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SSH活動情報

会議・研修 〔SSH〕キャリアサイエンス講座Ⅲ(キャリア特進コース)

1月23日(火)、2年生のキャリア特進クラスを対象に『実社会でのものの見方や考え方を体験する』をテーマにキャリアサイエンス講座の3回目を実施しました。講師の平先生が現在実践されている「ボディートーク療法」という治療のツールから、自己分析や医療現場、実生活でのものの見方や考え方を深めていただきました。

「量子物理学からみたメンタルケア」~職業人に必要な視点・視野・視座~
 講師 平貴天 氏
元長崎大学医学部第一外科研究班において「免疫とストレス」などの研究に従事。
現在は、量子物理学(理論物理学)や振動医学などを通して、心(精神)と身体のつながりを研究し、ボディートークを実践しながらクライアントのQOL(クオリティー・オブ・ライフ:生活の質)を高めていくことに邁進されている。

 

 

[ 生徒の感想 ]

◇病気などに自律神経が関わっていたことや大脳皮質のテクニックなど知らないことが多かった。「実は意識は10%で残りの90%は無意識」というところに一番驚いた。やはり看護師を目指すので、体の機能や体と感情などの関係性を調べて、知ることが大事だと思った。

◇講座を聞いて看護だけでなくいろいろな職業で使えるので私が将来どんな職についても活用していきたい。また、平さんのプロフィールを見ると大人になっても常に学んでいて、それが終わっても気になったことを長い時間がかかっても研究をしていたりしているのを聞いて、私もたくさんの勉強をしないとなと思った。特に、興味のあることから調べて行って知識などを増やしていきたい。

◇今まで知らなかったことや考えてなかったことを聞くことができて少し視野が広がった気がした。今回の講座で考え方や物事のとらえ方をいい方向に持っていけるように日常生活の中で取り入れていきたい。

◇体のつくりなどと同時に心のケアについても少し興味を持ったので、深めていけたらいいなと思う。

◇人生の中で沢山挑戦して、失敗から学ぶことが大切だと思った。視座を高めて自分自身の可能性を広げたい。

飛行機 SSH海外研修(タイ)

4年ぶりに海外研修を再開し、科学部4名がタイを訪問しました。

今回のメインの活動は、タイ・日本学生サイエンスフェア(TJFS)への参加です。英語で研究発表をしたり、現地の高校生との交流やフィールドワークを通して、科学英語を海外で発信するという貴重な体験ができました。
また、市場や果樹園、ゾウの飼育保護施設、養蜂園などを訪問し、現地の自然や文化に触れることで、タイ独自の伝統文化や熱帯の植生などたくさんの研修成果を得ることができました。

  

  

研修の詳細や活動中の様子はこちらをご覧ください。

R5海外研修(活動報告).pdf

R5海外研修(写真).pdf

会議・研修 〔SSH〕キャリア・サイエンス講座Ⅱ(キャリア特進コース)

11月16日(木)、2年生のキャリア特進クラスを対象にキャリア・サイエンス講座の2回目を実施しました。
『自分の進路先の学びを体験する』ために、看護・スポーツ・芸術の3コースに分かれて専門分野の先生から講義を受けました。次回は1月に『実社会でのものの見方や考え方を体験する』ための講演を予定しています。

【看護コース】

「人生の最終段階を自分らしく過ごすために~人生会議の模擬体験~」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 馬場保子先生

  

*生徒の感想*
〇今まで自分事として死というものを考えたことがなかったのですが、今回の講座を受けて誰でもいつでもいつその死が来るかはわからないし、いつもの当たり前が当たり前でなくなることがとても怖いなと思いました。また、日頃から小さなことにも感謝することが大切だなと思いました。
〇看護は分野で分けるとたくさんの種類がありますが、「終末期ケア」は今まで視野に入れたことがない分野だったので、いい経験になりました。カードゲームをして実際にいろんな人のいろんな価値観があることを改めて感じました。
〇今回の講座を受けて、人生の最期のことについて考えたことは今まであまりなかったからいい機会だったと思いました。普段あまり考えないことだったから面白かったです。人によって価値観が全然違うと感じました。

 

【スポーツコース】

「競技動作の科学的分析の活用と強固な組織(チーム)創りの考え方」
長崎県スポーツ協会 小柳勝彦先生

  

 *生徒の感想*
〇目指している職業はまだ決まってませんが理学療法士に興味があり今回の講座を選択しました。スポーツ科学についてのお話を聞いて、そもそも理学療法士を目指して自分がどうなりたいかと考えた時に、すぐに答えが出てきませんでした。誰でも何かの素質を持っていることを聞き、それが自分は何なのか未だに分かっておらず、見つけるには自分探しが大切だということを学んだので、自分探しをしていく中で本当になりたい自分を見つけて行けたらいいなと思いました。
〇スポーツに関する仕事は、幅が広いことがわかりました。島にスポーツを広める仕事があることを知り、スポーツをやる側だけでなく、応援するなどをすることでスポーツに関われるので、いろいろな方法があると思いました。
〇講座を受けて自分の考えに間違えている部分、合っている部分が明白になり改善すべき点が何個もあったのでその課題を1つずつ改善していって春にはそのすべてをクリアしたいと思います。

 

【芸術コース】

「アート思考で既成概念を乗り越える Vol.2 ~アートが科学に示唆する思考法~」
長崎大学教育学部 西田治先生

   

 *生徒の感想*
〇音楽系の進学希望でも、それ以外でも、共通して言えることを学ぶことが出来ました。自由は子供の時ならではのものだと思っていたが、大人は自由のみを与えられることを難しく感じる(実際に私も思う)ので、枠を決めて自由にすることが必要な事なんだと気付かされました。

 

会議・研修 SSHトレーニングⅡ課題研究中間発表会(2年生)

11月14日(火)、2年生が4月から取り組んでいる課題研究の中間発表を行いました。
ポスターセッション形式で、仮説とその検証方法、およびこれまで得られたデータなどを含む進捗状況を発表し、質問に答えました。参観者は1年生全員と2年生(2年生は半分に分かれて相互で参観しあいました)、審査員は長崎大学の先生と学生、本校教員です。質問に答えることで理解が深まったり、説明の方法についての改善点が見つかったりと多くの気づきがありました。また、審査員の先生方からたくさんの助言をいただくことができました。

今回の発表で得られた気づきやアドバイスを今後の研究活動に生かしていきます。最終発表まであと8か月。試行錯誤しながら班員で協力して頑張ります。

 

 

会議・研修 未来デザインスクール

10月27日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。大学や企業、官公庁から41名の方にご参加いただき、生徒に向けてポスターセッションやプレゼンテーションをしていただきました。

生徒たちはそれぞれの興味関心や進路希望に合わせて各ブースを回り、大学の研究内容や企業の取組について詳しく話を聞きました。1年生は2時間、2年生は1時間と限られた時間でしたが、積極的に質問をして講師とやり取りすることができ、とても実りの多い時間になりました。

今回学んだことを踏まえて、これから1年生は来年度取り組む課題研究のテーマ決めを行います。2年生は現在進めている課題研究に軌道修正を加えながら、よりよい研究になるように努力していきます。

ご参加いただいた講師の先生方、本当にありがとうございました。

  

  

  

≪生徒の感想≫

〇課題研究で何を研究しようかなと漠然としていたけど、未来デザインスクールを受けて、自分のやってみたいことがある程度固まりました。
〇私は未来デザインスクールを受けて自分のなりたい職業が明確になりました。今回勇気を出して悩んでいることを伝えてみると、自分の心にとても刺さることを教えてもらい、本当にやりたいことを見つけることができました。これからはその夢に向かって一生懸命頑張っていきたいです。
〇今回未来デザインスクールを受けて将来についてもっと具体的に考えないといけないという危機感と将来が楽しみといったワクワクがあり、もっと多くのことに目を向けるべきだなと思いました。
〇実験をする際は、結果を見るだけでなく、なぜ失敗したのかの原因を探り、逆に何ができるかを考えることが大切だと学びました。課題研究について前向きな気持ちになりました。
〇専門的なことだけではなく、人生の生き方や考え方など色々なことを教えて頂きとてもいい時間になりました。この時間のおかげでこれからの未来の視野を広げることができました。
〇大学の先生たちは僕たち高校生とは違う広い視野で物事を見ていて、話を聞いていてとても興味がわきました。物事を見る視点を変えることで今まで発見できなかったことや新しいアイデアなどが生まれるのだと思いました。
〇たくさんの分野の講座を聞いて、いろいろな見方で物事を考えることができて2時間がとても短く感じられました。一見全く違う分野でも話を聞いていくうちに共通するところが出てきたり、興味を持てるところがたくさんあって面白かったです。
〇もともと工学系の事にしか興味や関心がなかった。しかし、未来デザインスクールを受けて、工学でも建築や農業など様々な所に応用できることを知った。今までは理系を選ぶと将来の選択肢が少なくなると思っていたものが、逆に広くなったように感じている。工学の可能性は無限大なのだということを改めて実感することができた。

 

ひらめき 〔SSH〕キャリア・サイエンス講座(キャリア特進コース)

2年生のキャリア特進クラスを対象に、キャリア・サイエンス講座を実施しました。
看護・スポーツ・芸術の3コースに分かれ、地元長崎で専門性の高い現場で活躍されている先生方に講義をしていただきました。

【看護コース】
「看護技術初学者におけるベッドメーキング技術の段階的教育の実際」
長崎県立大学看護栄養学部看護学科 三重野愛子先生

⇒大学を訪問し、看護学の基礎とベッドメーキングについての講義を受けました。看護技術を習得するまでの段階的な教育スケジュールを学び、実際に技術演習を見学・体験しました。

  

*生徒の感想*
〇看護師さんは技術と技能どちらも大切ということを初めて知りました。習ったことがすべての患者さんに同じように通用するわけではなく、その時その時で自分自身で考えなければいけないなと思いました。また、大学の授業は進むスピードが速かったので、すぐに理解する能力も必須だなと思いました。
〇夏休みに県立大学のオープンキャンパスに行って色々な話を聞いたけど、今回は実際の授業風景などを体験出来て良かった。大学は高校と違ってどんどん授業も進んでいくので、重要だと思ったことはメモを取ったり自主的に取り組むことが大切だと感じた。
〇オープンキャンパスなど行ったことがなくて県立大学がどんなところかわからなかったけど、行ってみて、看護師の資格を取りたいという気持ちがもっと強くなって、今自分たちが県立大学に受かるためにできることは何か考えて実行していきたいなと思った。

【スポーツコース】
「動作分析からみるスポーツ障害の予防とパフォーマンス向上~東京オリンピックの現場から~」
こころ医療福祉専門学校 大石勝規先生

⇒ケガといっても人それぞれの要因があり、実際に痛めている所とは別の部位に原因があるなど、動作の分析を通して学びました。

 

*生徒の感想*
〇自分は将来スポーツにかかわる仕事に就きたいと思っているので、今日の講座はすごくためになりました。しっかり考えて動くことと原因を見つけるだけじゃなくて、しっかり分析をして自分自身も最高のパフォーマンスができるようにしたい。
〇動作と分析、原因と要因、その動作によって起こりうること、それが起こってしまう前の対策など、今私たちが運動している中での体の使い方やケアの仕方までわかりやすく講義してくださって、話を聞いていて興味深いことが多く、2時間とてもいい時間を過ごすことができました。
〇講座を受けて一番印象的なのは自分たちが考えていることの中には分析をしていることが多くあるということです。決してAIなどだけが分析をするということではないことを考えさせられました。そして今後は、けがなどをしたときに「なぜけがをしたのか?負傷部分にどのようなストレスがかかっていたのか?」など人の構造やけがの原因などを詳しく調べていくことが課題だと思います。

【芸術コース】
「アート思考で既成概念を乗り越える~アートが科学に示唆する思考法~」
長崎大学教育学部 西田治先生

⇒サウンドスケープやサウンドデザインによって「音楽」を捉えなおす体感をし、アート思考にふれることで芸術の概念について考える機会となりました。しなやかな思考から新しい芸術が生まれてきており、これは科学技術の発展においても必要な視点であることを学びました。

 

*生徒の感想*
〇鑑賞をするというのは昔から苦手だったので、今回の講座を受けるにあたって少し不安を感じていたが、実際サウンドスケープ、リスニングウォーク、サウンドデザインを体験してみると、今までの自分では感じることがなかったであろう気づきがたくさんあって、不思議な感覚になりました。また、ほかの人の意見を聞いてると、自分には感じ取れなかったことにも気づくことができて、面白いと感じました。これからは、日常での気づきを大切にして、自分なりの最適解を見出せるようになりたいと思いました。
〇今日の講座の中で"音楽とは何か"など様々な議題について考えるときに、既成概念にとらわれずに考えてみることが大切だと学びました。また、実際に外に出たりしてサウンドスケープをやってみて、とても心が落ち着きました。普段あんなに日常の音や自然の音に耳を傾けることがないので、音楽作品を聴くだけでなく、そういう音を聴く時間を作ることも大切だなと思いました。
〇私は吹奏楽部に所属していて普段から楽器に関わっているので、自分が吹く音と自然の音が融合したときどんな情景が思い浮かぶのかとか、音楽を色んな視点で聞くということを意識的にやっていきながら、それを普段の学校生活から色んな視点で物事をみるということに繋げていきたいと思います。

グループ SS探究Ⅰ(MS講座②)

1年生のSS探究Ⅰでは、10月6日と13日の2週に渡り、M‐S(Minami STEAM)講座②『探究のプロセスを理解する~データ分析編~』を行いました。

経済産業省と内閣官房から提供されているRESAS(地域経済分析システム)を使って、地域の人の動きに注目したグループワークを行いました。

①データを活用して分析する
②課題を発見する
③データを根拠に論理的に思考する
④結論を導くために客観的に判断する

探究活動を進めていく上で必要になる上記のプロセスを踏まえ、気づきや意見を出し合いました。最後に数学と地歴公民の先生からの解説を受け、理解を深めるとともにテーマと教科とのつながりを確認しました。

今回は、地域の課題発見とデータ分析をテーマに地歴公民・数学・情報に関する教科横断的な内容に取り組みました。次回、MS講座③では自然科学評論系(国語・英語・理科)に関する教科横断型講座を予定しています。

 

 

会議・研修 多彩な講師を迎え、令和5年度未来デザインスクールを10月27日(金)開催!

 SSH事業の一環として「令和5年度未来デザインスクール」を10月27日(金)13:05より本校体育館にて開催します。「新たな出会いをきっかけに、あなたの未来のデザインが始まる」をテーマに、41名(39ブース)の産学官の講師をお招きしてポスターセッション形式で交流を行います。課題研究に取り組む2年生には研究方法などのアドバイスを、1年生にはこれから取り組む課題研究のテーマ設定のヒントをそれぞれつかんでほしいと願っています。

※詳しくは下に掲載しているPDFをご覧ください。↓

R5未来デザインスクールについて.pdf

会議・研修 サイエンス講座(SS探究Ⅰ)

9月15日(金)、1年生を対象にサイエンス講座を実施しました。2・3年生で行う課題研究における課題対応力(自然や社会の課題に気づく力、研究テーマを自ら設定・計画する力)の向上を図ることを目的としています。
8つの企業や研究機関の専門講師から、講義やワークショップを通して、先進的な科学技術や科学と生活の関わりを学びました。

【講座と講師】

1 「感染症とたたかう~最高レベルの感染症実験施設とともに~」
   長崎大学高度感染症研究センター 好井健太朗

2 「情報:考える仕組みを考える学問」
   長崎大学情報データ科学部 酒井智弥

3 「インタビューやアンケートをもとにした質的データ分析の在り方、医療と研究活動」
   活水女子大学看護学部 井口悦子

4 「大学生で起業。地方創生という仕事」
   株式会社PAL FLAGs 富永雄伍

5 「長崎県の人口の統計分析」
   県統計課利活用支援班 山口雄介

6 「デジタル社会のゲームチェンジ~”デジタル時代の長崎のこれから”につなげて~」
   株式会社CAC Holdings 島田俊夫、齊藤学

7 「スポーツビジネスにおける"集客”を知る」
   株式会社長崎ヴェルカ 田河毅宜

8 「蚊の生態・飼育と誘引実験」
   アース製薬株式会社 山本美由紀、加藤伝、(オンライン)有吉立、浅井一秀

 

 

 

 

 

 

会議・研修 SSH生徒研究発表会、神戸サイエンス研修

神戸市でSSH生徒研究発表会が開催され、3年生の課題研究班4名が参加しました。またその機会を利用して、科学部1・2年生4名も同行し同市内でサイエンス研修を実施しました。

 

 8月7日(月) 神戸大学大学院理学研究科で研究室訪問を行いました。生物学の研究室で、ミツバチの行動と神経生理学の先端研究を教えていただきました。ミツバチのコミュニケーションである8の字ダンスとそれに伴う神経生理研究の紹介を受け、科学部生徒が取り組んでいるミツバチの採餌行動についても質疑応答を行いました。その他にも植物の形態形成、動物の神経行動の各研究室も案内していただき、最新の研究設備やそれぞれの専門の研究について学びと驚きの連続でした。

 

 【生徒の感想より】 どの研究も難しく、理解することがとても困難でしたが研究の意図がわかると面白く、自分の知識が深くなっていくのを感じました。特に面白いと感じたのはミツバチの生態や学習行動についてです。1つの疑問点に焦点を当てて研究することは、わかっていくことが1つずつ増えていくようで面白く、困難であると感じました。

 

8月8日(火) 理研BDR(理化学研究所生命機能科学研究センター)を訪問し、ライフサイエンスの先端研究の説明を受けました。iPS細胞が、立体的な組織への分化を目標に、先端ロボットを用いて次の段階に研究が進んでいること、またGFP(緑色蛍光タンパク質)を用いた遺伝子操作や、臓器の透明化技術など、「見る」ための実験手法はとても興味深い話でした。

 

【生徒の感想より】 ヒトの一生についての研究を、細胞やDNAレベルの細部、ほかの生物の生態や遺伝子のヒトとの共通点などの多角的な視点から調べていて、多くの知識が得られました。また、自分たちの研究は進まなくなってしまっているので、もっと多くの視点からアプローチする必要があると思いました。

 

8月9日(水)、10日(木) SSH生徒研究発表会に参加しました。230のSSH指定校がそれぞれ1つずつ研究作品を持ち寄り、ポスター形式で互いに研究を紹介しました。3年生のアカダイコン組織培養班は、様々な指摘や助言、質疑応答を重ねることで、研究の改善点や不備に多く気づくことができました。レベルの高い研究がとても多く、研究の手法や、着眼点など参考になることがとても多くありました。

【生徒の感想より】第一に思ったことは自分の考えを相手に伝えることの難しさです。正しく伝えるためには、それだけの話す工夫や準備が必要だということがわかりました。そしてもう一つは科学の面白さです。科学という言葉で一括りにはできないほどの分野、考え方、未解明な点があり、その1つ1つについて同じ高校生と議論をすることは改めて素晴らしいと感じました。

会議・研修 SSHトレーニングⅢ 課題研究成果発表会

7月12日(水)、3年生が課題研究成果発表会を行いました。第1部では以下の4班がステージ発表を行い、第2部では全班がポスターセッションを行いました。

【口頭発表】
 「快適な住まいと窓の関係~光の入り方と室内温度の変化~」
   発表者:榎屋結・早田彩恋

 「高校生は読書から得る力をどのように捉えているか
       ~インタビューとアンケート調査にみる高校生の読書観~」
   発表者:小野咲良・松下笑子・角井寧々

 「組織培養によるアカダイコン胚を用いたカルス形成
       ~組織培養で伝統野菜の絶滅を防ぐ~」
   発表者:三浦和之・竹山惣一朗・上田翔太・松井喬祐

 「一人一台端末の自主学習への活用
       ~スケジューリングと個別最適化の学習効果について~」
  発表者:栗山真幸・猪村美結・堺あゆみ・森田陽菜実

自らの興味関心にあわせてテーマを設定し、2年生の4月から1年4ヵ月かけて取り組んできた課題研究の集大成です。思うよういかず悩んだ経験や失敗から学んだことも多くあると思います。計画的に研究を進める必要性や時間を有効に活用すること、メンバーとの情報共有や協力体制の構築など、自分たちの反省を1・2年生にアドバイスとして伝えている班もありました。
これから3年生は、論文の作成に取りかかり、課題研究の総仕上げを行います。

 

 

 

 

グループ SS探究Ⅰ~主体的学習者プログラム~

7月7日(金)、1年生のSS探究Ⅰでは「主体的学習者プログラム(産業能率大学提供)」を行いました。

今回は問題発見編です。
[社会で求められる資質]
 ①主体性~自ら考え行動することができる
 ②協働力~仕事におけるコミュニケーション能力に長けている
 ③やりぬく力~失敗や困難があってもやり遂げようとする意志が強い
の中の①主体性を身に着けるために、家庭の食卓を題材にしたグループワークを行いました。

主体的学習者になるためのは、問題意識をもって世の中の事象を観察することが出発点になります。学生時代に主体的学習を積み重ねることで、社会に出た時に自ら考え行動することができる力が身に付きます。これからSSHでも主体性を養うための活動を行っていきますが、日常生活でも今日学習したことを意識して過ごして欲しいと思います。

 

 

  

 

会議・研修 SS探究Ⅰ(M‐S講座①)

1年生のSS探究Ⅰでは、6月16日と23日の2週に渡り、
M‐S(Minami STEAM)講座①『探究のプロセスを理解する~自然科学編~』を行いました。

” 物体の落下を考える " をテーマに、
「質量が異なる物体が同じ高さの所から同時に落下したら、地面に到達するタイミングはどうなのか?」
について、グループで仮説を立てて実験計画を立案し、クラスで協議しました。
さらに、代案として提示された実験方法に基づいて実験を行い、得られた実験結果をエクセルで処理し、検証・考察までの一連の探究のプロセスを学びました。最後に、数学と理科の先生から数学的分析法と物理現象の解説を受けて理解を深めました。

今回は、理科(物理)・数学・情報に関する教科横断的な内容に取り組みました。MS講座②ではデータ分析(地歴公民・数学・情報)、MS講座③では自然科学評論系(国語・英語・理科)に関する教科横断型講座を予定しています。

 

 

 

会議・研修 SSHトレーニングⅡ ピア発表会

2年生が現在行っている課題研究について、グループ内での発表会を行いました。

研究テーマに関する仮説をもとに、どのような研究計画・内容で進めていくか、現在までの進捗状況を踏まえて発表をし合いました。質問に答えたり、アドバイスをもらったりすることで、新たな気づきが生まれた班もあったようです。また、発表の仕方や資料の見せ方について指摘を受けた班もありました。研究内容だけではなく、成果を分かりやすく伝える力も必要です。これからの課題研究を通して、様々なスキルを磨いていきます。

 

鉛筆 SS探究Ⅰ~ガイダンス~

1年生がSSHの活動をスタートしました。
初回の5月12日のSS探究Ⅰの時間は、これから3年間の取組の説明と活動を通してどのような力を養うかのガイダンスを行いました。また、学ぶことの意味を考えるための講座を行いました。

1年生では、それぞれの興味・関心・好奇心を育て、身の回りの課題に気づく「眼」を養うための活動を用意しています。毎回のSS探究に主体的・協働的に取り組むことで、広い視野で物事をとらえ、” 科学的 ”な視点で多角的・総合的に「知る」「気づく」「考える」力を身につけることを目指しています。

2年生で行う課題研究、3年生で行う研究成果のまとめ・発表に向けて、基礎を養う大切な1年です。

 

お祝い SSH課題研究「デジタル教育」班がCIEC春季カンファレンスで奨励賞を受賞しました

 3月に行われたCIEC春季カンファレンス(コンピュータ利用教育学会主催)のU18部門で3年生の栗山真幸さん・猪村美結さん・堺あゆみさん・森田陽菜実さんの「デジタル教育」班が奨励賞を受賞しました。

 同班は「高校生は1人1台端末を学習にどう活用し、どのような効果を感じているのか」をテーマに、量的・質的の両面から研究を重ねてきました。

 班員の猪村さんは「この度はすばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。今回の大会への出場は、私たちにとって大きな成長の機会となりました。今後はいただいたご意見を踏まえ、高校生の学びやすさや学力の向上に繋がる研究をしていきたいと考えています。」というコメントを寄せてくれました。

 自分たちの身の回りから課題を発見し、地道に調査を重ねることが研究に繫がると示してくれた4人。下級生の皆さんも自分の気づきを大切に、自身をもって課題探究を進めてほしいと思います。春季カンファレンスの表彰

SSHトレーニングⅡ 課題研究中間発表会

11月15日(火)、2年生全員が取り組んでいる課題研究の中間発表会を行いました。
それぞれの研究テーマに対する仮説とその検証方法、現時点で得られているデータを含む進捗状況などを、審査員と1年生に向けてポスターセッションしました。質疑応答を通してたくさんの気づきを得ることができました。また、審査員の先生方からは新しい視点や専門的なアドバイスをいただくことができました。今回の発表会で得られたことを活かして、これからの研究がさらに充実したものになるように努力していきます。
1年生は、先輩たちの発表を真剣な表情で聞いていました。難しい内容もありましたが、自分たちが2年生で取り組む課題研究に向けて良い刺激になったようです。

 

 

会議・研修 未来デザインスクール

10月28日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。大学や企業の先駆的な研究・取組を講師とのポスターセッションと対話を通して学び、社会への科学の貢献について理解を深めることを目的としています。
今年度は、大学から28ブース・企業から11ブース・官公庁から11ブースを出していただき、合計50個のブースを設けることができました。生徒たちは、それぞれの興味関心のあるブースへ行き、講師の先生の話を聞きました。専門的な内容で難しい部分もありましたが、先生に丁寧に説明していただいたり、質問をしたりして理解を深めました。
各分野の研究や社会問題解決への取組を知ることで、生徒たちの視野が広がったことと思います。また、1年生はこれからの課題研究のテーマ設定に向けて、2年生は現在進めている課題研究について、新たな気づきを得ることができました。
ご参加いただいた講師の先生方、貴重な機会をありがとうございました。

 

 

 

会議・研修 SSHトレーニングⅠ 企業・研究センター訪問研修

10月14日(金)、SSHトレーニングⅠで企業・研究センター訪問を行いました。
1年生は、10か所の企業・研究所から希望の研修先を選んで訪問し、講義や施設見学、実習を受けました。生徒たちはメモを取ったり、タブレットで写真を撮ったりしながら、興味深そうに熱心に研修に参加していました。

ペンギン水族館 環境保健研究センター 恐竜博物館

工業技術センター 扇精光ソリューションズ 農林技術センター

[生徒の感想]

◆今回、環境保健センターに行ってみて、研究を成功させるためには、1つ1つの道すじを丁寧に立てて研究を行うことが大切だと思いました。私は、放射線に関する体験をさせていただいた中で、内容が難しかったことろがあっても、進路に関わる内容だったので、意欲的に参加し、学ぶことができました。興味のあるテーマを見つけて、SSHの活動に取り組んでいきたいと思います。(環境保健研究センター:Kさん)

◆現代の農業は私の想像をはるかに超えるハイテクさだった。果物をはさむと大きさや重さが分かる機械や、ドローンを使った農薬の散布など、農家や研究者の方々の工夫や努力の結晶を見ることができた。ただ、継承者不足という大きな壁に立ち向かっていて深刻さを身にしみて感じた。(農林技術開発センター:Hさん)

◆長崎新聞社では、記者60人、総勢約100人の方が働いていました。デジタル部や運動部など13の支局で構成されていて、たくさんの人が自身の特色を活かして一枚の新聞を作り上げていました。現代社会の課題である「若者の新聞離れ」を改善すべくLINEでのアンケートやwebニュースなど様々な場面で工夫されていることを知り、1889年以来、県内シェアNo1の理由に迫ることができました。(長崎新聞社:Dさん)

◆島原の火山を初めて見て、とても大きいと思ったし、自然は怖いなと思いました。地層を見てどの時期に噴火したのか、どの方向から火山灰が降ってきたのかが分かることを知り驚きました。「デイサイト」という石は、他の石と違い、ゴツゴツしていて中にキラキラとしたものがたくさん入っていました。また、砂防ダムの堤防がとも特徴的で、水害を防ぐための技術が素晴らしいなと感じました。(島原半島ジオパーク:Mさん)  

[訪問研修先一覧]

・長崎県窯業技術センター
 (新材料や廃棄物の再資源化などの研究開発、陶磁器産業支援の基盤技術などを紹介)
・島原半島ジオパーク
 (雲仙普賢岳噴火災害の脅威を学ぶとともに、災害から復興を遂げた経験や教訓を学ぶ)
・長崎県工業技術センター
 (地域産業の技術開発支援機関として、技術相談や研究・試験等を実施)
・長崎県環境保健研究センター
 (研究ゾーンの施設見学に加え、気候変動適応に関する講義やマイクロプラスチックの検査体験等)
・長崎県農林技術開発センター
 (果樹栽培におけるスマート農業の取り組みについて紹介・実演・体験)
・長崎市恐竜博物館
 (館内を回りながら博物館の学芸員の仕事を紹介)
・扇精光ソリューションズ株式会社
 (車両位置情報システムをはじめ、ICTの商品開発を行い、地域経済や防災に寄与)
・長崎ペンギン水族館
 (ペンギンや魚類等の生態の研究と公開を行っている。バックヤードでの見学・説明を受ける)
・株式会社ウラノ
 (航空機やロケットの部品など金属加工製品の提供をはじめ、食用コオロギへの挑戦を行っている)
・株式会社長崎新聞社
 (新聞記事を作成するところから相手に伝わりやすい記事をつくるためにどうするか講演)

会議・研修 SSH全国生徒研究発表会

 8月3、4日、神戸市の国際展示場で開催された、SSH全国生徒研究発表会に参加してきました。この発表会は、全国200以上のSSH指定校から、代表生徒が集まり互いの研究を披露し合う大会です。本校からは、細菌の「フリッキング」というベン毛運動の研究を行った班から3名が参加しました。課題研究に取り組む全国の高校生と、互いに対話や質疑を通して交流を深めるとともに、科学の各分野様々な研究内容に触れ、研究の手法や考察の進め方等について多くの刺激を得るとともに、自分たちの研究の不十分なところにもたくさん気付くことができました。

 

会議・研修 SSH成果発表会

スーパーサイエンスハイスクール成果発表会を開催しました。

日時  令和4年7月13日(水)10:15~15:50
会場  長崎ブリックホール 長崎市茂里町2-38
日程  1.開会行事            10:15~10:25
    2.生徒課題研究口頭発表      10:30~11:05
    3.SSH特別講演          11:15~12:30
      講演者 森内浩幸 氏
          長崎大学病院小児科医師
          長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授
      演 題 『心と生命(いのち)の科学、科学する心』
    4.生徒課題研究ポスターセッション 13:25~15:20
      3年生による課題研究発表
      SSH科学部による研究発表
    5.閉会行事            15:30~15:50
   〔※SSH事業報告会(外部教職員対象)  9:30~10:00〕

生徒課題研究口頭発表では、
「食用コオロギへの挑戦」
  浦川颯史・三浦功太郎・貞松大介・千々岩源紀
「LGBTQ+への理解向上に向けた挑戦」
  川中萌花・山田彩響・相浦凪彩
「細菌の遊泳運動におけるフリッキング現象とフックの関係性」
  吉澤恒太・浦里珠羅・狩野遥斗・濵松篤洋
の3班が3年生を代表してステージ発表を行いました。
特別講演では、長崎大学病院の森内浩幸先生から、小児科医としての経験やこれまでの研究活動について分かりやすく説明していただきました。森内先生は本校の卒業生です。世界で活躍されているOBの方の貴重なお話を聞くことができ、生徒にとって大きな刺激となりました。
 生徒課題研究ポスターセッションでは、3年生65班、2年生科学部2班、計67班がポスター発表を行いました。1・2年生や大学の先生、他校の先生方に向けて、これまでの研究成果をプレゼンテーションしました。3年生は今回の発表を踏まえ、これから報告書の作成など課題研究の総仕上げに入っていきます。
発表した生徒のみなさん、お疲れ様でした。

 

 

 

  

理科・実験 SSHトレーニングⅡ 課題研究

2年生は、SSHトレーニングⅡ(週2時間)で課題研究に取り組んでいます。
1年次に班編成・テーマ決めを行い、それぞれの課題に対して様々なアプローチで研究を行っています。まずは11月に予定されている中間発表会に向けて、データ収集に取り組んでいるところです。

 

 

グループ SSHトレーニングⅠ 協働的学習者育成プログラム~合意形成編~

 先週に引き続き6月1日(水)に「協働的学習者育成プログラム」の合意形成編を実施しました。

 社会で求められている「仕事におけるコミュニケーション能力」育成のため、協働して学習に臨むことを目的に、合意形成する力の育成をはかりました。各グループが合意形成のポイントである意見の根拠を引き出すことや条件に優先順位をつけることを意識しながら活動を行うことができました。その後、メンバーと協働して意思決定の理由を発表できました。

 今後の生徒の学習や活動等に、主体的学習者・協働的学習者育成プログラムで培った力が発揮されるようにSSHの取組を進めていきます。

 

 

 

グループ SSHトレーニングⅠ 協働的学習者育成プログラム~情報共有編~

産業能率大学による「探究学習加速プログラム」にもとづいた協働的学習者育成プログラム①を実施しました。

仕事におけるコミュニケーション能力を身につけるために、グループで情報や考えを共有してもらいました。各グループ、付箋に書いた情報を正確に伝えあいながら、適切なタイミングで発信できていました。

次回、6月1日(水)はプログラム②を実施予定です。今回まとめた内容をもとに「合意形成」をしていきます。

 

 

 

! SSHトレーニングⅠ 主体的学習者育成プログラム~問題解決編~

5月20日(金)、1年生のSトレにおいて、主体的学習者育成プログラム(問題解決編)を行いました。

今回は、問題に対して「解釈」し、「発想」することを目的としたものになります。

最初に問題解決のアイデアを考えるウォーミングアップを2問行いましたが、各グループ積極的に意見を出していました。

そして、2問の解決策の共通点として、「人々の困りごと」を発見し、解決案を提示するという流れを学びました。

その後、ワーキングマザーの動画を視聴し、その中で積極的に問題点を考えていき、解決案まで考えました。

今回はお互いに発表を行いましたが、各班積極的に発言を行っている姿が印象的でした。

今後も生徒が主体的に動けるような活動を進めていきたいと思います。

 

 

 

 

 

虫眼鏡 SSHトレーニングⅠ 主体的学習者育成プログラム~問題発見編~

令和4年5月13日、1年生のSトレにおいて、主体的学習者育成プログラム(問題発見編)を行った。

今回のテーマは、食生活に関する問題点。各グループで積極的に意見を出し合いながら話し合いができた。

手法としてはジグソー法。それぞれが各専門家となり、その専門分野の視点で意見を出し合った。

そして同じ目線の専門家どうしで意見を出し合った後、もとのグループで共有するという形をとった。

全体として活発な意見が出し合えており、積極的に発表する生徒も多くいたことから、例年と比べても積極的な活動が行えたと思う。

今後も生徒が主体的に動けるような活動をしていきたい。

 

 

 

 

会議・研修 未来デザインフェア

 12月19日(日)、県内SSH校生徒による合同研究発表会「未来デザインイノベーションフェア」が、長崎南高校で開催されました。県内のSSH校、WWL校から生徒46名、全17グループが、それぞれの研究成果をもちより、相互発表と質疑応答による交流を深めました。本校からは2年生15名、5グループの課題研究班が参加しました。
 新型コロナの影響により、なかなか他校の生徒と交流する機会も少ない現在、様々な分野の研究発表を観たり、質問を受けたりすることで、自らの研究内容を見直したり、新しい観点を得る良い機会となりました。
 会の最後には長崎総合科学大学大学院基礎科学部門の大山健先生、長崎大学大学院工学研究科兵頭健生先生による研究紹介もあり、先端分野の研究について理解を深めました。

【生徒の感想から】
〇面白い研究ばかりですごいと思いました。どの研究も社会の役に立とうという目的がしっかりあって興味深かったです。
〇他の高校の研究などをたくさん見ることができました。また、大きな大会に出場するような研究を聴けたこともとても良い機会でした。今回聞いたたくさんの研究から参考になることも多く、今後の研究に活かしたいと思います。
〇自分たちが思いつかないような、研究についてのアドバイスをもらえました。法律に触れることで、もっと内容が深まると指摘されたので、次はそこに手を付けてみようと思います。

会議・研修 課題研究中間発表会(SSHトレーニングⅡ)

11月16日(火)に「課題研究中間発表会」を実施しました。2年生全員が65班に分かれ、4月からずっと続けてきた課題研究の進捗状況や途中経過について、パワーポイントで8枚のスライドを作成し、2枚のポスターに印刷し、外部の先生方(審査員)や本校教員・生徒(1年生)に向けてプレゼンテーションを行いました。閲覧者側からは、様々な質疑や今後に向けての貴重な助言をいただき、研究の仕上げという次の段階へ向けて、有意義な機会が得られました。また、どの生徒も、7月に渡された一人一台端末のタブレットPCを積極的に活用しながら、準備・発表に取り組み、ICTリテラシーも高められました。

長崎県科学研究発表大会

11月6日(土)、平戸文化センターで「令和3年度長崎県高等学校総合文化祭 第27回科学研究発表大会」が行われました。本校からは科学部の3班が総合部門に出場し、2班が優秀賞を受賞しました。

 ※ コオロギはデリシャス!? ~食用コオロギ養殖への挑戦~

 ※ 廃油から作るecoロウソク ~色と形状の燃え方の比較~ 総合部門 優秀賞

 ※ フリッキングの再現実験 ~単一極べん毛細菌の運動メカニズム解明に向けて~ 総合部門 優秀賞

会議・研修 未来デザインスクール~対話による主体的な学びの構築~

10月29日(金)、1・2年生を対象に未来デザインスクールを開催しました。
産学官の先駆的な研究・取組を、ポスターセッションの視聴や講師との対話を通して学び、社会への科学の貢献について理解を深めること、各分野の社会問題解決への取組を知り、課題研究の参考とすることを目的としています。
昨年度はオンラインでの開催でしたが、今年は27大学、5企業、9官公庁 (全42ブース)にご協力いただき、感染症対策に注意しながら対面で開催することができました。
生徒は、各ブースを回って話を聞き、積極的に質問するなど講師の先生とのやり取りを楽しんでいました。1年生はこれからの課題研究のテーマ設定や進路選択に、2年生は現在進めている課題研究の参考になったようです。

会議・研修 『夢開発セミナー』 企業・研究センター訪問研修

10月8日(金)、1年生を対象に『夢開発セミナー』を実施しました。生徒は、希望の研修先に分かれて研究施設を訪問し、講義や実習、見学を行いました。メモをとりながら真剣に説明を聞き、質問をすることで、先進的な研究や技術について理解を深めることができました。これから進路選択や、課題研究のテーマ設定をする上での貴重な経験となりました。

【目的】
・地元企業や研究所を訪問して先進的な化学技術を学び、SSHの課題研究テーマ設定の一助とすること
・文理協働の社会活動を学び、将来のイノベーターやグローカルリーダーとして社会貢献する志を育成すること

【研修先】
・島原半島ジオパーク協議会(島原市)
・長崎県農林技術開発センター(諫早市)
・国立研究開発法人水産研究・教育機構(長崎市)
・長崎県工業技術センター(大村市)
・SONYセミコンダクタマニュファクチャリング(オンライン研修)

 

お祝い CIEC 2021PCカンファレンスU-18部門 奨励賞受賞!

 2021年8月20日(金)~23日(月)にZOOMによるオンラインで開催されたCIEC(コンピュータ利用教育学会、会長:若林靖永 京都大学経営管理大学院経営研究センター長)の2021PCカンファレンスにおいて、SSHトレーニングⅢの研究班(穐山颯河・大津輝渡・岡本進平・松本虹輝)が「Arduinoを用いた視覚障害者支援装置の製作」の研究でU-18部門で奨励賞を受賞いたしました。

 昨年の同大会のPCカンファレンス2020でSSHレーニングⅢ 29班の「学生論文賞」受賞、今年の春季PCカンファレンスでSSHトレーニングⅡの「U-18最優秀賞」に続き、全校生徒が取り組んでいるSSHトレーニングでの課題研究で連続受賞となりました。

【科学部】R3年度科学研究体験ワークショップ

8月7~8日の二日間、R3年度科学研究体験ワークショップにオンラインで参加しました。

「Raspberry Pi」というコンピュータを使用して温湿度計を接続し、そのデータの統計処理を学びました。

 

 

SSH全国生徒研究発表会

8月5日神戸市において、全国のSSH指定校が集まり、研究発表会を行いました。昨年は、新型コロナの影響でオンライン開催でしたが、今年は感染防止の対策を十分に行いながら2日間に分けて現地参集で開催されました。本校からは、魚肉細胞培養班から3名が代表で参加しました。発表内容に関して、他校生や大学の先生から様々な質問や助言を受け、新たな気づきを多く得ることができました。他校の素晴らしい研究発表も参考になることが多く、科学を探究する楽しさを改めて感じることができました。

SSH課題研究発表会

7月9日(金)SSH課題研究発表会を行いました。これは、3年生全員が1年次より取り組んできた課題研究の成果を発表することで互いの研究成果を評価し会う機会とし、SSHトレーニングⅠ・Ⅱ・Ⅲへの取組の集大成とすることを目的として、本校体育館で行いました。

 第1部は口頭発表を3班が行い、生徒はライブ配信を教室で視聴しました。第2部は3年生全68班(環境科学23、生活科学23、産業科学22)がポスター発表を行い、1,2年生は各班から説明を受け質疑応答を行いました。

長崎大学熱研夏塾2021

7月11日(日)長崎大学熱帯医学研究所主催の「熱研夏塾2021」を、16名の生徒が受講しました。全国4大学の感染症研究者の話と質疑で、感染症に関する知識や研究者の取組を学びました。 

生徒の感想より

〇デングウィルスとマラリアはどちらも蚊が媒介しているにも関わらず、種類によって運ぶ対象が異なるという話に興味が湧きました。

〇貧困や平等といったところも感染症をなくしていくためにとても重要なのだと実感しました。

〇ワクチンなど身近になってきているもののはなしを多く聞けてとても興味が湧きました。

〇生物の授業で習ったことが、研究の話の中で登場し、また興味深い話や普段聞けない話が聴けて有意義な時間でした。

 

 

 

SSHトレーニングⅡ(2年生)は課題研究に取り組んでいます

SSHトレーニングⅡ(2年生)は毎週火曜日の6・7時間目に行っています。2~6人の67班に分かれて、それぞれが設定したテーマに関する課題研究に取り組んでいます。本日6月15日は理科の初任者研修で来校された先生方が見学し、いくつかの班には、取り組んでいる内容を説明してもらいました。11月9日には課題研究中間発表会を行う予定です。

 

SSHトレーニングⅠ(1年生)「協働的学習者育成プログラム②合意形成編」に取り組みました

本日5月28日(金)の6、7校時、SSHトレーニングⅠ(1年生)で、「協働的学習者育成プログラム」二回目の「合意形成編」に取り組みました。目的は、地域課題を題材とし、協働的学習者として、チームで共有した個々人の情報や考えをもとに、課題解決に向け、合意形成を図り、一つの結論に導くことを目指すことです。

まず映像(移住希望者の夫婦の会話)を視聴し、夫婦の期待・懸念と前回の共有情報から総合的に判断して、班内で合意形成を図りました。発表では解決策の根拠も明確にすることができました。

二回のプログラムを通して、生徒たちは「協働して数多くの情報を収集すること」「協働して多様な視点から解決策を検討すること」が、2年次での「SSH課題研究」に求められる大切な姿勢であることを学びました。

(産業能率大学による『探求学習加速プログラム実施ガイド』の基づいて実施しました)

  

SSHトレーニングⅠ(1年生)「協働的学習者育成プログラム①情報共有編」に取り組みました

SSHトレーニングⅠ(1年生)の一環として、一昨年から、産業能率大学開発による「協働的学習者育成プログラム」を取り入れています。

自ら社会の課題を発見できる能力を身につけ、協働的学習者となることを目指すことを目的としています。5~6人から成る活動班を編制し、「コミュニケーション能力」を意識しながら、「Y市への移住を希望する夫婦」へ「住まいのアドバイザー」としてどう対応するかという設定のケーススタディに臨みます。

今日は、「協働的学習者育成プログラム」一回目の「情報共有編」に取り組みました。

まず「協働力」についての説明を受け、情報カードを使ったウォーミングアップエクササイズを行いました。次に班内で分担して8つの映像を視聴し、そこから得られた情報を持ち寄り、共有・整理する活動を行いました。最後に発表をし、持ち寄ったたくさんの情報を共有・整理し、利点や改善点などをあげていました。

  

次回は5月28日(金)に「協働的学習者育成プログラム②合意形成編」に取り組みます。

SSHトレーニングⅠ(1年生)「主体的学習者育成プログラム②」(後編)に取り組みました

 5月7日(金)6・7校時のSSHトレーニングⅠ(1年生)で、「主体的学習者育成プログラム②」(後編)に取り組みました。これは、4月30日(金)に実施した問題発見編の続きで、「問題解決編」という設定です。

 世の中の事象について問題意識をもって観察し、観察によって得られた事実を多様な視点から解釈し、解釈を踏まえて問題解決のアイデアを発想できる「自ら考えて行動できる人」を育成することを目的としています。前回同様、感染症対策のために3つの特別教室に分かれて、グループ活動を行いました。ウォーミングアップとして、社会問題を解決したソーシャルデザインについて、クイズ形式で学習した後、問題解決ケーススタディに取り組みました。

 まずワーキングマザーの動画を視聴し、ママの苦労や困りごとなどの問題事象をみつけ、グループで整理し事実として共有しました。そして感想や意見、気づきを解釈として出し合いました。それを元に抱える問題を「~なのではないか」と書き出し仮説を立てました。その後重要だと思う仮説を取り上げ、解決策を考え、発表を行いました。問題の解決のための意見として、家族で解決できそうなもの、周りの協力が必要なもの、社会として変えていく必要があるものなどたくさんの視点から問題解決策があがっていました。

     

SSHトレーニングⅠ(1年生)「主体的学習者育成プログラム①問題発見編」に取り組みました

一昨年度から、SSHトレーニングⅠに、「主体的学習者育成プログラム」と「協働的学習者育成プログラム」を取り入れています。 これは、文部科学省の支援を受けて産業能率大学が研究開発した『探究学習加速プログラム』に従って実施しているものです。初年度は産業能率大学の小野田教授に指導を受けて実施しましたが、今年度は実施ガイドラインに基づいて、本校の教員がファシリテーターとなって取り組んでいます。

 第1回目となる今日は、「主体的学習者育成プログラム」の「問題発見編」で、大テーマを【自ら考える力の育成】と設定し、

・世の中の事象を問題意識をもって観察することができる力

・観察によって得られた事実を多様な視点から観察できる力

を身につけることが目標です。

 感染症対策のため、1年生6クラスを3つに分けてそれぞれ特別教室での実施しました。生徒たちは、グループ活動に積極的に取り組んでいました。

 

      

 

次回は、「主体的学習者育成プログラム②」の「問題解決編」を5月7日(金)に実施します。

SSHトレーニングⅡの文理協働研究が、U-18最優秀賞を受賞しました!

 2021年3月21日(日)にZOOMによるオンラインで開催されたCIEC(コンピュータ利用教育学会、会長:若林靖永 京都大学経営管理大学院経営研究センター長)の春季カンファレンス2021において、SSHトレーニングⅡの研究班(江頭翔、福田紬杏、小川碧、島内結和)が「遅れが発生しにくい路線バス運行経路の検討」の研究でU-18最優秀賞を受賞いたしました。 この賞は、CIEC春季カンファレンス2021に応募した18歳以下の論文および口頭発表において、論文では、先行研究調査、独創性、研究の手順、定量的・定性的な分析、実証性・論理性・発展性・将来性などの観点から、また、発表においては、スライド、研究の理解度、質疑・応答、話し方などの観点について審査され、1点が選ばれるものです。

 昨年のPCカンファレンス2020でSSHトレーニングⅢ 29班の「学生論文賞」受賞に続き、全校生徒が取り組んでいるSSHトレーニングでの課題研究班が2年連続で最優秀となりました。

詳細:CIEC春季カンファレンス2021表彰

受賞した班員 オンライン発表の様子オンライン発表の様子

「児童虐待のない未来へ ~南高生へのメッセージ~」と題し、SトレⅢ29班が啓発活動を行いました

 4月15日SトレⅢの時間に29班(田中海舟・川添綾・堀川遥夢・山口竜ノ介・山﨑一輝)が3年生全員を対象に「児童虐待のない未来へ ~南高生へのメッセージ~」と題した啓発活動を行いました。

 同班は「1年間児童虐待問題について研究してきましたが、58回生に協力してもらった『児童虐待に関する意識調査』では、何が虐待行為に当たるのかの認識のずれや子育て相談機関の情報の少なさなどの問題点が浮かび上がりました。その点を解決すべく虐待の定義や具体例、子育て相談機関の種類や連絡先などを伝える啓発リーフレットを作成しました。今回、58回生にリーフレットを配布するとともに全員に対するプレゼンテーションを行う機会をいただき、研究成果を還元することができてとてもうれしいです」とのことでした。

 また、同班によると「啓発活動の事後アンケートでは、前回の意識調査同様、虐待行為とされている11の行為につ いて許されると思うか尋ねたところ、全ての項目で許されないと回答した人の割合が高まるなど、一定の成果が見られた」とのことですが、さらに詳しい分析を行い、7月の校内研究発表では新たな研究成果を伝えたいと意欲を見せていました。今後の研究に期待したいと思います。

 児童虐待啓発リーフレット~南高生へのメッセージ~.pdf

学会論文集に本校SSHの5グループのポスター論文が掲載されました。

 

 『CIEC春季カンファレンス論文集Vol.11』(下写真、CIEC研究委員会編集)に本校のSSH研究の5グループのポスター論文が掲載されました。「CIEC」とは教育と学びにおけるコンピュータおよびネットワークの利用のあり方等を研究し、その成果を普及することを目的とする学会で、日本学術会議の学術研究団体として登録された団体です。

 この度、同会の春季カンファレンスの中に、小中高校生の授業内外で行った探究・調査・プログラム作成など幅広い分野・対象における成果を発表する「ポスター発表」部門が新設され、本校からもたくさんのグループが参加を希望しました。

 応募の結果下記の5グループが採用され、3月21日の東京工業大学でのカンファレンスで発表の予定でした。新型コロナウィルス感染防止のため、残念ながら現地での発表はかないませんでしたが、論文集に発表ポスターとして掲載していただきました。

CIEC春季カンファレンス論文集Vol.11

 掲載された5グループは以下の通りです。(掲載順)

「児童虐待問題を解決するために ー児童相談所へのインタビューと高校生意識調査をもとにー」

  田中海舟・川添綾・堀川遥夢・山口竜ノ介・山﨑一輝

「小さなシジミが世界を救う ーシジミの水質浄化能力についてー」

  小川杏奈・渡邉ひまり・内田有里・河原美桜

「食材摂取による体温変化の研究」

  原田華菜子・市丸優華

「腸内環境再現実験でのキクイモイヌリンによる善玉菌増加の検証」

  小島梨央

「魚肉細胞の培養 ~培養肉で食糧難の解決を目指して~」

  西川周汰・宮上陽向・白水萌・井ノ口翔一・松尾侑紗

SDGs探究アワード2019 八幡紗矢さん簡易組織培養の研究 全国2位になりました!!

 八幡紗矢さんが3月14日に「SDGs探求アワード2019」の中高生部門で全国2位となる優秀賞を受賞しました。「SDGs探求アワード」とは、未来を担う若者にSDGs(持続可能な開発目標)を通して、世界の問題を自分のこととして考え行動してもらうという目的で設立されました。八幡さんの研究内容は「簡易組織培養による絶滅危惧種の救出活動」です。未来を担う若者として、これからの研究の成果と世界の問題の探求・解決が期待されての受賞です。

 八幡さんはこの研究に関連して、4月13日(月)16:30~ FM長崎の夕方の番組「colors」に出演しました。そこでは、SDGs探究アワード2019 の入賞についての感想や研究内容について話してくれました。

SSH海外研修

今年度の長崎南高校SSH海外研修では、1・2年生の計4名がタイへ訪問しました。中心となった活動は、タイ王国から招待を受けて参加した「タイ・日本学生ICTフェア(TJSIF)」です。12月20日(金)~22日(日)の3日間開催され、日本からは15の高校と11の高専が参加し、多くのタイの高校生と交流しました。会場はタイ東北部(イサーン地方)のムクダハンというラオスとの国境を分けるメコン川沿いの都市で、タイのSSHである「プリンセスチュラポーン科学高校(PCSHS)」のムクダハン校です。

[12月17日(火)]
7:00の高速バスで長崎駅前を出発、9:25に福岡空港に到着し、搭乗手続、保安検査、出国審査を経て、11:40発のタイ国際航空での約5時間半の空旅の後、現地時刻(日本からー2時間)15:30にバンコクのスワンナプーム空港に到着しました。入国後、現地添乗員の案内でホテルに向かう途中に、体長1mを超えるミズオオトカゲが生息している「ルンピニ公園」に立ち寄りました。バンコク都心の渋滞にはまり、入園が日没後であったため、1匹しか見つけることができませんでしたが、翌日以降の「熱帯」について学ぶ研修に向けて期待が高まる体験となりました。

[12月18日(水)]
本日のテーマは、タイの植物について学ぶことです。ホテルを6:50に出発し、「バーマインチャレーン」に向かいました。このバンコク近郊の海岸沿いにはマングローブが生い茂り、カニクイザルも潜んでいます。エンジンボートに乗ってマングローブを目の前で観察しながら、その生態や重要性、伐採による環境破壊などについて学び、最後にマングローブ林の再生・保安のために、4名全員で1本ずつ植樹をしました。午後はバンコク都心の「ワットポースクール」でハーバルボール実習です。ハーバルボールとは、タイの伝統的自然療法で使われるもので、レモングラスなど数種類のハーブを刻んだり、潰したりしたものを、布でくるみ、使うときには温めて、肌に押し当てます。講師からそれぞれのハーブの効能について具体的に教わりながら作る体験ができました。植物の持つ力について多くを発見した1日でした。

[12月19日(木)]
6:00にホテルを出発し、ドンムアン空港へ向かいました。そこで本校の今回のパートナー校であるPCSHSチャンライ校の2名の先生と交流し、同じ8:30発の便に乗りました。9:50にナコンパノム空港へ到着し、まずは地元の「ワットプラタートパノム」という寺院を見学しました。中央に高さ52mのラオス様式の美しい仏塔がそびえ立ち、荘厳な雰囲気でした。次に、近くのベトナム料理レストランで昼食をとり、その後、ムクダハンへ向かいました。途中に「ケーンカバオ」で休憩しましたが、ここはメコン川沿いの公園で、対岸はラオスです。国境が目の前にあり、間近に別の国が見え、不思議な感覚にとらわれました。また、川を見守る蛇神ナーガの巨大な像も印象的でした。15:20にはTJSIFの会場であるPCSHSムクダハン校に到着し、同校の生徒達の大歓迎を受けました。この日からの4泊は、この学校の学生寮での宿泊となります。まずは、発表へ向けての準備をし、その後、早速、交流を深めました。

[12月20日(金)]
TJSIFは本日から3日間の開催です。初日は10:00から開会式、11:00から佐世保高専の入江准教授(電子制御工学)による基調講演と続き、13:00からは、全参加生徒が体育館に集まり、ICTに関わるサイエンスプロジェクトのポスタープレゼンテーションが実施されました。本校からは“Developing a Simple vegetable factory” と “Developing an Instrument for Observing Veins Using Near-Infrared Light” の2つを英語で発表しました。2名ずつに分かれ、聞きに来た多くのタイ人高校生に向けて、一生懸命説明し、うまく通じたり、興味を示してくれたりしたときには嬉しそうにしていました。18:30からの歓迎会では、タイの音楽や舞踊などの伝統文化を満喫しました。

[12月21日(土)]
TJSIF2日目は、タイ人准教授(コンピュータ工学)による基調講演から始まりました。9:30からはパワーポイントを使ってのサイエンスプロジェクトの発表です。本校生徒の出番は午後の後半になっていたので、それまでは他の発表を視聴しました。15:40からいよいよ本校生徒の登場です。今回の海外研修でのメインイベントかつハイライトとして、約30名を前に緊張と不安が入り混じる中で、自分達がこれまで取り組んできた課題研究について英語で堂々と発表しました。事前の準備や練習の成果をしっかりと発揮することができましたが、最前列の大学の先生方との質疑応答には悪戦苦闘していました。

〔12月23日(日)〕
TJSIF最終日は、フィールドトリップ5コースが設定され、本校4名は「王立養蚕研究所」を訪問しました。タイの伝統である絹織物産業(タイシルク)を支える施設で、カイコの飼育を見学したり、製糸工程を体験したりしました。午後にはPCSHSMに戻り、6班に分かれ、フィールドトリップで学んだことをもとに、ICT活用について発表するための準備に英語で意見交換をしながら取り組みました。和装をまとって参加した送別会では、タイの高校生による伝統舞踊などが次々と披露され、初日の歓迎会以上の盛り上がりを見せました。この4日間の滞在を通して、タイ人高校生と交流しながら、科学英語を海外で発信するという貴重な体験をすることができました。

 

〔12月24日(月)〕
いよいよタイでの最後の1日です。6:30という朝早い出発にもかかわらず、4日間を一緒に過ごしたタイ人高校生達から見送りを受け、名残惜しい気持ちで空港に向かいました。11:30にはドンムアン空港に到着し、昼食後、バンコク近郊の「シラチャタイガーズー」を訪れました。ここでは、トラ、ゾウ、ワニなどの熱帯動物に直接触れたりしながら、その生態や行動を観察し、学ぶことができました。夜にはスワンナプーム空港へ向かい、多くの研修成果と思い出を胸に、深夜便でバンコクを飛び立ちました。

 

2年3組八幡紗矢さんの課題研究がサイエンスキャッスルシンガポール大会で世界各国の発表の中からトップ5に入りました!!

11月1日・2日Nanyang Technological Universityで開催されたサイエンスキャッスル・シンガポール大会に2年3組の八幡紗矢さんが出場しました。八幡さんは「組織培養の研究(植物のクローンを作る研究)」を行い、事前の英語論文審査を経て、「口頭ステージ発表部門」のファイナリストにノミネートされていました。口頭発表審査の結果、世界各国の発表の中からトップ5に選ばれました。審査員からは『今回の発表、素晴らしかったと思います。特に、安価な手法を開発したところに関して、審査員の中でも注目を浴びていました。審査室で貴校のプロジェクトは、トップ5に入っていました。
今回のように種の保全にふれる研究の場合、
1)研究の社会的な位置づけ
2)将来的には結果をどのように役立てることで種の保全に繋げられるのかについてコメントできると良いと思いました。すでに開発した手法を東南アジアの他の中高生研究者に共有できるウェブサイトまたはコミュニティーサイトを作って意見交換をするのも面白いかもしれません。また来年も出場できるように頑張ってください。』との講評をいただきました。

大会は「アジアで開催される最大級の中高生のための学会」で、未来を担う研究者の登竜門として、研究発表を競うだけでなく、世界的な諸課題への解決策を提案するワークショップも行われました。大会後、八幡さんは「自分たちの研究を世界に発信していくには英語の力も必要だということが発表経験を通してわかりました。次の活動に向けて頑張ります。」と大会を振り返っていました。

長崎南高の課題研究がサイエンスキャッスルシンガポール大会にノミネートされました!!

 組織培養の研究(植物のクローンを作る研究)が11月1、2日シンガポールで行われる世界大会へ国内代表として出場が決まりました。事前の論文審査で本選での口頭ステージ発表部門にノミネートされました。
大会はアジア開催としては最大規模の大会で、高校生の研究発表を競うほか、世界の問題に対する解決策を提案するワークショップで各国の高校生と交流を深めます。
また、この研究は長崎市環境学習出前講座にも採択されています。長崎県や兵庫県の高校生、ベトナムの高校生にもやり方を教えて研究ネットワークを構築したグローバルな活動も評価されました。

活水女子大学・長崎総合科学大学との連携協力

活水女子大学、長崎総合科学大学に学校設定科目「SSHトレーニング」等において、講師・学生の派遣や施設・設備利用の協力をしていただけるようなりました。また、南高生の課題研究へのアドバイスを、大学の研究者に直接いただける体制ができました。

 

SSHトレーニングⅡ 58回生ベトナム修学旅行とSDGs

7月16日(火)、修学旅行の事前学習をかねて、SSHトレーニングⅡの時間に、SDGsカードゲームファシリテーターの方々を講師としてお招きし、SDGsを理解する授業を行いました。SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称で、「持続可能な開発目標」という意味です。SDGsカードゲームを使ったワークショップに取り組み、世界の問題やベトナムと日本の異なる文化、歴史、自然、資源、産業をSDGsの視点から理解していくことができました。最終的には、SDGsがSSH課題研究に繋がっていくことを目標にしています。

SSHトレーニングⅠ「主体的学習者育成プログラム」

7月12日(金)、1年生のSSHトレーニングⅠの授業の一環として「主体的学習者育成プログラム」に取り組みました。講師に産業能率大学情報マネジメント学部教授の小野田哲弥先生をお招きしました。「自ら社会の課題を発見できる能力および課題を解決する能力を身につけ、主体的な学習者となることを目指す」を課題に、食卓ワークショップを行い、柔軟な視点で問題を発見する大切さを学びました。

セントポール市の高校生との交流

6月24日(月)に長崎市の姉妹都市であるアメリカ合衆国ミネソタ州セントポール市の2つの高校(Eastview High School、Apple Valley High School)から40名の高校生が日本での研修の一環として本校を訪問し、2年5・6組(文系)の生徒達と交流しました。本校生徒が長崎の紹介をしたり、校内の案内をしたり、昼食や掃除に誘ったりと、約4時間の滞在の中で、日本の高校生活の一端を体験してもらうことができました。生徒達はあっという間に仲良くなり、セントポール市の高校生との別れを惜しんでいました。

科学部SSH 科学研究発表大会

長崎県高等学校総合文化祭 第24回科学研究発表大会
【日程】11月10日(土)
【会場】諫早文化会館
【結果】
口頭発表部門 部活動の部 生物分野
優良賞 便ができるしくみの探求と腸内環境の研究
優良賞 白血球の研究
優良賞 野菜工場によるジャガイモ生産の研究
展示発表 部活動の部
優良賞 人工心臓の製作
優良賞 色が記憶に与える影響
優良賞 乳酸菌の培養
優良賞 野菜工場の製作

長崎国際大学「福祉作文コンクール」優秀賞

1年生の飯田紗月さんの作品が、第5回長崎国際大学福祉作文コンクールにおいて優秀賞に選ばれ、11月3日(土)に行われた表彰式・朗読会に出席しました。
1年生は、SSHトレーニングの一環でロジカルシンキング講座を受講しました。論理的な表現力を育成する目的で1学期に演習を行い、その成果として全員が各種コンテストに応募しました。

優秀賞 1年3組 飯田紗月 「LGBTの理解を広げるために」

 

SSHトレーニングⅠ 企業・研究センター訪問研修

10月5日(金)、1年生が長崎県と佐賀県にある先進企業や研究センターを訪問しました。生徒は、午前と午後に分けて興味・関心がある事業所を2ヶ所訪れ、説明を聞いたり、施設や工場の見学をしたりしました。地元で研究開発をもとに社会貢献をされている企業や研究センターを見学し、進路選択の視野を広げした。

【研修先】
①ソニーセミコンダクタ九州株式会社 長崎テクノロジーセンター
②長崎県環境保健研究センター
③味の素株式会社 九州事業所(佐賀工場・研究所)
④久光製薬
⑤大塚製薬(佐賀工場・研究所)
⑥佐賀バイオマス産業都市推進課事業化プロジェクト

SSH 未来デザインスクール

10月12日(金)、『SSH未来デザインスクール~主体的な学びと対話による学びの構築~』を開催しました。初めての取り組みで、20大学から30名、8つの企業、11の官公庁から講師を招き、1・2年生を対象にポスターセッションをしていただきました。
生徒たちは興味関心のあるブースへ行き、専門的な研究や企業・官公庁の取り組みを熱心に聞き、積極的に質問をしていました。先駆的な研究や取り組みを知ることで、科学の社会貢献のあり方や産学官の社会問題解決への取り組みを学ぶことができました。今後の進路選択や課題研究の参考となる貴重な時間となりました。

 

サイエンスカフェ 感想文

テルモ・早稲田大学 先端生命医科学研究施設研修に参加した
2年2組川崎あかりさんの感想文がテルモ生命科学芸術財団のホームページにトップで掲載されました。
(https://www.terumozaidan.or.jp/labo/sciencecafe/2018/09.html)

SSH生徒研究発表会(全国大会) 奨励賞・生徒投票賞

SSH全国大会出場結果報告
海外の高校も含めて230校が一堂に会して日頃の研究成果を発表する大会である。校内発表会で選ばれた「簡易組織培養法を開発し、絶滅危惧種ナガサキギボウシを救え」研究班が発表した。結果、4000名の生徒審査によって230校中15校に与えられる生徒投票賞を受賞した。また50名の審査員による審査で物・化・生・地・数・情の各部門で2位と評価される奨励賞(230校中7校)の2つを受賞した。これで3年連続全国トップレベルの評価をされたことになる。発表者は全国の人から「すごい。やり方教えて。」と褒められたり、大学の専門家の先生から「すごいアイデアで、よく頑張ってるね。」と感想をもらい、楽しかったと感想を述べていた。この方法で全国の学校と連携して絶滅危惧種を救う研究会を作ろうと、生徒たちは早速動き出し始めている。(2018年8月8・9日)

京都大学iPS細胞研究所研修

本校SSH独自の研修で、3年の嶋崎涼介、2年の川崎あかり、1年の八幡紗矢、青木胡桃、小島梨央さんらが参加した。研修はiPS細胞研究所の概要とiPS細胞についての講義から始まり、iPS細胞の研究現場の見学と研究者との質疑応答、山中博士のオフィス訪問などであった。生徒たちは事前学習会も行っていたので研究者からの質問にも的確に答えていた。「世界から注目されている研修所で研修できたことは南高SSHならではのことで、南高に入学して良かった」「私たちが研究している植物のクローンを作る組織培養の研究と共通点がたくさんあることがわかった」など世界の最先端を知った研修であった。(2018年8月7日)

テルモ生命科学財団 早稲田大学最先端医科学研修

バイオサミット2017全国第1位厚生労働大臣賞を受賞した本校など、全国から14校27名が招待された。本校からは1年の八幡紗矢さんと2年の川崎あかりさんが参加した。簡易型人工心臓の製作・細胞培養操作・細胞シート製作実習をとおして先進医療分野への進路を志す者を育成する研修を受け、2人は学校に戻って人工心臓を作る課題研究を始めようとしている。世界最先端の研究施設で体験できたことで大きな影響を受けたようだ。(2018年7月27・28日)

ベトナム交流会

ベトナム人材招致事業で長崎にやってきた、28人のベトナムの高校生徒と、SSHで研究開発したキクのクローンを作る実験をとおして交流を行いました。土橋バイオグループの生徒たちが英語でベトナムの高校生と一緒に実験をしました。生徒たちは、「準備は大変だったけど楽しかった」「ベトナムの高校生は優しくて明るく、親しみやすかった」「この技術をベトナムでも広げてほしい」などの感想を述べていました。交流会は、ベトナムの高校生の流暢な日本語と素敵なダンスで盛り上がりました。

SSH 課題研究発表会(3年生)

7月4日(水)、SSH課題研究発表会を行いました。3年生全員が、2年次から取り組んできた課題研究の成果を発表し、互いの研究成果を評価しあいました。発表会の第一部は、代表4班がパワーポイントを使って、研究内容についてステージ発表を行いました。第二部は、すべての班がポスターセッションを行い、研究内容を生徒や保護者、来賓の方へ説明しました。

第一部 スクリーン発表
1.選択SSH・・・「組織培養 絶滅危惧種ナガサキギボウシを救え」
2.理系(農学)・・・「肉をやわらかくする食品」
3.理系(工学)・・・「回転しやすいプロペラの枚数」
4.文系(経済学)・・・「色がもたらす購買意欲」

第二部 ポスター発表
→発表題テーマはこちらこちら(PDF)をご覧ください。

SSHタイ研修

長崎南高校SSH海外研修として、2年生4名がタイを訪問しました。中心となった活動は、タイ教育省から招待を受けて参加した「タイ・日本高校生サイエンスフェア(TJSSF)」です。6月7日(木)~9日(土)の3日間開催され、日本からは17の高校と11の高専が参加し、タイの高校生と交流しました。会場はタイ北部のピサヌロークで、タイのSSHである「プリンセスチュラポーン科学高校(PCSHS)」のピサヌローク校です。

〔6月5日(火)〕
7:00発の高速バスで長崎駅前を出発し、9:25に福岡空港に到着、搭乗手続、保安検査、出国審査を経て、11:35発のタイ国際航空での約5時間の空旅の後、現地時刻(日本から-2時間)15:00にバンコクのスワンナプーム空港に到着しました。入国後、現地添乗員の案内で最初の研修地である「パーククローン市場」へ向かいました。24時間営業で、花を中心に果物や野菜も売られており、タイの熱帯植物が商用としてどのように取り扱われているかを学びました。

〔6月6日(水)〕
6:15にホテルを出発し、ドンムアン空港発8:45の便に乗り、9:50にピサヌローク空港へ到着しました。そこで本校の今回のパートナー校であるPCSHSチョンブリ校の先生方の出迎えを受け、同じ参加校の奈良女子大学附属中等教育学校の4名の生徒と一緒に市街地へ向かいました。まず、地元の食堂で昼食をとり、次にワットヤイを見学しました。ここは1357年建立の歴史ある仏教寺院で、金色の美しい仏像が安置されています。14:30にはTJSSFの会場であるPCSHSピサヌローク校に到着し、同校の生徒達の大歓迎を受けました。この日からの4泊は、この学校の学生寮での宿泊となります。まずは、発表へ向けての準備をし、その後、早速、交流を深めました。

〔6月7日(木)〕
TJSSFは3日間の開催です。初日はシリントン王女を迎えての開会式で始まりました。生徒達は開始2時間前の7:00から講堂で待機していました。午後にはパソコン(パワーポイント)やポスターによるプレゼンを視聴し、タイや日本の高校生による様々なサイエンスプロジェクトに触れました。18:00からの歓迎会では、タイの音楽や舞踊などの伝統文化を満喫しました。

〔6月8日(金)〕
TJSSF2日目は、タイ人教授(物理学)による基調講演から始まりました。10:00からはいよいよ本校生徒によるサイエンスプロジェクトの発表です。約15名を前に、パワーポイントを使い、英語で発表しました。自分達の研究ではなく、本校のSSHとしてのこれまでの取り組みの紹介を兼ねて、先輩がかつて日本一の評価を受けた「キクの花弁の組織培養」について発表しました。緊張と不安の中での発表でしたが、事前の練習の成果をしっかりと発揮することができました。また、14:00からのポスタープレゼンでは、同じ内容について英語で説明しました。その後も「サイエンスウォークラリー」「星空観察」と続き、まさに「サイエンス」づくしの一日でした。

〔6月9日(土)〕
TJSSF最終日は、3コースのフィールドトリップが設定され、2名が「伝統医療」を、2名が「米栽培」を選択しました。「伝統医療」では地元の大学を訪問し、タイ式のマッサージやヨガ(ルーシーダットン)を教わったり、いくつかのハーブを組み合わせて「ヤードム」という嗅ぎ薬を作ったりしました。夜の送別会では、タイの高校生による伝統舞踊などが次々と披露され、初日の歓迎会以上の盛り上がりを見せました。この4日間のPCSHSピサヌローク校滞在を通して、4名の2年生はタイの高校生と交流しながら、科学英語を海外で発信するという貴重な体験をすることができました。

〔6月10日(日)〕
いよいよタイでの最後の一日です。5:30という早朝出発にもかかわらず、4日間を一緒に過ごしたタイや日本の高校生達から見送りを受け、名残惜しい気持ちで空港に向かいました。9:00にはドンムアン空港に到着し、まずは「スネークファーム」での研修です。ここではタイに生息する多くの毒蛇が展示され、その生態が紹介されています。午後は「サムプラーンエレファントグラウンド&ズー」を訪れ、ゾウやワニを間近で観察しました。夜にはスワンナプーム空港へ向かい、深夜便で多くの思い出を胸にバンコクを飛び立ち日本に向かいました。

SトレⅡ 分野別課題研究発表会

1月23日(火)、2年生が分野別に分かれて課題研究発表会を行いました。1年生の3学期にテーマ決定を行い、約1年間かけて取り組んできた課題研究の成果をパワーポイントを使って発表し、生徒や先生方からの質疑に答えました。
グループ1:語学・国際
グループ2:法・経済学、社会・福祉
グループ3:教員養成、文学・史学、芸術・体育
グループ4:保健・医療、農・水産学
グループ5:理学、工学
この発表で、「独創性・論旨・方法・資料・表現力」の5観点で審査を行い、各グループの代表が選出されます。代表に選ばれた班は、2月13日(火)に行われる“校内課題研究発表会”に出場します。

科学部 県総文祭(科学研究発表大会)

平成29年度長崎県高等学校総合文化祭 第23回科学研究発表大会
【会場】諫早文化会館
【期日】11月4日(土)

【結果】
優秀賞 「組織培養~絶滅危惧種ナガサキギボウシを救え~」九州大会出場(2月 大分県)
優良賞 「火星シミュラントの作成」
優良賞 「組織培養培地基材の研究開発」
優良賞 「食物由来の粘性物質の浄化作用」

大学研究講座(大学教官による出張講座)

10月27日(金)、SSHトレーニングⅠの時間に大学研究講座を行いました。
長崎大学・長崎県立大学・活水女子大学・長崎総合科学大学・長崎国際大学・佐賀大学から18名の先生を招いて授業をして頂きました。
生徒たちは、進路希望や興味関心にあわせて2つの講座を選択し、それぞれ50分の授業を受講しました。
この講座を通して、大学でどのような勉強ができるのかを具体的に知ることができ、大学進学への意欲が高まった生徒が多かったようです。

大学研究室・研究施設訪問

9月下旬から10月中旬にかけて、1年生が県内の大学や研究施設を訪問しました。講義や実験、施設見学など、少人数グループごとに丁寧に指導していただきました。
この実習で研究の一端にふれ、専門家の話を直接聞くことで、科学への興味・関心が高まった生徒が多かったようです。
訪問を終えた生徒たちからは、
「知識の幅を広げることができる貴重な体験だった」
「知らなかった分野での発見がたくさんあった」
「改めて化学や工学の分野が楽しいと感じた」
「三学期からの課題研究のテーマを考える材料になった」
などの感想がありました。
この経験を今後に繋げていってほしいと思います。

日本学生科学賞 最優秀賞!

選択SSH班のキクイモに関する研究論文が第61回日本学生科学賞長崎県審査委員会で最優秀賞を受賞しました。この論文は、中央審査会へ出品され国際大会への審査を受けます。

第61回日本学生科学賞長崎県審査委員会
最優秀賞
『キクイモの機能性解明と食品開発』土橋バイオグループ

SSH研究発表会 ポスター発表賞受賞

平成29年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
【日程】8月9日(水)・10日(木)
【会場】神戸国際展示場
【結果】
ポスター発表賞
『長崎県農産物の摂取によるマウスの肥満予防効果に関する基礎的研究』
佐々木海吏・石井日菜

科学部 全国総文祭 優秀賞

第41回全国高等学校総合文化祭 みやぎ総文2017
【日程】8月2日(水)~4日(金)
【会場】石巻専修大学(宮城県石巻市)
【結果】
自然科学部門 研究発表生物部門
優秀賞
 

【これまでの研究のあゆみ】
平成27年
『ネズミの飼育実験と食品開発試作品発表』
平成28年
『フン中志望量測定法開発』
『食品開発ヒト試験用製品完成』
『ヒト試験追加』
☆長崎県科学研究発表大会 最優秀賞(第1位)
☆全国総合文化祭出場
☆バイオ甲子園2016 最優秀賞(第1位)
平成29年
『キクイモ機能性考察と大学での再確認実験追加』
☆高校生バイオサミット 厚生労働大臣賞受賞(日本一!!)
☆全国総合文化祭 優秀賞
 

高校生バイオサミット 厚生労働大臣賞受賞 日本一!

第7回高校生バイオサミット in 鶴岡
【日程】7月27日(木)~29(土)
【会場】鶴岡メタボロームキャンパス(山形県鶴岡市)
【結果】
3年1組 内野菜緒さん
厚生労働大臣賞 日本一!!


【これまでの研究のあゆみ】
平成27年
『ネズミの飼育実験と食品開発試作品発表』
平成28年
『フン中志望量測定法開発』
『食品開発ヒト試験用製品完成』
『ヒト試験追加』
☆長崎県科学研究発表大会 最優秀賞(第1位)
☆全国総合文化祭出場
☆バイオ甲子園2016 最優秀賞(第1位)
平成29年
『キクイモ機能性考察と大学での再確認実験追加』
☆高校生バイオサミット 厚生労働大臣賞受賞(日本一!!)
☆全国総合文化祭 優秀賞

SSH関東研修

8月2日(水)~4日(金)、1年生10名が関東研修を行いました。大学や研究所、博物館を訪問し、農学と工学を中心に幅広く科学に関する知識身につける研修を行いました。農業の変遷や今後の課題、最先端の医療用ロボット開発、橋に関する研究などたくさんのことを学ぶことができました。難しい内容もありましたが、生徒たちは一生懸命メモをとりながら、積極的に質問をしていました。
長崎では得られない貴重な経験をすることができ、充実した研修となりました。

【主な工程】
8/2(水) 東京農工大研修
8/3(木) つくば研修(食と農の科学館・サイバーダインスタジオ・国土技術政策研究所)
8/4(金) 国立科学博物館見学・日本科学未来館見学

 

SSH成果発表会

7月9日(日)、長崎ブリックホールでSSH成果発表会を行いました。本校は、平成25年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、5年目を迎えます。発表会では、これまでの取組の報告と、JAXA職員による特別講演、課題研究ポスターセッションを行いました。たくさんのご来場ありがとうございました。
【内容】
◎海外研修報告
◎生徒課題研究発表
「長崎県農産物の機能性解明と食品開発」
「キクの花弁培養」
「Minami Model United Nations」~模擬国連の開催を通じて、国際問題の解決をはかる~
◎特別講演
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 中沢孝 氏
『人類の宇宙進出の歴史と将来の展望』
◎課題研究ポスターセッション

SトレⅡ 出張講義

6月20日(火)、理系の生徒と選択SSH班の生徒に対して、研究機関や企業等で研究・開発に携わる方から研究の様子や研究者としての歩みなどについて講義をして頂きました。

長崎県工業技術センター 基盤技術部電子情報科 専門研究員 小笠原耕太郎氏
「3D CADとものづくり研究の様子」

信栄工業有限会社 代表取締役社長 樫山和久氏
「中小企業における商品及び技術開発の必要性」

 

 

 

 

 

 

 

 

信栄工業有限会社 代表取締役社長 樫山和久氏
「中小企業における商品及び技術開発の必要性」

SトレⅡ 留学生交流

5月30日(火)、2年生文系の生徒が長崎大学の留学生と交流会を行いました。長崎の歴史や文化に関するポスターを作成し、英語でプレゼンテーションを行いました。韓国、オランダ、スイス、パキスタン、モンゴル、インドネシア、ブルネイなど様々な国の方との交流を通して、英語でコミュニケーションをとる難しさと楽しさを学びました。

日本植物生理学会全国高校生研究発表大会 最優秀賞受賞

最優秀賞受賞!!!日本一!!!
『キクの花弁培養』
3月18日(土)、鹿児島大学郡元キャンパスで行われた第58回日本植物生理学会全国高校生研究発表大会に参加しました。全国から書類審査を通過した32校 約200名が一堂に会してポスターセッションを行いました。学会の専門家による審査が行われ、本校の研究『キクの花弁培養』が日本一である最優秀賞を受賞しました。

この研究は、キクの花びらから再生個体クローンを作り出す研究で、SトレⅡの課題研究で取り組んできました。難度の高い実験を身近にある段ボールや除菌スプレーを使って行い、高い精度で成功していることが評価されて最優秀賞を受賞しました。生徒は「自分たちの研究発表が評価されてうれしい。」「何度も失敗し、試行錯誤した苦労が報われた。」と喜んでいます。

~研究生徒紹介~

2年

前濱かんな・加藤崇太・松尾瑞紀・安井秀郎・池田理紗・白鞘芽衣

杉優奈・田崎円都華・廣田凌子・山口茜

1年

岩田遥貴・前田祐希・嶋崎涼介・村瀬寿安・大瀬隼斗・別所陽平

SSH課題研究発表会

2月6日(月)の平成28年度スーパーサイエンスハイスクール課題研究発表会では、代表として選ばれた7つの班に加えて、大学の指導を受けながら専門的に研究を行っている選択SSH班が発表を行い、これまでの研究の成果を発表しました。

2年生はSSHトレーニングで課題研究に取り組んでいます。1年生の3学期に進路系統別少人数グループに分かれてテーマ設定を行い、2年生の4月から約1年間かけて研究を行ってきました。1月31日(火)のSSHトレーニングⅡの時間に「医療・保健・生命科学」「工学」「国際」「経済・法」「教育」の5つに分かれ、分野系統別に課題研究発表会を行い、それぞれの代表を選出しました。

発表テーマは以下の通りです。

【選択SSHの部】

1.オキシトシン受容体と行動特性

2.福祉のためのロボット制御

3.長崎県農産物の摂取によるマウスの肥満予防効果に関する基礎研究

4.自作半導体ガスセンサーによる生活臭のモニタリング

5.長崎県農産物の機能性解明と食品開発

【分野別代表の部】

6.学力と環境(教育)

7.環境と経済の関わり(経済・法)

8.茶葉の可能性(生命科学)

9.地震に強い建築構造の研究(工学)

10.Minami Model United Nations~模擬国連の開催を通じて国際問題の解決策を探る~(国際)

11.圧力と水鉄砲(工学)

12.組織培養(生命科学)

SトレⅠ たらみ・環境保健センター訪問

12月9日(金)、1年6組はたらみ工場と環境保健研究センターを訪問しました。午前中はたらみ工場に行き、ゼリーが出来る工程を見学し、おみやげもいただきました。午後からは大村の環境保健研究センターへ行き、水の中の酸素を図る実験を行いました。難しい実験でしたが、最後に液体の色が変わる瞬間は体験興味深かったです。特に理系を希望している生徒には大きな刺激となったようです。

SトレⅠ ペンギン水族館・放射線影響研究所訪問

12月6日(火)、1年4組は、午前中ペンギン水族館、午後蛍茶屋にある放射線影響研究所を訪問しました。ペンギン水族館では水族館の博物館的機能等について1時間講義を聞いた後に、10人程度のグループで館内を回りました。バックヤードで説明を聞くことで、水族館を運営するための仕組みや苦労を知ることができました。放射線研究所では、長崎人として知っておかなければならない原爆の話や研究所が果たしている役割等についての話を聞き、臨床検査についての体験等をさせていただきました。

SトレⅠ 下水処理場・環境保健センター訪問

11月14日(月)、1年7組は東部下水処理場と環境保健研究センターを訪問しました。東部下水処理場では、化学反応等を利用した下水処理の方法を説明してもらいました。環境保健研究センターでは、バイオディーゼル燃料の実験を行いました。身のまわりで化学が利用されていることを知り、化学への興味・関心が高まった生徒が多かったようです。

バイオ甲子園2016 最優秀賞受賞!!

最優秀賞受賞!!!日本一!!!
『長崎県農産物キクイモの機能性解明と食品開発』
食品、環境、生態、畜産、水産、遺伝、化学など、広くバイオ(生物)に関連する研究成果を競う高校生のコンテスト『バイオ甲子園2016』が、11月19日(土)に熊本市国際交流会館で行われ、全国の応募の中から、予備審査を通過した9校が本選に出場しました。審査の結果、本校生の研究『長崎県農産物キクイモの機能性解明と食品開発』が最優秀賞を受賞し、日本一に輝きました。

この研究で、長崎県農産物であるキクイモに、肝臓コレステロール低減、便通改善、脂肪排泄効果があることを、マウスの飼育実験によって実証しました。さらに、諫早市の企業の協力を得てキクイモを用いた食品開発を行い、ヒトへの効果を検証しました。本校生40名を被験者とし、1日2回の摂取を4週間続けた結果、ヒトの便通に効果があるという結果を得ました。

SSHトレーニングⅠ NIE講座

1年生は、SSHトレーニングの時間に、鹿児島大学の渡邊先生を講師に迎え、NIE(Newspaper in Education:教育に新聞を)講座を実施ています。今回のテーマは、『戦争・平和と科学技術』。私たちの身の回りには、インターネットやGPSなど、もともと軍事技術として開発され、民生技術として定着したものがたくさんあります。このように、ひとつのテクノロジーが民生としても利用できることを「デュアルユース」といい、これからのデュアルユース技術について議論しました。

サイエンス・ファイト

11月3日(木・祝)、長崎浜の町観光通り商店街(ベルナード観光通り)で行われた『サイエンス・ファイト』に出場しました。子どもから大人まで広く科学の楽しさや不思議さに触れてもらうために、長崎大学が企画したイベントで、研究者により科学実験や児童・生徒等の研究成果を街中で披露するものです。本校からは、11チームが参加し、選択SSHやSSHトレーニングで取り組んでいる課題研究を発表しました。

科学研究発表大会

11月5日(土)、長崎県立大学佐世保校で行われた「長崎県高等学校総合文化祭 第22回科学研究発表大会」に出場しました。大学や研究機関と連携しながら専門的に研究を行っている選択SSH班から7グループ、週2時間の授業(SSHトレーニングⅡ)で課題研究を行っている2年生から希望者7グループ、合計14グループが研究の成果を発表しました。審査の結果、2グループが最優秀賞、4グループが優秀賞を受賞しました。発表内容と結果は以下の通りです。最優秀賞を受賞した「機能性食品の研究開発」グループは、全国大会と九州大会に出場します。

最優秀賞 機能性食品の研究開発(生物部門)
最優秀賞 茶葉の可能性(生物部門)
優秀賞 キクイモ焼き菓子摂取が健常高校生の便通に及ぼす影響(展示部門)
優秀賞 組織培養(生物部門)
優秀賞 脂肪測定方法の研究(化学部門)
優秀賞 ビタミンC簡易測定器の製作(化学部門)
優良賞 水生生物を用いた水質評価法日本版平均スコア法の研究(展示部門)
優良賞 長崎県産キクイモの機能性解明実験の検証(展示部門)
優良賞 抗菌物質の探索(展示部門)
優良賞 長崎県農産物を使ったハンドクリームの製作(展示部門)
優良賞 乳酸菌の探索と特性の研究(生物部門)
優良賞 オキシトシン受容体と行動特性(展示部門)
優良賞 福祉のためのロボット制御(物理部門)
優良賞 長崎県農産物の摂取によるマウスの肥満予防効果に関する基礎的研究(生物部門)

ジオパーク研修

10月18日(火)、1年2組の生徒が島原半島ジオパーク研修を行いました。仁田峠展望所から平成新山の溶岩ドームを臨み、眼下に広がる火砕流や土石流の被災域や導流堤、雲仙地溝の南端にある布津・深江断層を見学しました。また、1991年9月の大火砕流で被災した旧大野木場小学校校舎や、雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)、焼山を訪れ、雲仙普賢岳噴火災害について学びました。

大学を知る・大学教官による出張講座

10月14日(金)、長崎大学、長崎県立大学、長崎総合科学大学、活水大学の4大学から14名の先生を招き、1年生を対象に特別授業を行いました。生徒は、興味のある講座を2つ選択し、大学・学部の概要、研究内容、卒業後の進路などを学びました。大学について具体的に知ることができ、今後の進路を考える上でとても参考になりました。

SトレⅠ 長崎総科大訪問

9月21日(水)、1年3組の生徒が長崎総合科学大学を訪問し、工学部と総合情報学部の先生から講義・実習受けました。

[講座Ⅰ]医療工学の学びと仕事

[講座Ⅱ]LED照明作成と回路シミュレーションの体験

[講座Ⅲ]ロボットで遊ぼう

[講座Ⅳ]船を造る~造船を学ぼう~

SトレⅠ 長崎県立大学訪問②

9月16日(金)、1年5組の生徒が長崎県立大学を訪問し、情報システム学部の先生から講義・実習を受けました。

[講座Ⅰ]数学は造形物の言語か? [講座Ⅱ]色と光を科学する

[講座Ⅲ]マイコンを使った電子工作 [講座Ⅳ]音楽と数学の密接な関係 

 [講座Ⅴ]Google Map APIを用いた観光情報マップの作成

[講座Ⅵ]Excelでできる最適化の実践 [講座Ⅶ]暗号を体験しよう

[講座Ⅷ]人工知能の話 [講座Ⅸ]コインゲームの必勝法に潜む数学の世界

SトレⅠ 長崎県立大学訪問①

9月14日(水)、1年1組の生徒が長崎県立大学シーボルト校を訪問し、看護栄養学部健康栄養学科の先生から講義・実習を受けました。

[講座Ⅰ]摂食条件の違いがラットの肝臓グリコーゲンに及ぼす影響

[講座Ⅱ]牛乳の加工調理

[講座Ⅲ]人の身体や生理反応を測定するために~研究と医療の現場から~

[講座Ⅳ]自分の遺伝子のはたらきの特徴を調べてみよう~PCR法によりアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)遺伝子型の解析~

 

WRO Japan 2016 九州・山口大会

8月28日(日)東海大学熊本キャンパスにおいて、WRO Japan 2016九州・山口地区大会が開催されました。20校38チームのエントリーがあり、本校からは2年生課題研究班から1チーム「チーム南」、1年生選択SSH班から1チーム「きりっち」が参加しました。WROへは2回目の挑戦。2016年度の高校生エキスパート部門の競技は『Waste-Sorting』(リサイクル)がテーマです。今年は、昨年0点に終わった雪辱を果たすべく「必ず得点する」ことを目標に、ロボット開発とプログラミングに取り組みました。

結果は「チーム南」は20点で目標を達成できましたが、「きりっち」は0点で残念な結果となりました。2年生は、この競技を題材にロボット開発を継続し、1年生は来年へ向けて技術を磨いていきます。