2023年10月の記事一覧
未来デザインスクール
10月27日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。大学や企業、官公庁から41名の方にご参加いただき、生徒に向けてポスターセッションやプレゼンテーションをしていただきました。
生徒たちはそれぞれの興味関心や進路希望に合わせて各ブースを回り、大学の研究内容や企業の取組について詳しく話を聞きました。1年生は2時間、2年生は1時間と限られた時間でしたが、積極的に質問をして講師とやり取りすることができ、とても実りの多い時間になりました。
今回学んだことを踏まえて、これから1年生は来年度取り組む課題研究のテーマ決めを行います。2年生は現在進めている課題研究に軌道修正を加えながら、よりよい研究になるように努力していきます。
ご参加いただいた講師の先生方、本当にありがとうございました。
≪生徒の感想≫
〇課題研究で何を研究しようかなと漠然としていたけど、未来デザインスクールを受けて、自分のやってみたいことがある程度固まりました。
〇私は未来デザインスクールを受けて自分のなりたい職業が明確になりました。今回勇気を出して悩んでいることを伝えてみると、自分の心にとても刺さることを教えてもらい、本当にやりたいことを見つけることができました。これからはその夢に向かって一生懸命頑張っていきたいです。
〇今回未来デザインスクールを受けて将来についてもっと具体的に考えないといけないという危機感と将来が楽しみといったワクワクがあり、もっと多くのことに目を向けるべきだなと思いました。
〇実験をする際は、結果を見るだけでなく、なぜ失敗したのかの原因を探り、逆に何ができるかを考えることが大切だと学びました。課題研究について前向きな気持ちになりました。
〇専門的なことだけではなく、人生の生き方や考え方など色々なことを教えて頂きとてもいい時間になりました。この時間のおかげでこれからの未来の視野を広げることができました。
〇大学の先生たちは僕たち高校生とは違う広い視野で物事を見ていて、話を聞いていてとても興味がわきました。物事を見る視点を変えることで今まで発見できなかったことや新しいアイデアなどが生まれるのだと思いました。
〇たくさんの分野の講座を聞いて、いろいろな見方で物事を考えることができて2時間がとても短く感じられました。一見全く違う分野でも話を聞いていくうちに共通するところが出てきたり、興味を持てるところがたくさんあって面白かったです。
〇もともと工学系の事にしか興味や関心がなかった。しかし、未来デザインスクールを受けて、工学でも建築や農業など様々な所に応用できることを知った。今までは理系を選ぶと将来の選択肢が少なくなると思っていたものが、逆に広くなったように感じている。工学の可能性は無限大なのだということを改めて実感することができた。
〔SSH〕キャリア・サイエンス講座(キャリア特進コース)
2年生のキャリア特進クラスを対象に、キャリア・サイエンス講座を実施しました。
看護・スポーツ・芸術の3コースに分かれ、地元長崎で専門性の高い現場で活躍されている先生方に講義をしていただきました。
【看護コース】
「看護技術初学者におけるベッドメーキング技術の段階的教育の実際」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 三重野愛子先生
⇒大学を訪問し、看護学の基礎とベッドメーキングについての講義を受けました。看護技術を習得するまでの段階的な教育スケジュールを学び、実際に技術演習を見学・体験しました。
*生徒の感想*
〇看護師さんは技術と技能どちらも大切ということを初めて知りました。習ったことがすべての患者さんに同じように通用するわけではなく、その時その時で自分自身で考えなければいけないなと思いました。また、大学の授業は進むスピードが速かったので、すぐに理解する能力も必須だなと思いました。
〇夏休みに県立大学のオープンキャンパスに行って色々な話を聞いたけど、今回は実際の授業風景などを体験出来て良かった。大学は高校と違ってどんどん授業も進んでいくので、重要だと思ったことはメモを取ったり自主的に取り組むことが大切だと感じた。
〇オープンキャンパスなど行ったことがなくて県立大学がどんなところかわからなかったけど、行ってみて、看護師の資格を取りたいという気持ちがもっと強くなって、今自分たちが県立大学に受かるためにできることは何か考えて実行していきたいなと思った。
【スポーツコース】
「動作分析からみるスポーツ障害の予防とパフォーマンス向上~東京オリンピックの現場から~」
こころ医療福祉専門学校 大石勝規先生
⇒ケガといっても人それぞれの要因があり、実際に痛めている所とは別の部位に原因があるなど、動作の分析を通して学びました。
*生徒の感想*
〇自分は将来スポーツにかかわる仕事に就きたいと思っているので、今日の講座はすごくためになりました。しっかり考えて動くことと原因を見つけるだけじゃなくて、しっかり分析をして自分自身も最高のパフォーマンスができるようにしたい。
〇動作と分析、原因と要因、その動作によって起こりうること、それが起こってしまう前の対策など、今私たちが運動している中での体の使い方やケアの仕方までわかりやすく講義してくださって、話を聞いていて興味深いことが多く、2時間とてもいい時間を過ごすことができました。
〇講座を受けて一番印象的なのは自分たちが考えていることの中には分析をしていることが多くあるということです。決してAIなどだけが分析をするということではないことを考えさせられました。そして今後は、けがなどをしたときに「なぜけがをしたのか?負傷部分にどのようなストレスがかかっていたのか?」など人の構造やけがの原因などを詳しく調べていくことが課題だと思います。
【芸術コース】
「アート思考で既成概念を乗り越える~アートが科学に示唆する思考法~」
長崎大学教育学部 西田治先生
⇒サウンドスケープやサウンドデザインによって「音楽」を捉えなおす体感をし、アート思考にふれることで芸術の概念について考える機会となりました。しなやかな思考から新しい芸術が生まれてきており、これは科学技術の発展においても必要な視点であることを学びました。
*生徒の感想*
〇鑑賞をするというのは昔から苦手だったので、今回の講座を受けるにあたって少し不安を感じていたが、実際サウンドスケープ、リスニングウォーク、サウンドデザインを体験してみると、今までの自分では感じることがなかったであろう気づきがたくさんあって、不思議な感覚になりました。また、ほかの人の意見を聞いてると、自分には感じ取れなかったことにも気づくことができて、面白いと感じました。これからは、日常での気づきを大切にして、自分なりの最適解を見出せるようになりたいと思いました。
〇今日の講座の中で"音楽とは何か"など様々な議題について考えるときに、既成概念にとらわれずに考えてみることが大切だと学びました。また、実際に外に出たりしてサウンドスケープをやってみて、とても心が落ち着きました。普段あんなに日常の音や自然の音に耳を傾けることがないので、音楽作品を聴くだけでなく、そういう音を聴く時間を作ることも大切だなと思いました。
〇私は吹奏楽部に所属していて普段から楽器に関わっているので、自分が吹く音と自然の音が融合したときどんな情景が思い浮かぶのかとか、音楽を色んな視点で聞くということを意識的にやっていきながら、それを普段の学校生活から色んな視点で物事をみるということに繋げていきたいと思います。
SS探究Ⅰ(MS講座②)
1年生のSS探究Ⅰでは、10月6日と13日の2週に渡り、M‐S(Minami STEAM)講座②『探究のプロセスを理解する~データ分析編~』を行いました。
経済産業省と内閣官房から提供されているRESAS(地域経済分析システム)を使って、地域の人の動きに注目したグループワークを行いました。
①データを活用して分析する
②課題を発見する
③データを根拠に論理的に思考する
④結論を導くために客観的に判断する
探究活動を進めていく上で必要になる上記のプロセスを踏まえ、気づきや意見を出し合いました。最後に数学と地歴公民の先生からの解説を受け、理解を深めるとともにテーマと教科とのつながりを確認しました。
今回は、地域の課題発見とデータ分析をテーマに地歴公民・数学・情報に関する教科横断的な内容に取り組みました。次回、MS講座③では自然科学評論系(国語・英語・理科)に関する教科横断型講座を予定しています。
多彩な講師を迎え、令和5年度未来デザインスクールを10月27日(金)開催!
SSH事業の一環として「令和5年度未来デザインスクール」を10月27日(金)13:05より本校体育館にて開催します。「新たな出会いをきっかけに、あなたの未来のデザインが始まる」をテーマに、41名(39ブース)の産学官の講師をお招きしてポスターセッション形式で交流を行います。課題研究に取り組む2年生には研究方法などのアドバイスを、1年生にはこれから取り組む課題研究のテーマ設定のヒントをそれぞれつかんでほしいと願っています。
※詳しくは下に掲載しているPDFをご覧ください。↓