SSH活動情報
SSH 課題研究発表会(3年生)
7月4日(水)、SSH課題研究発表会を行いました。3年生全員が、2年次から取り組んできた課題研究の成果を発表し、互いの研究成果を評価しあいました。発表会の第一部は、代表4班がパワーポイントを使って、研究内容についてステージ発表を行いました。第二部は、すべての班がポスターセッションを行い、研究内容を生徒や保護者、来賓の方へ説明しました。
第一部 スクリーン発表
1.選択SSH・・・「組織培養 絶滅危惧種ナガサキギボウシを救え」
2.理系(農学)・・・「肉をやわらかくする食品」
3.理系(工学)・・・「回転しやすいプロペラの枚数」
4.文系(経済学)・・・「色がもたらす購買意欲」
第二部 ポスター発表
→発表題テーマはこちらこちら(PDF)をご覧ください。
SSHタイ研修
長崎南高校SSH海外研修として、2年生4名がタイを訪問しました。中心となった活動は、タイ教育省から招待を受けて参加した「タイ・日本高校生サイエンスフェア(TJSSF)」です。6月7日(木)~9日(土)の3日間開催され、日本からは17の高校と11の高専が参加し、タイの高校生と交流しました。会場はタイ北部のピサヌロークで、タイのSSHである「プリンセスチュラポーン科学高校(PCSHS)」のピサヌローク校です。
〔6月5日(火)〕
7:00発の高速バスで長崎駅前を出発し、9:25に福岡空港に到着、搭乗手続、保安検査、出国審査を経て、11:35発のタイ国際航空での約5時間の空旅の後、現地時刻(日本から-2時間)15:00にバンコクのスワンナプーム空港に到着しました。入国後、現地添乗員の案内で最初の研修地である「パーククローン市場」へ向かいました。24時間営業で、花を中心に果物や野菜も売られており、タイの熱帯植物が商用としてどのように取り扱われているかを学びました。
〔6月6日(水)〕
6:15にホテルを出発し、ドンムアン空港発8:45の便に乗り、9:50にピサヌローク空港へ到着しました。そこで本校の今回のパートナー校であるPCSHSチョンブリ校の先生方の出迎えを受け、同じ参加校の奈良女子大学附属中等教育学校の4名の生徒と一緒に市街地へ向かいました。まず、地元の食堂で昼食をとり、次にワットヤイを見学しました。ここは1357年建立の歴史ある仏教寺院で、金色の美しい仏像が安置されています。14:30にはTJSSFの会場であるPCSHSピサヌローク校に到着し、同校の生徒達の大歓迎を受けました。この日からの4泊は、この学校の学生寮での宿泊となります。まずは、発表へ向けての準備をし、その後、早速、交流を深めました。
〔6月7日(木)〕
TJSSFは3日間の開催です。初日はシリントン王女を迎えての開会式で始まりました。生徒達は開始2時間前の7:00から講堂で待機していました。午後にはパソコン(パワーポイント)やポスターによるプレゼンを視聴し、タイや日本の高校生による様々なサイエンスプロジェクトに触れました。18:00からの歓迎会では、タイの音楽や舞踊などの伝統文化を満喫しました。
〔6月8日(金)〕
TJSSF2日目は、タイ人教授(物理学)による基調講演から始まりました。10:00からはいよいよ本校生徒によるサイエンスプロジェクトの発表です。約15名を前に、パワーポイントを使い、英語で発表しました。自分達の研究ではなく、本校のSSHとしてのこれまでの取り組みの紹介を兼ねて、先輩がかつて日本一の評価を受けた「キクの花弁の組織培養」について発表しました。緊張と不安の中での発表でしたが、事前の練習の成果をしっかりと発揮することができました。また、14:00からのポスタープレゼンでは、同じ内容について英語で説明しました。その後も「サイエンスウォークラリー」「星空観察」と続き、まさに「サイエンス」づくしの一日でした。
〔6月9日(土)〕
TJSSF最終日は、3コースのフィールドトリップが設定され、2名が「伝統医療」を、2名が「米栽培」を選択しました。「伝統医療」では地元の大学を訪問し、タイ式のマッサージやヨガ(ルーシーダットン)を教わったり、いくつかのハーブを組み合わせて「ヤードム」という嗅ぎ薬を作ったりしました。夜の送別会では、タイの高校生による伝統舞踊などが次々と披露され、初日の歓迎会以上の盛り上がりを見せました。この4日間のPCSHSピサヌローク校滞在を通して、4名の2年生はタイの高校生と交流しながら、科学英語を海外で発信するという貴重な体験をすることができました。
〔6月10日(日)〕
いよいよタイでの最後の一日です。5:30という早朝出発にもかかわらず、4日間を一緒に過ごしたタイや日本の高校生達から見送りを受け、名残惜しい気持ちで空港に向かいました。9:00にはドンムアン空港に到着し、まずは「スネークファーム」での研修です。ここではタイに生息する多くの毒蛇が展示され、その生態が紹介されています。午後は「サムプラーンエレファントグラウンド&ズー」を訪れ、ゾウやワニを間近で観察しました。夜にはスワンナプーム空港へ向かい、深夜便で多くの思い出を胸にバンコクを飛び立ち日本に向かいました。
SトレⅡ 分野別課題研究発表会
1月23日(火)、2年生が分野別に分かれて課題研究発表会を行いました。1年生の3学期にテーマ決定を行い、約1年間かけて取り組んできた課題研究の成果をパワーポイントを使って発表し、生徒や先生方からの質疑に答えました。
グループ1:語学・国際
グループ2:法・経済学、社会・福祉
グループ3:教員養成、文学・史学、芸術・体育
グループ4:保健・医療、農・水産学
グループ5:理学、工学
この発表で、「独創性・論旨・方法・資料・表現力」の5観点で審査を行い、各グループの代表が選出されます。代表に選ばれた班は、2月13日(火)に行われる“校内課題研究発表会”に出場します。
科学部 県総文祭(科学研究発表大会)
平成29年度長崎県高等学校総合文化祭 第23回科学研究発表大会
【会場】諫早文化会館
【期日】11月4日(土)
【結果】
優秀賞 「組織培養~絶滅危惧種ナガサキギボウシを救え~」九州大会出場(2月 大分県)
優良賞 「火星シミュラントの作成」
優良賞 「組織培養培地基材の研究開発」
優良賞 「食物由来の粘性物質の浄化作用」
大学研究講座(大学教官による出張講座)
10月27日(金)、SSHトレーニングⅠの時間に大学研究講座を行いました。
長崎大学・長崎県立大学・活水女子大学・長崎総合科学大学・長崎国際大学・佐賀大学から18名の先生を招いて授業をして頂きました。
生徒たちは、進路希望や興味関心にあわせて2つの講座を選択し、それぞれ50分の授業を受講しました。
この講座を通して、大学でどのような勉強ができるのかを具体的に知ることができ、大学進学への意欲が高まった生徒が多かったようです。
大学研究室・研究施設訪問
9月下旬から10月中旬にかけて、1年生が県内の大学や研究施設を訪問しました。講義や実験、施設見学など、少人数グループごとに丁寧に指導していただきました。
この実習で研究の一端にふれ、専門家の話を直接聞くことで、科学への興味・関心が高まった生徒が多かったようです。
訪問を終えた生徒たちからは、
「知識の幅を広げることができる貴重な体験だった」
「知らなかった分野での発見がたくさんあった」
「改めて化学や工学の分野が楽しいと感じた」
「三学期からの課題研究のテーマを考える材料になった」
などの感想がありました。
この経験を今後に繋げていってほしいと思います。
日本学生科学賞 最優秀賞!
選択SSH班のキクイモに関する研究論文が第61回日本学生科学賞長崎県審査委員会で最優秀賞を受賞しました。この論文は、中央審査会へ出品され国際大会への審査を受けます。
第61回日本学生科学賞長崎県審査委員会
最優秀賞
『キクイモの機能性解明と食品開発』土橋バイオグループ
SSH研究発表会 ポスター発表賞受賞
平成29年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
【日程】8月9日(水)・10日(木)
【会場】神戸国際展示場
【結果】
ポスター発表賞
『長崎県農産物の摂取によるマウスの肥満予防効果に関する基礎的研究』
佐々木海吏・石井日菜
科学部 全国総文祭 優秀賞
第41回全国高等学校総合文化祭 みやぎ総文2017
【日程】8月2日(水)~4日(金)
【会場】石巻専修大学(宮城県石巻市)
【結果】
自然科学部門 研究発表生物部門
優秀賞
【これまでの研究のあゆみ】
平成27年
『ネズミの飼育実験と食品開発試作品発表』
平成28年
『フン中志望量測定法開発』
『食品開発ヒト試験用製品完成』
『ヒト試験追加』
☆長崎県科学研究発表大会 最優秀賞(第1位)
☆全国総合文化祭出場
☆バイオ甲子園2016 最優秀賞(第1位)
平成29年
『キクイモ機能性考察と大学での再確認実験追加』
☆高校生バイオサミット 厚生労働大臣賞受賞(日本一!!)
☆全国総合文化祭 優秀賞
高校生バイオサミット 厚生労働大臣賞受賞 日本一!
第7回高校生バイオサミット in 鶴岡
【日程】7月27日(木)~29(土)
【会場】鶴岡メタボロームキャンパス(山形県鶴岡市)
【結果】
3年1組 内野菜緒さん
厚生労働大臣賞 日本一!!
【これまでの研究のあゆみ】
平成27年
『ネズミの飼育実験と食品開発試作品発表』
平成28年
『フン中志望量測定法開発』
『食品開発ヒト試験用製品完成』
『ヒト試験追加』
☆長崎県科学研究発表大会 最優秀賞(第1位)
☆全国総合文化祭出場
☆バイオ甲子園2016 最優秀賞(第1位)
平成29年
『キクイモ機能性考察と大学での再確認実験追加』
☆高校生バイオサミット 厚生労働大臣賞受賞(日本一!!)
☆全国総合文化祭 優秀賞
SSH関東研修
8月2日(水)~4日(金)、1年生10名が関東研修を行いました。大学や研究所、博物館を訪問し、農学と工学を中心に幅広く科学に関する知識身につける研修を行いました。農業の変遷や今後の課題、最先端の医療用ロボット開発、橋に関する研究などたくさんのことを学ぶことができました。難しい内容もありましたが、生徒たちは一生懸命メモをとりながら、積極的に質問をしていました。
長崎では得られない貴重な経験をすることができ、充実した研修となりました。
【主な工程】
8/2(水) 東京農工大研修
8/3(木) つくば研修(食と農の科学館・サイバーダインスタジオ・国土技術政策研究所)
8/4(金) 国立科学博物館見学・日本科学未来館見学
SSH成果発表会
7月9日(日)、長崎ブリックホールでSSH成果発表会を行いました。本校は、平成25年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、5年目を迎えます。発表会では、これまでの取組の報告と、JAXA職員による特別講演、課題研究ポスターセッションを行いました。たくさんのご来場ありがとうございました。
【内容】
◎海外研修報告
◎生徒課題研究発表
「長崎県農産物の機能性解明と食品開発」
「キクの花弁培養」
「Minami Model United Nations」~模擬国連の開催を通じて、国際問題の解決をはかる~
◎特別講演
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 中沢孝 氏
『人類の宇宙進出の歴史と将来の展望』
◎課題研究ポスターセッション
SトレⅡ 出張講義
6月20日(火)、理系の生徒と選択SSH班の生徒に対して、研究機関や企業等で研究・開発に携わる方から研究の様子や研究者としての歩みなどについて講義をして頂きました。
長崎県工業技術センター 基盤技術部電子情報科 専門研究員 小笠原耕太郎氏
「3D CADとものづくり研究の様子」
信栄工業有限会社 代表取締役社長 樫山和久氏
「中小企業における商品及び技術開発の必要性」
信栄工業有限会社 代表取締役社長 樫山和久氏
「中小企業における商品及び技術開発の必要性」
SトレⅡ 留学生交流
5月30日(火)、2年生文系の生徒が長崎大学の留学生と交流会を行いました。長崎の歴史や文化に関するポスターを作成し、英語でプレゼンテーションを行いました。韓国、オランダ、スイス、パキスタン、モンゴル、インドネシア、ブルネイなど様々な国の方との交流を通して、英語でコミュニケーションをとる難しさと楽しさを学びました。
日本植物生理学会全国高校生研究発表大会 最優秀賞受賞
最優秀賞受賞!!!日本一!!!
『キクの花弁培養』
3月18日(土)、鹿児島大学郡元キャンパスで行われた第58回日本植物生理学会全国高校生研究発表大会に参加しました。全国から書類審査を通過した32校 約200名が一堂に会してポスターセッションを行いました。学会の専門家による審査が行われ、本校の研究『キクの花弁培養』が日本一である最優秀賞を受賞しました。
この研究は、キクの花びらから再生個体クローンを作り出す研究で、SトレⅡの課題研究で取り組んできました。難度の高い実験を身近にある段ボールや除菌スプレーを使って行い、高い精度で成功していることが評価されて最優秀賞を受賞しました。生徒は「自分たちの研究発表が評価されてうれしい。」「何度も失敗し、試行錯誤した苦労が報われた。」と喜んでいます。
~研究生徒紹介~
2年
前濱かんな・加藤崇太・松尾瑞紀・安井秀郎・池田理紗・白鞘芽衣
杉優奈・田崎円都華・廣田凌子・山口茜
1年
岩田遥貴・前田祐希・嶋崎涼介・村瀬寿安・大瀬隼斗・別所陽平
SSH課題研究発表会
2月6日(月)の平成28年度スーパーサイエンスハイスクール課題研究発表会では、代表として選ばれた7つの班に加えて、大学の指導を受けながら専門的に研究を行っている選択SSH班が発表を行い、これまでの研究の成果を発表しました。
2年生はSSHトレーニングで課題研究に取り組んでいます。1年生の3学期に進路系統別少人数グループに分かれてテーマ設定を行い、2年生の4月から約1年間かけて研究を行ってきました。1月31日(火)のSSHトレーニングⅡの時間に「医療・保健・生命科学」「工学」「国際」「経済・法」「教育」の5つに分かれ、分野系統別に課題研究発表会を行い、それぞれの代表を選出しました。
発表テーマは以下の通りです。
【選択SSHの部】
1.オキシトシン受容体と行動特性
2.福祉のためのロボット制御
3.長崎県農産物の摂取によるマウスの肥満予防効果に関する基礎研究
4.自作半導体ガスセンサーによる生活臭のモニタリング
5.長崎県農産物の機能性解明と食品開発
【分野別代表の部】
6.学力と環境(教育)
7.環境と経済の関わり(経済・法)
8.茶葉の可能性(生命科学)
9.地震に強い建築構造の研究(工学)
10.Minami Model United Nations~模擬国連の開催を通じて国際問題の解決策を探る~(国際)
11.圧力と水鉄砲(工学)
12.組織培養(生命科学)
SトレⅠ たらみ・環境保健センター訪問
12月9日(金)、1年6組はたらみ工場と環境保健研究センターを訪問しました。午前中はたらみ工場に行き、ゼリーが出来る工程を見学し、おみやげもいただきました。午後からは大村の環境保健研究センターへ行き、水の中の酸素を図る実験を行いました。難しい実験でしたが、最後に液体の色が変わる瞬間は体験興味深かったです。特に理系を希望している生徒には大きな刺激となったようです。
SトレⅠ ペンギン水族館・放射線影響研究所訪問
12月6日(火)、1年4組は、午前中ペンギン水族館、午後蛍茶屋にある放射線影響研究所を訪問しました。ペンギン水族館では水族館の博物館的機能等について1時間講義を聞いた後に、10人程度のグループで館内を回りました。バックヤードで説明を聞くことで、水族館を運営するための仕組みや苦労を知ることができました。放射線研究所では、長崎人として知っておかなければならない原爆の話や研究所が果たしている役割等についての話を聞き、臨床検査についての体験等をさせていただきました。
SトレⅠ 下水処理場・環境保健センター訪問
11月14日(月)、1年7組は東部下水処理場と環境保健研究センターを訪問しました。東部下水処理場では、化学反応等を利用した下水処理の方法を説明してもらいました。環境保健研究センターでは、バイオディーゼル燃料の実験を行いました。身のまわりで化学が利用されていることを知り、化学への興味・関心が高まった生徒が多かったようです。
バイオ甲子園2016 最優秀賞受賞!!
最優秀賞受賞!!!日本一!!!
『長崎県農産物キクイモの機能性解明と食品開発』
食品、環境、生態、畜産、水産、遺伝、化学など、広くバイオ(生物)に関連する研究成果を競う高校生のコンテスト『バイオ甲子園2016』が、11月19日(土)に熊本市国際交流会館で行われ、全国の応募の中から、予備審査を通過した9校が本選に出場しました。審査の結果、本校生の研究『長崎県農産物キクイモの機能性解明と食品開発』が最優秀賞を受賞し、日本一に輝きました。
この研究で、長崎県農産物であるキクイモに、肝臓コレステロール低減、便通改善、脂肪排泄効果があることを、マウスの飼育実験によって実証しました。さらに、諫早市の企業の協力を得てキクイモを用いた食品開発を行い、ヒトへの効果を検証しました。本校生40名を被験者とし、1日2回の摂取を4週間続けた結果、ヒトの便通に効果があるという結果を得ました。