長崎県立長崎南高等学校(南高)は、昭和36年(1961年)に開校し、昨年度創立60周年を迎えました。校訓「気魄と情熱」校是「学習と部活動の両立」のもと、「青白き英才ではなく、逞しく実力を備えた、明朗で若さに溢れ、社会の幸福のためには自分がなくてはならないという気魄と情熱に充ちた生徒」の育成をすすめ、現在、約2万6,000名の卒業生が日本で、世界で活躍しています。
南高で学ぶ生徒たちが、南高の伝統である「校訓」と「校是」を踏まえた言動ができるようになるとともに、変化を続ける現代社会へ対応するための力(資質・能力)を身につけることを目指して、学校経営方針を策定しました。
学校経営方針の根幹をなすのが、南高生に身につけさせたい(育成を目指す)、「4つの資質能力」です。これらを「キャリア形成力」と総称することといたしました。
○ 南高で育成を目指す資質能力(キャリア形成力)と【校訓】
キャリア形成力 【校訓】 ① 進路(進学)希望実現力 ⇔ 【理想は高く 気魄と情熱に燃えよ】 ② 自己管理能力、課題解決能力 ⇔ 【自主自律 一意学道に精進せよ】 ③ 品性ある言動力 ⇔ 【健康で明朗 品位ある学徒たれ】 ④ 人間関係・社会形成(社会貢献)能力 ⇔ 【親和と友愛に充ち 礼節を重んぜよ】 |
キャリア形成力は、以下のような考察を深め、実践を続けていくことにより、徐々に身についていくものと私は考えます。
【考察を深めること】
・自分はどのような役割を果たすことで社会に貢献していくのか。
・そのためには、どのようなことを南高で、その先の大学で学び、どのような力を身につける必要があるのか。
【実践を続けること】
・「社会への貢献」に必要となる、自ら学び自ら行動するなどの、自分で自分をコントロールする力を培う実践。
・直面する現実から課題を発見し、その解決策を科学的、論理的に考察し、周囲の方々とコミュニケーションをとりながら、協力し対処していく力を培う実践。
学校経営方針における「努力目標」と「重点取組」は、前述の考え方に基づき設定しました。重点取組のテーマを「『活力』溢れる南高づくり ~キャリア形成力の育成等による、生徒一人一人の進路(学)希望の実現~」としています。
詳しくは、別資料として公開している「長崎県立長崎南高等学校 学校経営方針」をご覧ください。
南高では、南高生の安全・健康を守ることを第一に、一人一人の成長(目指す資質・能力の育成)に向けた指導・支援をていねいに進めて参ります。この文章に目を通してくださっている皆様が、南高生及び南高教職員とともに「チーム南高」に参画してくださりますよう、お願い申し上げます。
長崎南高等学校 校長 山口 勇