイデアを発想できる「自ら考えて行動できる人」を育成することを目的としています。前回同様、感染症対策のために3つの特別教室に分かれて、グループ活動を行いました。ウォーミングアップとして、社会問題を解決したソーシャルデザインについて、クイズ形式で学習した後、問題解決ケーススタディに取り組みました。
まずワーキングマザーの動画を視聴し、ママの苦労や困りごとなどの問題事象をみつけ、グループで整理し事実として共有しました。そして感想や意見、気づきを解釈として出し合いました。それを元に抱える問題を「~なのではないか」と書き出し仮説を立てました。その後重要だと思う仮説を取り上げ、解決策を考え、発表を行いました。問題の解決のための意見として、家族で解決できそうなもの、周りの協力が必要なもの、社会として変えていく必要があるものなどたくさんの視点から問題解決策があがっていました。
SSHトレーニングⅠ(1年生)「主体的学習者育成プログラム①問題発見編」に取り組みました
一昨年度から、SSHトレーニングⅠに、「主体的学習者育成プログラム」と「協働的学習者育成プログラム」を取り入れています。 これは、文部科学省の支援を受けて産業能率大学が研究開発した『探究学習加速プログラム』に従って実施しているものです。初年度は産業能率大学の小野田教授に指導を受けて実施しましたが、今年度は実施ガイドラインに基づいて、本校の教員がファシリテーターとなって取り組んでいます。
第1回目となる今日は、「主体的学習者育成プログラム」の「問題発見編」で、大テーマを【自ら考える力の育成】と設定し、
・世の中の事象を問題意識をもって観察することができる力
・観察によって得られた事実を多様な視点から観察できる力
を身につけることが目標です。
感染症対策のため、1年生6クラスを3つに分けてそれぞれ特別教室での実施しました。生徒たちは、グループ活動に積極的に取り組んでいました。
次回は、「主体的学習者育成プログラム②」の「問題解決編」を5月7日(金)に実施します。
SSHトレーニングⅡの文理協働研究が、U-18最優秀賞を受賞しました!
2021年3月21日(日)にZOOMによるオンラインで開催されたCIEC(コンピュータ利用教育学会、会長:若林靖永 京都大学経営管理大学院経営研究センター長)の春季カンファレンス2021において、SSHトレーニングⅡの研究班(江頭翔、福田紬杏、小川碧、島内結和)が「遅れが発生しにくい路線バス運行経路の検討」の研究でU-18最優秀賞を受賞いたしました。 この賞は、CIEC春季カンファレンス2021に応募した18歳以下の論文および口頭発表において、論文では、先行研究調査、独創性、研究の手順、定量的・定性的な分析、実証性・論理性・発展性・将来性などの観点から、また、発表においては、スライド、研究の理解度、質疑・応答、話し方などの観点について審査され、1点が選ばれるものです。
昨年のPCカンファレンス2020でSSHトレーニングⅢ 29班の「学生論文賞」受賞に続き、全校生徒が取り組んでいるSSHトレーニングでの課題研究班が2年連続で最優秀となりました。
長崎南SSH『未来デザインスクールオンライン』を実施しました
SSHトレーニングⅡ 課題研究中間発表会
SSHトレーニングⅠ(1年生)「主体的学習者育成プログラム」(後編)に取り組みました
SSHトレーニングⅠ(1年生)「主体的学習者育成プログラム」に取り組みました
SSHトレーニングⅢ 29班が2020PCカンファレンスで「学生論文賞」を受賞しました!
オンライン講義 長崎大学「熱研夏塾」
SSH課題研究発表会
「児童虐待のない未来へ ~南高生へのメッセージ~」と題し、SトレⅢ29班が啓発活動を行いました
4月15日SトレⅢの時間に29班(田中海舟・川添綾・堀川遥夢・山口竜ノ介・山﨑一輝)が3年生全員を対象に「児童虐待のない未来へ ~南高生へのメッセージ~」と題した啓発活動を行いました。
同班は「1年間児童虐待問題について研究してきましたが、58回生に協力してもらった『児童虐待に関する意識調査』では、何が虐待行為に当たるのかの認識のずれや子育て相談機関の情報の少なさなどの問題点が浮かび上がりました。その点を解決すべく虐待の定義や具体例、子育て相談機関の種類や連絡先などを伝える啓発リーフレットを作成しました。今回、58回生にリーフレットを配布するとともに全員に対するプレゼンテーションを行う機会をいただき、研究成果を還元することができてとてもうれしいです」とのことでした。
また、同班によると「啓発活動の事後アンケートでは、前回の意識調査同様、虐待行為とされている11の行為につ いて許されると思うか尋ねたところ、全ての項目で許されないと回答した人の割合が高まるなど、一定の成果が見られた」とのことですが、さらに詳しい分析を行い、7月の校内研究発表では新たな研究成果を伝えたいと意欲を見せていました。今後の研究に期待したいと思います。
学会論文集に本校SSHの5グループのポスター論文が掲載されました。
『CIEC春季カンファレンス論文集Vol.11』(下写真、CIEC研究委員会編集)に本校のSSH研究の5グループのポスター論文が掲載されました。「CIEC」とは教育と学びにおけるコンピュータおよびネットワークの利用のあり方等を研究し、その成果を普及することを目的とする学会で、日本学術会議の学術研究団体として登録された団体です。
この度、同会の春季カンファレンスの中に、小中高校生の授業内外で行った探究・調査・プログラム作成など幅広い分野・対象における成果を発表する「ポスター発表」部門が新設され、本校からもたくさんのグループが参加を希望しました。
応募の結果下記の5グループが採用され、3月21日の東京工業大学でのカンファレンスで発表の予定でした。新型コロナウィルス感染防止のため、残念ながら現地での発表はかないませんでしたが、論文集に発表ポスターとして掲載していただきました。
掲載された5グループは以下の通りです。(掲載順)
「児童虐待問題を解決するために ー児童相談所へのインタビューと高校生意識調査をもとにー」
田中海舟・川添綾・堀川遥夢・山口竜ノ介・山﨑一輝
「小さなシジミが世界を救う ーシジミの水質浄化能力についてー」
小川杏奈・渡邉ひまり・内田有里・河原美桜
「食材摂取による体温変化の研究」
原田華菜子・市丸優華
「腸内環境再現実験でのキクイモイヌリンによる善玉菌増加の検証」
小島梨央
「魚肉細胞の培養 ~培養肉で食糧難の解決を目指して~」
西川周汰・宮上陽向・白水萌・井ノ口翔一・松尾侑紗
SDGs探究アワード2019 八幡紗矢さん簡易組織培養の研究 全国2位になりました!!
八幡紗矢さんが3月14日に「SDGs探求アワード2019」の中高生部門で全国2位となる優秀賞を受賞しました。「SDGs探求アワード」とは、未来を担う若者にSDGs(持続可能な開発目標)を通して、世界の問題を自分のこととして考え行動してもらうという目的で設立されました。八幡さんの研究内容は「簡易組織培養による絶滅危惧種の救出活動」です。未来を担う若者として、これからの研究の成果と世界の問題の探求・解決が期待されての受賞です。
八幡さんはこの研究に関連して、4月13日(月)16:30~ FM長崎の夕方の番組「colors」に出演しました。そこでは、SDGs探究アワード2019 の入賞についての感想や研究内容について話してくれました。
SSH海外研修
今年度の長崎南高校SSH海外研修では、1・2年生の計4名がタイへ訪問しました。中心となった活動は、タイ王国から招待を受けて参加した「タイ・日本学生ICTフェア(TJSIF)」です。12月20日(金)~22日(日)の3日間開催され、日本からは15の高校と11の高専が参加し、多くのタイの高校生と交流しました。会場はタイ東北部(イサーン地方)のムクダハンというラオスとの国境を分けるメコン川沿いの都市で、タイのSSHである「プリンセスチュラポーン科学高校(PCSHS)」のムクダハン校です。
[12月17日(火)]
7:00の高速バスで長崎駅前を出発、9:25に福岡空港に到着し、搭乗手続、保安検査、出国審査を経て、11:40発のタイ国際航空での約5時間半の空旅の後、現地時刻(日本からー2時間)15:30にバンコクのスワンナプーム空港に到着しました。入国後、現地添乗員の案内でホテルに向かう途中に、体長1mを超えるミズオオトカゲが生息している「ルンピニ公園」に立ち寄りました。バンコク都心の渋滞にはまり、入園が日没後であったため、1匹しか見つけることができませんでしたが、翌日以降の「熱帯」について学ぶ研修に向けて期待が高まる体験となりました。
[12月18日(水)]
本日のテーマは、タイの植物について学ぶことです。ホテルを6:50に出発し、「バーマインチャレーン」に向かいました。このバンコク近郊の海岸沿いにはマングローブが生い茂り、カニクイザルも潜んでいます。エンジンボートに乗ってマングローブを目の前で観察しながら、その生態や重要性、伐採による環境破壊などについて学び、最後にマングローブ林の再生・保安のために、4名全員で1本ずつ植樹をしました。午後はバンコク都心の「ワットポースクール」でハーバルボール実習です。ハーバルボールとは、タイの伝統的自然療法で使われるもので、レモングラスなど数種類のハーブを刻んだり、潰したりしたものを、布でくるみ、使うときには温めて、肌に押し当てます。講師からそれぞれのハーブの効能について具体的に教わりながら作る体験ができました。植物の持つ力について多くを発見した1日でした。
[12月19日(木)]
6:00にホテルを出発し、ドンムアン空港へ向かいました。そこで本校の今回のパートナー校であるPCSHSチャンライ校の2名の先生と交流し、同じ8:30発の便に乗りました。9:50にナコンパノム空港へ到着し、まずは地元の「ワットプラタートパノム」という寺院を見学しました。中央に高さ52mのラオス様式の美しい仏塔がそびえ立ち、荘厳な雰囲気でした。次に、近くのベトナム料理レストランで昼食をとり、その後、ムクダハンへ向かいました。途中に「ケーンカバオ」で休憩しましたが、ここはメコン川沿いの公園で、対岸はラオスです。国境が目の前にあり、間近に別の国が見え、不思議な感覚にとらわれました。また、川を見守る蛇神ナーガの巨大な像も印象的でした。15:20にはTJSIFの会場であるPCSHSムクダハン校に到着し、同校の生徒達の大歓迎を受けました。この日からの4泊は、この学校の学生寮での宿泊となります。まずは、発表へ向けての準備をし、その後、早速、交流を深めました。
[12月20日(金)]
TJSIFは本日から3日間の開催です。初日は10:00から開会式、11:00から佐世保高専の入江准教授(電子制御工学)による基調講演と続き、13:00からは、全参加生徒が体育館に集まり、ICTに関わるサイエンスプロジェクトのポスタープレゼンテーションが実施されました。本校からは“Developing a Simple vegetable factory” と “Developing an Instrument for Observing Veins Using Near-Infrared Light” の2つを英語で発表しました。2名ずつに分かれ、聞きに来た多くのタイ人高校生に向けて、一生懸命説明し、うまく通じたり、興味を示してくれたりしたときには嬉しそうにしていました。18:30からの歓迎会では、タイの音楽や舞踊などの伝統文化を満喫しました。
[12月21日(土)]
TJSIF2日目は、タイ人准教授(コンピュータ工学)による基調講演から始まりました。9:30からはパワーポイントを使ってのサイエンスプロジェクトの発表です。本校生徒の出番は午後の後半になっていたので、それまでは他の発表を視聴しました。15:40からいよいよ本校生徒の登場です。今回の海外研修でのメインイベントかつハイライトとして、約30名を前に緊張と不安が入り混じる中で、自分達がこれまで取り組んできた課題研究について英語で堂々と発表しました。事前の準備や練習の成果をしっかりと発揮することができましたが、最前列の大学の先生方との質疑応答には悪戦苦闘していました。
〔12月23日(日)〕
TJSIF最終日は、フィールドトリップ5コースが設定され、本校4名は「王立養蚕研究所」を訪問しました。タイの伝統である絹織物産業(タイシルク)を支える施設で、カイコの飼育を見学したり、製糸工程を体験したりしました。午後にはPCSHSMに戻り、6班に分かれ、フィールドトリップで学んだことをもとに、ICT活用について発表するための準備に英語で意見交換をしながら取り組みました。和装をまとって参加した送別会では、タイの高校生による伝統舞踊などが次々と披露され、初日の歓迎会以上の盛り上がりを見せました。この4日間の滞在を通して、タイ人高校生と交流しながら、科学英語を海外で発信するという貴重な体験をすることができました。
〔12月24日(月)〕
いよいよタイでの最後の1日です。6:30という朝早い出発にもかかわらず、4日間を一緒に過ごしたタイ人高校生達から見送りを受け、名残惜しい気持ちで空港に向かいました。11:30にはドンムアン空港に到着し、昼食後、バンコク近郊の「シラチャタイガーズー」を訪れました。ここでは、トラ、ゾウ、ワニなどの熱帯動物に直接触れたりしながら、その生態や行動を観察し、学ぶことができました。夜にはスワンナプーム空港へ向かい、多くの研修成果と思い出を胸に、深夜便でバンコクを飛び立ちました。
2年3組八幡紗矢さんの課題研究がサイエンスキャッスルシンガポール大会で世界各国の発表の中からトップ5に入りました!!
11月1日・2日Nanyang Technological Universityで開催されたサイエンスキャッスル・シンガポール大会に2年3組の八幡紗矢さんが出場しました。八幡さんは「組織培養の研究(植物のクローンを作る研究)」を行い、事前の英語論文審査を経て、「口頭ステージ発表部門」のファイナリストにノミネートされていました。口頭発表審査の結果、世界各国の発表の中からトップ5に選ばれました。審査員からは『今回の発表、素晴らしかったと思います。特に、安価な手法を開発したところに関して、審査員の中でも注目を浴びていました。審査室で貴校のプロジェクトは、トップ5に入っていました。
今回のように種の保全にふれる研究の場合、
1)研究の社会的な位置づけ
2)将来的には結果をどのように役立てることで種の保全に繋げられるのかについてコメントできると良いと思いました。すでに開発した手法を東南アジアの他の中高生研究者に共有できるウェブサイトまたはコミュニティーサイトを作って意見交換をするのも面白いかもしれません。また来年も出場できるように頑張ってください。』との講評をいただきました。
大会は「アジアで開催される最大級の中高生のための学会」で、未来を担う研究者の登竜門として、研究発表を競うだけでなく、世界的な諸課題への解決策を提案するワークショップも行われました。大会後、八幡さんは「自分たちの研究を世界に発信していくには英語の力も必要だということが発表経験を通してわかりました。次の活動に向けて頑張ります。」と大会を振り返っていました。
長崎南高校SSHからのお知らせです。
長崎南高の課題研究がサイエンスキャッスルシンガポール大会にノミネートされました!!
組織培養の研究(植物のクローンを作る研究)が11月1、2日シンガポールで行われる世界大会へ国内代表として出場が決まりました。事前の論文審査で本選での口頭ステージ発表部門にノミネートされました。
大会はアジア開催としては最大規模の大会で、高校生の研究発表を競うほか、世界の問題に対する解決策を提案するワークショップで各国の高校生と交流を深めます。
また、この研究は長崎市環境学習出前講座にも採択されています。長崎県や兵庫県の高校生、ベトナムの高校生にもやり方を教えて研究ネットワークを構築したグローバルな活動も評価されました。
活水女子大学・長崎総合科学大学との連携協力
活水女子大学、長崎総合科学大学に学校設定科目「SSHトレーニング」等において、講師・学生の派遣や施設・設備利用の協力をしていただけるようなりました。また、南高生の課題研究へのアドバイスを、大学の研究者に直接いただける体制ができました。
SSHトレーニングⅡ 58回生ベトナム修学旅行とSDGs
7月16日(火)、修学旅行の事前学習をかねて、SSHトレーニングⅡの時間に、SDGsカードゲームファシリテーターの方々を講師としてお招きし、SDGsを理解する授業を行いました。SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称で、「持続可能な開発目標」という意味です。SDGsカードゲームを使ったワークショップに取り組み、世界の問題やベトナムと日本の異なる文化、歴史、自然、資源、産業をSDGsの視点から理解していくことができました。最終的には、SDGsがSSH課題研究に繋がっていくことを目標にしています。
SSHトレーニングⅠ「主体的学習者育成プログラム」
7月12日(金)、1年生のSSHトレーニングⅠの授業の一環として「主体的学習者育成プログラム」に取り組みました。講師に産業能率大学情報マネジメント学部教授の小野田哲弥先生をお招きしました。「自ら社会の課題を発見できる能力および課題を解決する能力を身につけ、主体的な学習者となることを目指す」を課題に、食卓ワークショップを行い、柔軟な視点で問題を発見する大切さを学びました。